2008年04月08日

ラブ・バグ フレンズ3-12その17

モニカがご機嫌で出て行った後、
フィービー: Oh my God, oh my God! Poor Monica! (まぁなんてこと、なんてことなの! 可愛そうなモニカ!)
チャンドラー: What? What? What? (何、何、何?)
フィービー: What? He was with her when he wrote this poem! Look, (reading) "My vessel so lovely, with nothing inside"? "Now that I've touched you, you seem emptier still"? He thinks Monica's empty. She's the empty vase! (何って? 彼がこの詩を書いた時、彼はモニカと一緒にいたのよ! ほら、[読む] 「僕の花瓶はとってもラブリーだ、中には何も入っていない(けど)」 「今、僕は君に触れた、君はもっと空っぽのように思える」 彼はモニカが空っぽだと思っているのよ。彼女が「空っぽの花瓶」なのよ!)
チャンドラー: You really think that is what he meant? (彼がそういう意味で言っているって、フィービーは本当に思ってるの?)
フィービー: Oh, totally. Oh, God! Oh, she seemed so happy too. (えぇ、全くその通りよ。まぁ! あぁ、モニカも幸せそうだったのに。)
ジョーイ: Done. ([やっと詩を読み終えて] 終わった。)

you seem emptier still. の語順がちょっと気になりました。
emptier still は、still emptier ということで、still が比較級を強めているようです。
still にはそういう「比較級を強める」機能があり、「なおいっそ、もっと」という意味になります。
詩なので、通常の語順どおりでないのかな?と思ったら、この「比較級+still」という語順をロングマン現代英英辞典で発見しました。
still:
4. better/harder/worse etc still
also still better/harder/worse etc
even better, harder etc than something else
例) Dan found biology difficult, and physics harder still.

つまり、意味としては、even と同じく比較級を強める働きをする、ということ。
例文は「ダンは生物学を難しいと思った、そして物理学はなおいっそう難しいと思った。」

この場合も、still harder の代わりに、harder still が使われていますね。
…ということで、別に詩だから emptier still という語順になっているわけではなくて(それで韻を踏んでいるわけでもないですし)、「比較級+still」という語順もしばしば使われる、ということのようです。

フィービーとチャンドラーがモニカのことを案じているのに、ジョーイはやっと読めた、と言っています。「おしまい、終了、完了」みたいな感じの、Done. ですね。


[Scene: Rachel's office, her desk is covered with stuff Ross has sent her.]
レイチェルのオフィス。彼女の机はロスが彼女に送ったもので覆われている。
マーク: (reaching through the flowers) Do you have the, the Ralph Lauren file? ([花の間から手を伸ばして] ラルフ・ローレンのファイルを持ってる?)
レイチェル: Oh, yeah, sure! It's umm... right (she picks up this bug and it starts to play the theme from Love Story) (えぇ、もちろん! ちょうどここに… [レイチェルがバグを持ち上げると、ラブ・ストーリーのテーマの演奏が始まる])
マーク: Wh-what's that? (な、何それ?)
ロス: It's from Ross. It's a Love Bug. (ロスからなの。ラブ・バグ[愛の虫]よ。)
マーク: Wow! Somebody wants people to know you have a boyfriend. (わぁ! 誰かさんは、レイチェルには恋人がいることを人々に知って欲しいんだね。)
レイチェル: Oh no, no-no-no, that's not, not, not, what he's doing. He's just, he's just really romantic. (あぁ、違う違う違う違う。彼はそういうことをしてるんじゃないの。彼はただ、ただ本当にロマンチックなだけなのよ。)

ロスの顔写真入りの、I LOVE YOU THIS MUCH! という看板みたいなフォトフレームはすごいですね。
「あなたがこんなにも好きよ!」と書いてあるわけです。

♪ちゃらちゃちゃちゃーん♪(…って、文字で書いても全然わかりませんが…笑)
この流れているメロディーは、1970年の映画「ある愛の詩」(原題: Love Story)の主題歌ですね。
IMDb: Love Story (1970)
Wikipedia 英語版: Love Story (1970 film)
このメロディーは、日本のオルゴールでも時々使われているように思います。

Love Bug 「ラブ・バグ、愛の虫、恋の虫」について。
m-flo とBoAちゃんのコラボ(m-flo loves BoA)で、the Love Bug というタイトルの曲があるようです。
Wikipedia 日本語版: the Love Bug (m-floのシングル)
Amazon.co.jp: the Love Bug [Single] [Maxi] ~ m-flo loves BoA
上のウィキペディア、アマゾンの両方に、
タイトルの "the Love Bug" はスラングで "胸キュン" という意味。
という説明が書いてあります。
英辞郎には、
lovebug=(名詞2) 恋の虫
例) The lovebug bit me. 私は恋に落ちた。

というのが載っています。
この例文は直訳すると「恋の虫に噛まれた。」みたいなことでしょうか?

レイチェルが持っているぬいぐるみは ladybug 「テントウムシ(てんとう虫)」ですね。
研究社 新英和中辞典では、
ladybug=(米)テントウムシ (解説:米国では縁起のよい虫で殺してはならないとされ、指輪やブローチのデザインによく使われる)
とあります。
そのラブリーなイメージから愛のモチーフとして使われ、テントウムシは英語で ladybug なので、「愛の象徴のテントウムシ」みたいな意味で、Love Bug と呼んでいるようです。

ladybug love-bug とボックスに入れてぐぐってみると、以下のものを発見。
Favor Ideas shopping: Ladybug "Love Bug" Candles
テントウムシをモチーフにしたブライダル商品のようですね。

「レイチェルにはロスという彼氏がいて、ラブラブなんだ!」ということを強調するプレゼントの山。
マークもそれに気付いて、はっきりそう口にするのですが、レイチェルは「彼はロマンチックなだけよ。」と必死に言い訳しています。


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posted by Rach at 20:22| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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