今日と明日の2回に分けて、私がその本を通して訴えたかったこと、というのを書いてみたいと思います。
何かの参考にしていただけると幸いです。
Amazon.co.jp: シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 では、表紙の画像が見られるのですが、このたび、「帯なし」と「帯あり」の両方の画像が見られるようになりました。
帯に載っている
普通に映画を見ているだけでは、英語力は上がりません。
というコピーを、私は結構気に入っています(笑)。
ちょっと突き放したような感じもするのですが、「洋画や海外ドラマをたくさん見ているのに、英語力があまり上がらない」と感じている方に、手に取ってもらえたらな、と思ったのですね。
「海外ドラマを英語学習に使う」という方法は、もうずーっと前から言われ続けていることです。
だから、私がDVD学習法の最初の提唱者でもないので、その点に関しては、偉そうに言うつもりはありません。
私が過去記事 私の英語学習歴(その2) で触れたように、私がその方法を知ったのは、「日経WOMAN」という雑誌の 2001年2月号の記事でした。
その頃から言われている話なので、実際に海外ドラマや洋画のDVDを使って英語を学ぼうとしてきた方は、かなりの数に上るのではないかと思います。
日本人が英語を学ぶ場合に絶対に必要なのは、「大量の英語を浴びる」ことです。
でも、それは絶対的な必要条件ではあるけれども、十分条件ではない気がします。
つまり、
「大量の英語を浴びる」ことが絶対に必要だけれども、大量の英語を浴びる”だけ”では英語をモノにすることはできない
それが私の持論です。
大量の英語を「受身」の形で浴びることだけで、英語力が伸ばせるのであれば、
「海外留学したけど、英語力は伸びなかった」
「移民第一世代は、第二世代、第三世代ほど英語が堪能にならない」
ということは起こらないはずです。
浴びている量・時間で言うと、留学、移民した場合には、日本にいる場合と比べて、かなりの量の英語に触れていることになるはずですからね。
海外で長い間生活している人の全てが、ネイティブレベルの英語を使えるわけではない。
そのことが、「ただ英語環境にどっぷり浸ることだけで、英語力が伸びるわけではない」ことを証明していると思います。
何もわからない状態では、異国の言葉はいつまで経っても、「音の洪水、文字の羅列」に過ぎない気がします。
そういう「意味がさっぱりわからない」他国の言語を、自分が使える言葉として、自分の側に「引き寄せる」ためには、その言語の意味するところ、その言葉の持つイメージを理解するための「何かしらのヒント」が必要だと私は思っています。
私が本で提示している「利用できる・使えるヒント」には3つの柱があります。
それは、「DVDの日本語訳(字幕・吹替)、文法、ネットで検索した情報」です。
それらを使って英語を「自分のものにする」「一つの方法を提示」したのが私の今回の本です。(本の中では「3つの柱」という言葉は使っていませんが…。)
この3本の柱も、「まずその柱ありき」ではありません。
私の著書の『2.8 自分の実力を思い知る、そしてこれが最終目的地だと知る −第一段階が「ネタバレ禁止、英語音声、字幕なし」である本当の理由−』で語っているように、
まずは、英語そのものにぶつかってみる、
そして、その英語を自分のものにするために、その3本の柱のアプローチを使う、
そして最終的に、その英語が英語のままで理解できるところまで理解を深める、
ということです。
英語に始まって、英語に終わる、「英語を理解すること、英語を使えるようになること」が目的なわけですから、最終的にはその英語そのものに帰ってくることになるのですね。
海外ドラマのDVDを使って英語を学ぼうとされた経験のある方はおわかりだと思うのですが、ドラマは私たちが想像するよりもずっと「難しい」のです。
それを利用して学ぼうとした場合に、
「文字数制限や文化の違いによって、日本語訳では訳し切れない部分がある」
「ジョークに日本人の知らない固有名詞が登場するので、そのジョークの面白さが理解できない」…
そういう「DVD学習法に立ちはだかる壁」にぶつかって、やっぱりこの方法ではダメだ…とあきらめてしまった方も多いのではないかと。
ですから私は「フレンズを見ている”だけ”で、英語力は飛躍的に伸びます!」みたいなことは決して言いません。
帯のコピーに「普通に映画を見ているだけでは、英語力は上がりません。」と書いたのは、「ただ普通に見る」ではない、何らかの方法が必要だ、と思っている、ということです。
DVDを使って学ぶ方法をおすすめする人間としては、上に述べた「DVD学習法に立ちはだかる壁」の部分に触れないわけにはいきませんでした。
そして、私自身、その問題をどう克服してきたか、というのが、今回の本のポイントでもあります。
ネイティブに直接質問できる境遇にない私が、どうやってわからない部分を調べてきたか、どうやってその異国の言葉を自分の側に近づけてきたか、というのが私の学習法のポイントです。
ですから、「海外ドラマを使って英語を学びたい、でも、どうしたらいいかわからない」という方、「自分なりの方法でやってみたけどあまり効果がなかった」という方にこそ、特に私の本を手に取っていただきたい、と思っています。
明日は、今ブームの「勉強法・学習法」について語ります。
(Rach からのお願い)
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私の方はようやく英語に本腰を入れる形で戻ってきましたよ(笑)。
なかなか進まなかった学習ですが、今回はNHK講座に1年じっくり取り組んでみようと思っています。
ストーリーを楽しみながらの学習は初めてですが、Rach流DVD学習法を参考にできる教材のようにも思います。週末さっそく本屋さんで探してきますね。ブログにもじっくり目を通さなくては!
まずは久し振りのご挨拶まで^^ ではまたね Rachさん。
本当にご無沙汰しています! ご訪問して下さってありがとうございます。嬉しいです!
また出版に対するお祝いのお言葉と、本屋さんで探して下さるとのこと…重ね重ねありがとうございます!
KIKKAさんは、初期の頃から、私に対してもったいないほどの高い評価を下さっていました。そのことに深く感謝しています。そうやって認めて下さる方がいたからこそ、今回、こんな大それた(笑)出版ということに手を伸ばすことが出来たのだと思います。古くからのブログ友達のKIKKAさんに、出版のニュースを祝っていただけたこと、本当に嬉しいです。
やはり学習は自分の好きな題材を使うこと! これに尽きると思いますね。私の学習法はフレンズを基本にしたものではありますが、「英語という他言語を、自分が使える言葉として、自分の側に引き寄せる」方法のヒントにしていただければいいなぁ、と思っています。
お互いがお互いの選んだ教材を使って頑張って行きましょう! これからまたいろいろとお話できるのを楽しみにしています。
これからもよろしくね KIKKAさん。