[Scene: Joey's audition.]
ジョーイのオーディション。
ジョーイ: (singing) You've got to pick a pocket or two. Boyyyyssss, (picks a handkerchief from the pianist's pocket) you've got to pick a pocket or two... (♪すりの1つや2つはしなくちゃダメだぞ、坊や。[ピアニストのポケットからハンカチを引き抜く] すりの1つや2つはしなくちゃダメだぞ〜♪)
ディレクター: Lovely, just lovely. (ラブリーだよ。ただただラブリーだ。)
ジョーイ: Really? Thanks. (本当ですか? ありがとう。)
ディレクター: Listen Joey, we definitely want to see you for the callback on Saturday. (聞いてくれ、ジョーイ。我々は本当に土曜日の再オーディションに君を呼びたいと思ってる。)
ジョーイ: Excellent! I'll be there. (すごい! (きっと、もちろん)来ます。)
ディレクター: Okay, and listen, Don't forget to bring your jazz shoes for the dance audition. (よし、なぁ、聞いてくれ。ダンスオーディションのためのジャズシューズを持ってくるのを忘れないように。)
ジョーイ: Ahhh! My ah, my agent said it wasn't a dancing part. (あー! 僕の、僕のエージェントは、(僕の出番は)ダンシングパート(ダンスのあるシーン)じゃないって言ってましたよ。)
ジョーイがオーディションのために歌を歌っています。
結構上手ですね(笑)。
pick a pocket は「(人の財布などを)する、すりをする、すりを働く」ということですね。
この歌では、pick a pocket or two となっています。
一人の財布だけではなく、一人か二人くらいの財布をすらないとダメだ、みたいなことでしょうね。
二都物語にそういうセリフ、シーンがあるのでしょうか?
フレンズ3-12その6 のセリフに出てきた、CliffsNotes を私も読んでみないといけないな(笑)。
手品師みたいにピアニストのポケットからハンカチを取り出すのがおかしいのですが、これはジョーイの演出でしょうか?
ディレクターに印象付けるための小細工のように見えたのですが、すりをしなくちゃ♪と歌いながら、実際にすりをしているところを見せる、という場面なのかもしれません。
余談ですが、このディレクター、雰囲気が何となくエディー・マーフィーに似てません?(笑)
lovely は普通は「美しい、かわいらしい」という意味ですが、「素晴らしい」という意味もあります。
「素晴らしい」という意味で lovely を使うのは、少々女性っぽい気がするのですが、そうでもないのかなぁ?
この人はお芝居のディレクターで、アート・芸術関係の人ですから、そういう女性っぽい響きの言葉を使う…ということかとも思いましたが、実はよくわかりません。(男女限らず普通に使うのかもしれません。)
callback は「呼び戻し、再オーディション、二次面接」のことですね。
過去記事、フレンズ2-10その6 にも以下のセリフで出てきました。
ジョーイ: I got a callback for Thursday. (木曜日の二次面接に呼ばれてます。)
jazz shoes は「ジャズシューズ」。
ダンスに使う靴のようです。
Wikipedia 英語版: Shoe
上のウィキペディアの Dance shoes の項目に、Jazz shoes の説明が載っています。
横には写真も載っていますね。
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ほんとですね、「オリバー!」ですね!
へぇ、そうなんだぁ…と思いながら、"you've got to pick a pocket or two"でぐぐってみたら、
Oliver!: You've Got to Pick a Pocket Or Two: Lyrics
みたいなサイトがたくさんヒットしました。
Wikipedia 英語版: Oliver! (film)
の最初の方に、その曲のことが書いてあります
ミュージカル、映画の両方で使われているようです。
また、
Wikipedia 英語版: You've Got to Pick a Pocket or Two
として、その曲そのものを説明したウィキペディアがありますね。
ということは、とっても有名なわけだ。ジョーイさんは、その体育館でこの曲を聴いた記憶がおありだということですか?(だとしたら、すごい記憶力)
私は、その映画もミュージカルも見ていないので、全くピンと来ませんでした。教えて下さってありがとうございます!
IMDb: Memorable quotes for Oliver! (1968)
http://www.imdb.com/title/tt0063385/quotes
にも、その歌の部分が載っていて、Fagin という人が歌っているようです。
フレンズ3-12その5 で、
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471156.html
ジョーイ: It's a musical version of A Tale of Two Cities. (二都物語のミュージカル版なんだ。)
と言っていたので、てっきりこれも二都物語だと思ってしまったのですが、その二都物語のキャストを決めるオーディションで、Oliver! のシーンを演じさせた、ということなんでしょうかねぇ?
「医療関係者が患者に使う We」とは、
フレンズ2-18その2
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470479.html
で解説した、「親身の we (the paternal "we")」のことですね。
今回のように「演劇関係のディレクター」が we を使う場合は、評価をするのがそのディレクター本人であって、その人個人の決定であっても、「自分も良いと思うし、きっと他の関係者もそう思うだろう」みたいなことで、we を使っているのかなぁ、と(何となく)思いました。キャスティングの権限を与えられている人間として、「私の決定は、ここにいるみんなの総意だ」みたいな感じで、権限を持っている人間が使う感じの we なのかなぁ、と。(よくわかりませんが)
I want to see だと、この人個人の嗜好だけを語っているようにも聞こえそうですよね。「”僕は”良いと思うよ。”僕は”君をもう一度呼びたいと思うよ。」みたいな。
それよりも、We want to see の方が言われた方も嬉しい気がしますね。