2008年04月13日

典型的なアメリカ人男性Joe フレンズ3-12その21

ロス: What am I gonna do? (僕はどうすればいいんだ?)
チャンドラー: Well, why don't you send her a musical bug? Oh, no, you already did that. All right, look, you're gonna have to go there yourself now, okay? Make a few surprise visits. (そうだな、ミュージカル・バグを送ったらどうだ? あぁ、お前はもうすでにそれをしたんだったな。いいか、なぁ、今、自分で彼女のオフィスに行くべきだと思うよ。ちょっとサプライズの訪問をするんだ。)
ロス: I don't know, you guys. (どうだろう[そうかな、よくわからないよ]。)
チャンドラー: All right, fine, don't do anything, just sit here and talk to us. Meanwhile, she is talking to him about you. And he's being Mr. Joe Sensitive. And she starts thinking, "Maybe this is the guy for me because he understands me." (よし、いいさ。(それなら)何もするな。ただここに座って俺たちとしゃべってろ。その間、レイチェルはロスのことを彼にしゃべってる。そして彼は「ミスター・ジョー・センシティブ」になるんだぞ。そして彼女は考え始める、「多分、この人が私にとっての(理想の)男性よ。だって彼は私を理解してくれるんだもの。」)

musical は「ミュージカル」ですが、この場合は、「音楽入りの、音楽の鳴る」みたいな意味の形容詞ですね。
a musical bug とはすなわち、フレンズ3-12その17 に出てきた a Love Bug (ラブ・バグ、愛の虫)のこと。
アドバイスを求めているのに、ロスがもうすでにやってしまったこと、それもレイチェルを怒らせたことをやってみたら?といじわるなことを言っているのです。
逆に言うと「そういうことするからいけないんだよ」とたしなめてもいるわけでしょうか?

アドバイスされて I don't know. と返事する場合は、その相手の言うことに対して、効果を見出していない、というニュアンスかなぁ、と思います。
「それがほんとうに良い方法かな。僕には判断できかねるよ。すぐにそうだね、って同意できないよ。」みたいな感じだと思います。

せっかくアドバイスしてやってるのに、そんな風に後ろ向きな答えしかしないのなら、ここでじっとしてろよ、というチャンドラー。

Mr. Joe Sensitive という名前について。
どうしてここで Joe という名前が突然出てきたか、ですが、Joe というのは「典型的なアメリカ人男性」を表す名前みたいですね。
研究社 新英和中辞典には、
Joe
3. (…を代表する)典型的な米国人男性
Joe College 米国の典型的な男子大学生

とあります。
また、
2. (米国の)兵隊、兵士
という意味もあります。
フレンズ3-4その21 で、G.I. Joe (G.I.ジョー)という兵隊さんの人形が出てきましたが、そのネーミングも、上の辞書の 2. や 3. の語義から来たのでしょうね。

sensitive には「敏感な、感じやすい、感性豊かな、繊細な、神経過敏の」などいろんな意味がありますが、この場合は「女の子の気持ちがわかる」という良い意味での「感受性の鋭い」「神経が細やか」という意味ですね。
Mr. Joe Sensitive を日本語風に言うと、「神経細やか太郎くん」みたいな感じでしょうか??(あまりイメージ湧きませんか?…笑)

the guy for me は「私に適した男性」ということでしょうね。
チャンドラーは、he understands me. の部分を、女性の口真似で言っています。
よく女の子はそういうことを言うもんな、とでもいいたげですが、確かにその通り(笑)。
「私のことをわかってくれる、理解してくれる」というのは、女性が惚れる条件の一つですからねぇ…。


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posted by Rach at 11:25| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。ケイティクスドットコムの西沢知樹と申します。
私も英語の学習法を多方面から追求してご紹介するサイトを運営しています。

シットコムで学ぶ英語法、とても楽しいですね!
英語の学習は楽しくないと身につかない、私も大賛成です。
今日の記事もとても楽しく読ませていただきました。
女性ならではの細かくてわかりやすい説明にも感心させられたところです。

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 西沢知樹 at 2008年04月14日 10:56
西沢知樹さんへ
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます!
ランキングサイトでよくお見かけするので、西沢さんのお名前も、貴サイトも、以前から存じ上げておりましたし、記事も読ませていただいていました。(コメントをせずに帰ってしまって申し訳ありませんでした。)
西沢さんの方からお声を掛けて下さるなんて光栄です。ありがとうございます。

語学は奥が深いので、いやいややっていても、ただ丸暗記していても、なかなか身に付かないと思います。やはりそれを自分の言葉として使いたい!という気持ちと、ネイティブの語る英語の中に隠された気持ちや考えを読み取りたい!という思いがなければ続かないかなぁ、と。

「細かくてわかりやすい説明」と言っていただけてとても嬉しいです。
こちらこそ、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2008年04月14日 13:24
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