チャンドラー: Okay, we have our stripper, a "Miss Crystal Chandelier." (よし、俺たち、ストリッパーを雇うぞ。「ミス・クリスタル・シャンデリア」だ。)
ジョーイ: Well sure, you name a kid that, what do you expect them to grow up to be? (そうだな、お前は子供にその名前をつけろよ、どんな大人になると思う?)
ストリッパーの名前が Miss Crystal Chandelier というそうです。
もちろん、本名ではなくて芸名なのでしょうが、ゴージャスというか、派手な名前ですね。
シャンデリア(Chandelier)の綴りが何となく Chandler に似ている気がします。
そのためか、ジョーイは「お前の子供にその名前をつけろよ」みたいなことをチャンドラーに言っています。
「すごい名前だろ?」みたいにチャンドラーは喜んでいるようなので、そんなに気に入ってるのならつけてみたら? そんな名前つけたら、そんな職業に就いちゃう人間になるだろうけど…みたいなことでしょうか?
モニカ: Anyway um, when he left he forgot to take the poem with him. Now, I am, like, totally dense about poetry, but I think it's pretty good, all right? Check it out. (hands them the poem) (とにかく、彼が出て行った時、その詩を持っていくのを忘れたのよ。私は、ほら、詩には全く疎いのよ。でも、私はその詩がとても素敵だと思うの。見てみて。[彼らにその詩を手渡す])
ジョーイ: (reading) "The Empty Vase. Translucent beauty..." ([読みながら] 「空っぽの花瓶。半透明の美しさ…」)
チャンドラー: To yourself. (finishing) Hey-hey-hey, y'know what that's pretty good. (声に出さずに読めよ。[読み終えて] おーおーおー、ねぇ、それってすごくいいね。)
モニカ: Oh good, I think so too. Pheebs? (まぁ、素敵。私もそう思うのよ。フィービーは?)
フィービー: Oh yeah. (あぁ、そうね。)
チャンドラー: Oh, I'm so glad you guys like it. Yay! All right I gotta go to work. (tries to take the poem) (あぁ、あなたたちがそれを気に入ってくれて嬉しいわ。イェイ! よし、私は仕事に行かなくちゃ。[詩を持っていこうとする])
ジョーイ: Whoa, I'm not done. (おい、俺はまだ読み終わってないんだ。)
モニカ: All right, just give it back to me when you're through. See you guys. (いいわ。あなたがそれを読み終わったら返してね。またね、みんな。)
チャンドラー: Bye-bye. (バイバイ。)
(Monica leaves)
モニカは出て行く。
dense は「濃密な、濃い」ですが、「鈍感な、鈍い」という意味もあります。
ここでは「詩について詳しくは知らない、よくわからない」みたいなことですね。
translucent は「半透明の」、transparent だと「透明の、透明な」。
ロングマン現代英英辞典では、
transparent: if something is transparent, you can see through it
つまり、「もし何かが transparent である場合、それを通して見ることができる」。
translucent は、
translucent: not transparent, but clear enough to allow light to pass through
つまり、「transparent ではないが、光が通り抜けられるほどの透明感がある」。
trans- という接頭語は、「貫いて」「通って」という意味ですね。
lucent だと、形容詞で「光る、輝く」「透明な」。
lucid だと、形容詞で「澄んだ、透明な」「わかりやすい、明快な」。
lucidity だと、名詞で「清澄、透明」「明瞭、明晰」という意味にになります。
研究社 新英和中辞典の lucid には、
語源:ラテン語「光」の意
とあります。
フレンズ2-19その7 で、I Love Lucite 「アイ・ラブ・ルーサイト」という店の名前が登場しました。
I Love Lucy 「アイラブルーシー」というドラマ(シットコム)のタイトルをもじった名前のように思うのですが、その Lucite 「ルーサイト」は「透明なアクリル素材の商品名(商標)」のようです。
この名前も、lucent や lucid からの連想で付けられたもののようですね。
to oneself は「自分に対して」みたいなことですが、この場合は、read to yourself, talk to yourself みたいなことですね。
「人に聞こえるように、じゃなくて、自分に対してだけ読め」、つまり「黙読しろ」ということのようです。
そう言われた後も、口を動かしているジョーイが面白いです。
「口を動かさずには読めないのか!?」みたいな(笑)。
詩を持っていこうとするモニカに、まだ読み終わってないと言うジョーイ。読むのが遅いっ!
「いかにもジョーイ」って感じですね。
(Rach からのお願い)
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英語の人名も、日本語の名前のように、何らかの由来があるのですね? Smith は blacksmith, whitesmith などの smith 「鍛冶屋さん」で、Shakespeare(シェークスピア)は、shake spear で。
そして、Chandler は「蝋燭(ろうそく)」関係の仕事をする人だったんですね。
研究社 新英和中辞典にも、
chandler
1. 雑貨商(ろうそく・油・せっけん・ペンキなどを売る)
2. ろうそく製造販売人
と出ています。
昔のシャンデリアは、ろうそくがたくさん立っていたわけで、Chandler と chandelier は「ろうそく繋がり」なんですね。
研究社 新英和中辞典の語源を見ると、
Chandler の語源
(古期)フランス語「ろうそく」の意
chandelier の語源
フランス語「ろうそく立て」の意
とあります。
チャンドラーと言えば、レイモンド・チャンドラーというハードボイルド小説の巨匠もいますし、普通は family name を想像する人が多いのでしょうか?
what can/do you expect? がロングマン現代英英辞典に載っているのですね。教えて下さってありがとうございます。
英辞郎には、
What do you expect? 当たり前だろ。
と出ていますね。
そのニュアンスは「(他に)何を期待するって言うんだ? その今、想像されることしかないじゃないか。」みたいなことでしょうか?
今回のセリフだと、「どんな子供になるか…って、可能性はそれしかないじゃないか。」みたいなことですかね?