2008年04月24日

アイラブユーにmoreがつくと フレンズ3-12その29

ロス: (sits down next to her) I'm sorry, I was an idiot. ([レイチェルの隣に座る] ごめんよ、僕はバカだった。)
レイチェル: A big idiot. (大バカね。)
ロス: A big idiot. It's just, you have to realize this whole Mark thing is really hard for me. (大バカだよ。ただ、このマークの件全てが僕には本当につらいんだってことをわかってくれないといけない[わかってほしい]。)
(Gunther is eavesdropping in the background.)
ガンターは後ろで盗み聞きをしている。
レイチェル: Honey, why is it hard? We've been together for almost a year now. (ハニー、なぜそれがつらいの? 私たちはもうほとんど1年も付き合ってるのよ。)
ロス: Well, I was with Carol for, like, eight years. And I lost her. And now, if it's possible, I think I love you even more. So, it's hard for me to believe I'm not gonna, well, that someone else isn't gonna take you away. (そうだね、僕はキャロルと、ほら、8年も一緒にいたんだ。そして僕は彼女を失った。そして今、もしそれが可能なら、君をもっとずっと愛せると思う。だから、僕が…ほら、誰か他の人が君を連れて行ってしまわないと信じることが僕には難しいんだ。)

"I was an idiot." 「僕はバカだった。」と反省するロスに対して、"A big idiot." 「全く、バカに大の字がつく大バカよ。」みたいに返すレイチェル。
ロスがものすごく反省しているのをわかっているからこそ、言えるセリフですね。
日本人の恋人同士のセリフでもありそうなやり取りなのが面白いと思いました。

We've been together for almost a year now. は「継続」を表す現在完了形で、「今の時点で、ほとんど1年一緒にいる[付き合っている]ことになる。」という感じです。
レイチェルにしてみれば、付き合い始めの頃ならそんな不安になるだろうけど、もう1年も付き合ってるのに、まだ心配なの?というところですね。

でも、その後のロスのセリフには説得力があります。
ロスは元妻キャロルと長年一緒にいたのに、離婚することになってしまった、と。
And I lost her. というセリフが何とも悲しいです。
ロスにとっては、付き合っている期間が長くても、それで安心できる、ということはないのですね。

And now, if it's possible, I think I love you even more. について。
この I love you (even) more. をどう訳すか、がなかなか曲者なのですが…。

過去記事にも、これとよく似たフレーズが出てきました。
フレンズ2-23その9 では、
モニカ: You don't love me any more, do you? (もう私のこと、愛してないわよね?)
リチャード: Actually, if it's possible, I love you more. (実際のところ、もしそれが可能ならの話だけど、君のことをもっと好きになったよ。)

フレンズ2-22その7 では、
レイチェル: Ohh, thank you for my beautiul earrings. They're perfect. I love you. (このきれいなイヤリング、ありがとう。最高よ。愛してるわ。)
ロス: Oh, now you can exchange them if you want, okay? (あぁ、もう、そのイヤリング、他のと交換したかったら交換してもいいんだよ。)
レイチェル: Now I love you even more. (今、あなたのこと、もっと好きになったわ。)

その過去記事の日本語訳のニュアンスが正しいかどうか、自分としてはあまり自信がないのですが、I love you (even) more. はやはり、「(以前よりも)もっと愛してる」というニュアンスだろう、と思うのです。

今回のロスのセリフ、DVDの日本語音声(吹替)では、
「君のことは愛し足りないくらい愛してるんだ。」
となっていましたが、つまりはそういうニュアンスなのだろうと思います。
「愛しても愛しても、もっともっと好きになる」というか、どこまで愛せるのかその限界が見えないくらいに、どんどん愛せてしまう、というか…?

フレンズ2-23 のセリフと同様に、if it's possible が挿入されていることで、「もっと愛するなんて不可能に思えるほど、最高最大に愛しているけれど、それでも可能なら」「もっと愛せる、以前よりももっと愛してる」と思えるんだ、みたいなセリフなんだろうなぁ、と。
「君が好きで好きでたまらない。自分でもどこまで愛せるかわからないほど、めちゃくちゃ好きなんだ。」みたいな表現なんだと思うのですが、どうでしょう??
でも、ぴったりの日本語が思い浮かばないんですよねぇ…。

So, it's hard for me to believe ... 以下については、長くなりそうなので、明日にします。


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posted by Rach at 17:11| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
And I lost her.
そして僕は彼女を失った。
And now,
そして今

とくるので、今回はキャロルに対する愛と比較しているのではないでしょうか?

「だから今、できれば君の事をもっとずっと愛したいんだ。それだから難しいんだ 〜」
別にRachさんの訳とほとんど違いはないのですが、前の文章と後ろに続く文章の流れが、ちょっと分かるような、分からないような・・・(笑)
Posted by まゆみ at 2008年04月24日 18:49
まゆみさんへ
I lost という過去形と、And now という現在の話が「対比構造」になっている、という気はしますね。

キャロルとのことは終わってしまったことで、今はレイチェルを愛している。そのレイチェルへの愛も、今の状態のままではなく、もっとずっと愛したい、愛していきたいと思っている、もっとその愛情の度合いが深まることを言いたい、ということかなぁ?

「それだから難しいんだ…」への流れも、自分ではまだよくわかっていないのですが、とりあえずそれは今日(4/25)の記事で説明しようと思います。「もっと好きになりそう、だから、君を失うことが怖くてたまらない」みたいなことを言いたいのかなぁ、と。
Posted by Rach at 2008年04月25日 06:42
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