[Scene: Joey's dance audition, Joey is warming up.]
ジョーイのダンスオーディション。ジョーイはウォーミングアップ中。
ディレクター: Ah Joey. Joey Tribbiani? Listen Joey, I got a problem, I just got a call from my dance captain. He's having a relationship crisis and can't get out of Long Island. (あぁ、ジョーイ、ジョーイ・トリビアーニ? なぁ、ジョーイ、問題があるんだ。ダンスキャプテンからちょうど電話があってね。彼は恋愛問題の危機を抱えていて、ロングアイランドから出られない、って言うんだ。)
ジョーイ: So, does that mean the audition's off? (それで、それはオーディションは中止、っていう意味ですか?)
ディレクター: Listen Joey, seeing as you've got the most experience, I want you to take these dancers and teach them the combination. (聞いてくれ、ジョーイ。君が最も経験が豊富だから、君にこのダンサーたちを引き受けてもらって、彼らにコンビネーションを教えてやって欲しいんだ。)
ジョーイ: What? (何ですって?)
ディレクター: Aw, Joey, come on it's easy. Y'know, it's hand, hand, head, head... step, step, step, and jazz hands! (あぁ、ジョーイ、いいだろ、簡単だよ。ほら、ハンド、ハンド、ヘッド、ヘッド…ステップ、ステップ、ステップ、そしてジャズハンズ。)
ジョーイ: It's ah, "Steppity-step and jazz hands." (「ステッピティー・ステップとジャズハンズ」ですね。)
ディレクター: Have fun. (楽しんで。)
ジョーイ: Bye. (does the jazz hands) (さよなら。[ジャズハンズで手を振る])
ジョーイはオーディションに向けてウォーミングアップ中…なのですが、ダンスの経験がないジョーイは、どうやってウォーミングアップするのかも知らないようです。
他の人の見よう見まねで適当に腕を動かしているのが面白いです。
dance captain が来られない理由ですが、妙にシリアスな内容です。
風邪で…とか適当に言っておけばいいものを(笑)、have a relationship crisis だと説明しています。
男女間の問題でいまモメている最中だから、相手を置いてロングアイランドを離れるわけにはいかないんだ、ということですね。
ジョーイはダンスの経歴で嘘をついているのがバレるといやなので、できればダンスオーディションが中止になって欲しいと思っています。
その本音がつい口から出るのですが、事態は思わぬ方向に進みます。
seeing as は「…であるから(には)、…である点から見ると、…にかんがみて」。
seeing that とも言い換えられます。
意味としては、considering... 「…を考えると、考慮すれば」に近いですね。
フレンズ3-12その13 と フレンズ3-12その14 で、ジョーイが自分のダンスの経歴を以下のように偽っていることが判明しました。
チャンドラー: "Three years of modern dance with Twyla Tharp"? "Five years with the American Ballet Theatre"? (「トワイラ・サープの元でモダンダンスを3年」? 「アメリカン・バレエ・シアターで5年」?)
それをすっかり信じているディレクターは、ジョーイがこのメンバーの中で一番経験豊富だから、君がそのキャプテンの代わりにみんなに教えてやってくれ、と頼んでいるのですね。
その後、ディレクターが踊ってみせるのですが、フランス語のようなダンスの専門用語が延々続きます(ので、上のセリフではその部分を省略しました)。
ジョーイもその途中の部分は何をやっているのか全くわからないし、その専門用語にもなじみがないらしい。
ジョーイのセリフから、最後の step と jazz hands しか聞き取れていないことがわかります。
Steppity-step は「ステップなんとか」みたいな感じでしょうか?
とにかく「ステップみたいなこと」をすればいいんですね、という感じのはぐらかした表現かなぁと思います。
ダンスに詳しい人なら、このディレクターのやったコンビネーションを見て、「あぁ、これね!」とすぐに納得し、そっくりそのまま真似できるのでしょうが…。
ジャズハンズについてはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Jazz hands
後のことを任されて、寂しそうに jazz hands で手を振るジョーイが面白い…というか可哀想ですねぇ。
(Rach からのお願い)
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2008年04月17日
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