2008年05月26日

言葉を別の表現に言い換えるという決まり フレンズ3-13その19

ロス: Hold on. (walks over behind the couch) I'm sorry, you guys, that was a coffee and a.... (ちょっと待って。[カウチの後ろに歩いていく] ごめんよ、みんな。さっきのは、コーヒーとそれから…)
ロバート: Coffee. (コーヒーだよ。)
ロス: Okay. (オッケー。)
ロバート: We could write it down for you? (君のために、それを(メモに)書いてあげることもできるけど?)
ロス: No, no, that won't be ah, that won't be necessary. (leans down and looks up Robert's shorts, seeing Robert's package) (いやいや、それは必要ないよ。 [下にかがんでロバートの短パンを見上げる。すると、ロバートのパッケージが見える。])
チャンドラー: (to Ross) Well? (どうだ?)
ロス: Yeah, yeah, yeah! (あぁ、あぁ、あぁ!(チャンドラーの言う通りだよ!))

本当にロバートがソレを見せているのかを確かめるために、もう一度オーダーを確認しに戻るロス。
ロバートのセリフは、別にイヤミでもないようですが、「何ならメモしようか?」みたいなことですね。
「コーヒー3つ」という非常に覚えやすいオーダーで、何も悩むようなことじゃないのに、聞き直してきたから、「覚えられないの?、何ならメモに書いてあげようか?」と言っているのですね。

ト書きにでは常に、「ロバートの大事な部分が見えている」ことに触れられているのですが、今回はそれを、seeing Robert's package と表現してあります。

package は「包み」。
英辞郎には「男性器」という語義が載っています。
そのニュアンスはわかるような気はしますが(笑)、ロングマンなどには載っていませんね。

英語では、同じものを指す場合でも、「同じ単語を繰り返すのではなく、言葉を別の表現に言い換える」という決まりのようなものがあります。
同じ単語が続くと、稚拙で、ボキャ貧な感じがするからでしょう。
今回のようなモノを指す場合でも、ト書きに出てくる度に言い換えているのが、英語の法則に則っていて、大変興味深い(笑)。
いろんな言い方があるもんだなぁ、と感心します。

little Robert という表現が前に出てきたので、Robert's package と聞くと、「あぁ、アレのことか!」とピンと来ますよね。
ト書きを読むたびに、「今度はこう来たか!」と笑えてしまう、そんな風に楽しんで英語を覚えていけたらな、と思います。


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posted by Rach at 17:14| Comment(3) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。お久しぶりです。
私も英検1級を目指すことにしました。
Rachさんの英検に関する記事を読ませていただきました。
やっぱり語彙を増やすのが私にとっても山場です・・・
リスニング力についてお伺いします。
フレンズやそのほかの作品、友達との会話などは前に比べてずいぶん聞き取れるようになりました。ですが、TOEFLのような学術的な内容になると歯がたちません。難しい語彙が使われているリスニングというのはどうやって勉強していくのが効果的なのでしょうか?
もしよかったらお力を貸してください。よろしくお願いいたします。
Posted by proy at 2008年05月26日 19:26
初めまして!けーたといいます。
僕のブログは、「英文法」を中心に扱っています。そこで相互リンクを張りませんか?

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Posted by けーた at 2008年05月26日 21:14
proyさんへ
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
英検1級を目指されるとのこと、頑張って下さいね。
私の英検の記事にも目を通して下さったのですね。ありがとうございます。

語彙を増やすのは難しいですね。「Pass単」をあっさり断念した私ですので(笑)、語彙に関するアドバイスはあまり参考になるようなことは言えないのですが…。

TOEFL は受験したことがなくて、どういう内容の問題かも知らないのですが、学術的な内容の文章は確かにリスニングが難しいですね。使われている語彙が難しくて、頭の中にイメージしにくいからでしょう。
そういう学術的、抽象的な語彙こそ、文脈の中でどう使われているかを考えながら、文章の中で覚えていくのが望ましいのだろうと思います。

難しい語彙というのは、逆に言うと意味が特定・限定されていて、文脈による意味の広がりが少ないような気がします。いわば、専門用語・テクニカルワードみたいなもので、その言葉のイメージさえわかっていれば、カタカナ英語で意味が通じるような感じで、その英単語のまま意味が取れるようになっていく、と言いましょうか。

過去問や予想問題集などで、そういう難しい語彙が使われているものを何度も読んで聞いて、その難しい語彙の使われ方、登場の仕方、文脈の持って行き方、みたいなものに慣れていくのがいいのかな、と思います。

あと、学術的な内容の場合は、接続詞などに注意して、その論理展開にしっかりついていくことが大事でしょうね。他者の意見を紹介した上で、however (しかしながら)、のように、それに対して反対の意見を述べることで、話の主題が見えてくる、というような論理的文章の展開です。

英語は論理的な言葉ですが、学術的な文章であれば、それはもっと顕著でしょうね。過去問などで、そのパターンに慣れる、そこで何度も出てきた言葉を自分のものとしてイメージしていく、という方法で学ばれてはいかがでしょうか?

私も英検のリスニングはそれほど点が良くなかったので、あまり参考にならないかもしれません。ごめんなさい。上の説明でわかりにくい点があれば、ご遠慮なくお尋ね下さい。

合格されるのを心よりお祈りしております。頑張って下さいね!


けーたさんへ
初めまして。ご訪問ありがとうございます。
せっかくのお話なのですが、申し訳ありませんが、当ブログは「相互リンク」は行っておりません。
(わかりにくいとは思うのですが、マイブログのトップページのサイドバーにも「当ブログは、相互リンクは行っておりません。」との文言を入れさせていただいております。)

ご期待に沿うことができず申し訳ありませんでした。貴ブログ、頑張って下さい!
Posted by Rach at 2008年05月27日 11:28
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