レイチェル: Look, I know what's going on here, okay? Mark explained it all to me. He said this is what you guys do. (ねぇ、ここで今何が起こっているかを私はわかっているのよ、いい? マークはそれを全部私に説明してくれたわ。彼は言ったの、これはあなたたち男性が(よく)することだって。)
ロス: Yeah well, if, if, if Mark said that, then Mark's an idiot. (そう、もしマークがそう言ったのなら、マークはバカだね。)
[Scene: Central Perk, Chandler, Ross, Joey are there.]
セントラルパーク。チャンドラー、ロス、ジョーイがそこにいる。
ジョーイ: Mark's a genius. (マークは天才だな。)
ロス: Why? How? How is he a genius? (なぜ? どんな風に? どんな風に彼は天才なんだよ?)
チャンドラー: Look, don't you see what's happening here? Instead of hitting on her right away, he's becoming her confidant. Now he's gonna be the guy she goes to, to complain about you. (いいか、ここで何が起こっているのかわかってないのか? いますぐ彼女をくどく代わりに、彼は彼女が心を打ち明けられる親友になりつつあるんだぞ。今に彼は、お前に関する不満を言うためにレイチェルが(相談に)行く男になるぞ。)
自分の恋人に他の男性を近寄らせないために「彼氏がいるんだよ!」ということをわからせるプレゼントを山ほど贈る…。
男性はそういうことをよくするのよね、マークもそう言ってたし…と言うレイチェルに対して、「そのマークは何もわかってないね、そんなこと言うなんて彼はバカだよ。」と返すロスですが…。
その後、画面が瞬時に切り替わり、ジョーイが「彼は天才だね」と言うタイミングが絶妙です。
上のセリフの he's becoming her confidant の confidant は、名詞で、「(秘密などを聞いてくれる、打ち明けられる)親友、腹心の友」。
ロングマン現代英英辞典では、
confidant [noun]:
someone you tell your secrets to or who you talk to about personal things
つまり、「自分の秘密や個人的なことを話す相手」。
見た目からもわかるように、confident, confidence などの関連語ですね。
DVDの英語字幕では、confidante と語尾に e がついています(ネットスクリプトでは confidant と表記されています)。
辞書を見ると、confidante は「confidant の女性形」だということですので、マークは男性ですから、confidant の方が正しいかな、と思ったので、上のセリフは confidant にしました。
もしくは、「女性の同性の親友」「何でも話せる女の子の親友」みたいなニュアンスで、わざと confidante という女性形で表現している、という可能性もあるのかもしれません。
ロスと喧嘩して、ロスの愚痴を言う相手が欲しい時、レイチェルはマークのところに行くことになる、ロスに対する不満をぶちまける相手がマークになる、とチャンドラーは言っています。
Instead of hitting on her right away, he's becoming her confidant. という分析が何とも秀逸ですね。
そんな風に恋人とモメた時に、すかさず口説いたりするのではなく、彼女の不満を聞いてあげて相談相手になってあげる…そうして彼女の信頼を勝ち取る…そのうちに、「あぁ、この人は私の今の恋人よりも私のことをよくわかってくれるわ!」となって、すっかり彼女の心を捉えてしまうことになる…と言っているのですね。
もしマークがレイチェルに対して好意を持っているとしたら、マークの作戦勝ちだね、彼は恋愛の天才、女心を掴む天才だね、とジョーイは言っているわけです。
ジョーイもチャンドラーもそれがわかっているのに、当事者のロスだけがそのことに気付かない…自分のことになるとわからないものなんですよねぇ(笑)。
(Rach からのお願い)
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2008年04月11日
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