2008年04月22日

僕が彼らから引き出せたもの フレンズ3-12その27

[Scene: Joey's audition, the director has returned and wants to see
the combination.]
ジョーイのオーディション。ディレクターが帰ってきて、コンビネーションを見たいと言う。
ディレクター: All right, let's do it. (よし、やろう。)
(The group does the same horrible dance that Joey did earlier in the show, except they're all out of sync and they do the jazz hands at the end.)
グループはジョーイがこの番組[エピソード]の最初の方にしていたひどいダンスと全く同じダンスをする。彼らは動きが全員ばらばらで、最後にジャズハンズをする。そこがジョーイのやったものと異なる。
ディレクター: No, no, no. What was that? (違う違う違う、今のは何だったんだ?)
ジョーイ: I know, it's the best I could get out of them. (そうなんですよ。それが僕が彼らから引き出せたもののベストなんです。)
ディレクター: Well, people! (おい、君たち!)
ジョーイ: People, people, people! (君たち、君たち、君たち!)
ディレクター: Let's try it again. And this time, let's everybody watch Joey. (to Joey) Show 'em how it's done. (to the pianist) Count it off, Mack. (さあもう一度やってみよう。そして今度は、みんな、ジョーイを見よう。[ジョーイに] どうやるかをみんなに見せてやってくれ。[ピアニストに] カウントしてくれ、マック。)
(The pianist starts to play, and Joey readies himself, and then runs out of the audition.)
ピアニストは演奏を始める。そしてジョーイは準備するが、その後、オーディションから走って逃げる。

みんなが踊るダンスには大笑いです。
フレンズ3-12その14 でジョーイが踊っていた妙なダンスと同じものですね。
ト書きの、The group does the same horrible dance that Joey did earlier in the show, except... の部分ですが、「except 以下の部分を除いては同じダンス」だということですね。
ジョーイがやっていたのと同じダンスなんだけど、今度は複数の人がやっているからダンスがバラバラで揃っていないところ、最後にジャズハンズで締めるところ、が違うということです。

out of sync は「同調していない、同期がずれて、呼吸が合わない」。
その反対語は、in sync 「同調して、一致して」。
sync は synchronization 「同調」の短縮形ですね。
動詞は synchronize で、シンクロナイズドスイミング(synchronized swimming)で、日本人にもおなじみの単語です。

ディレクターは "What was that?" と言っていますが、フレンズ3-12その14 でジョーイのダンスを見たフィービーも、"What, what is that?" と言っていましたね。
「何それ?」としか言いようのないダンスなわけです。
it's the best I could get out of them. は「その今のダンスが、彼らから引き出す[取り出す]ことのできたベストだ。」みたいなことですね。
「自分はちゃんと教えたのに、こんなことしかできないんですよ」みたいに、そのひどいダンスを彼らの才能のせいにしているのです。
見ている観客は、それがジョーイのダンスの真似であることを知っているために、「ジョーイのをそっくりそのまま真似したからこうなったんだろっ!?」と笑えるのですね。

「全く君たちは…」という感じで、people と呼び掛けるディレクターに続いて、尻馬に乗って、えらそうに "People, people, people!" と言っているジョーイもおかしいです。

let's everybody watch Joey. の everybody は挿入句っぽいですね。
Let us, everybody, watch... という感じでしょうか。

Joey readies himself について。
ready は形容詞で使うことが多いですが、他動詞の意味もあるんですね。
ready oneself で「…の準備をする、用意をする、身構える」という意味になります。
踊ってみてくれ、と言われて、踊り出すかのように構えるのですが、前奏が終わると一目散に走って逃げて行くジョーイ。
かわいそうですが、自業自得…でしょうかねぇ。


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posted by Rach at 13:26| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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