(Enter Phoebe and Robert)
フィービーとロバートが入ってくる。
ロス: Hey! How'd the ah, basketball go? (やぁ。バスケットボールはどうだった?)
フィービー: Oh, okay, I learned how to shoot a lay-up, a foul shot, and a 23-pointer. (あぁ、そうね。私はレイアップやファウルショット[フリースロー]をシュートする方法を習ったの。そして 23ポインターも。)
チャンドラー: You mean a 3-pointer? ((それって)3ポインターじゃないの?)
フィービー: Oh, I get more because I'm dainty. (あぁ、私は(3点より)もっと(たくさんの点数を)ゲットするのよ、だって私はきゃしゃでかわいらしいから。)
私はバスケに詳しくないのですが…。
Wikipedia 日本語版: シュート (バスケットボール) に、レイアップ、ファウルショット(フリースロー)、スリーポインター(スリーポイントショット)の説明があります。
「スリーポイントラインより外側(スリーポイントエリア)のショット」をスリーポインター(スリーポイントショット)と呼ぶようで、それが決まると3点入るようです。
フィービーは初心者なので、そのエリアからシュート出来たら、3点じゃなくて23点あげちゃうよ、とでも言われたのでしょうね。
それで、3ポインターではなくて、23ポインターだと言っているようです。
dainty は「きゃしゃな、可愛らしい、優美な」という褒め言葉のようです。
「初心者だからサービスしている」だけだと思うのですが、それを自分で「可愛いからサービスしてくれてるのよ」と冗談っぽく言っているのですね。
ロバート: So um, is there a phone here, I can check my messages? (それで、ここに電話はある? 留守電のメッセージをチェックできるかな?)
フィービー: Yeah, in the back. Do you want a quarter? (そうね、裏にあるわよ。クオーター(25セント硬貨)いる?)
ロバート: Oh, no thanks. I always carry one in my sock. (あぁ、いいよ、ありがとう。僕はいつも靴下に硬貨を入れてるんだ。)
(He puts his leg up on the couch to get the quarter, once again exposing himself to Chandler and Ross. In horror, Chandler, slides
over and leans against Joey on the couch.)
ロバートは25セントを取るために、カウチに足を乗せる。再び、「彼自身」がチャンドラーとロスに対してあらわになる[露出する]。ぞっとして、チャンドラーは滑るように動いて、カウチのジョーイにもたれかかる。
ジョーイ: (noticing Chandler) What are you doing? (he pushes Chandler back to his side of the couch) Get back over on your side of the... (sees Robert in all his glory) Hello! (to Robert) Hi, I'm Joey, we haven't met.
[チャンドラーに気付いて] 何やってんだよ? [ジョーイはチャンドラーをカウチの彼の側に押し返す] お前の側に戻れよ… [栄華をきわめた[得意の絶頂の、美しい姿の]ロバートを見る] ハロー! [ロバートに] はーい、俺はジョーイだ。まだ会ったことないよね[初対面だよね]。)
ロバート: Ah, good to meet you. Robert. (あぁ、会えて嬉しいよ。ロバートだ。)
当たり前ですが、片方の靴下に入れているので、in my socks ではなくて、単数形の sock になっています。
日本語でソックスとなっているだけに、注意しないとソックスと言いそうになる…(のは私だけ?)
靴に入っている硬貨を取ろうとしてカウチに足を乗せたので、また短パンの中が丸見えになってしまいます。
今度のト書きでは、himself 「彼自身」となっています。(日本語でもこんな風に言ったりしますよね?…笑)
ト書きの see Roberts in all his glory について。
glory はグローリーというカタカナでもわかるように、「栄光、誉れ」「栄華、絶頂、全盛」「大得意、満悦」「壮観、美しさ、素晴らしさ」。
研究社 新英和中辞典の glory の項目の例文には、
Solomon in all his glory was not arrayed like one of these. 「栄華をきわめた時のソロモンでさえこの花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」 (注:聖書「マタイ伝」から)
He's in his glory now. 「彼は今や得意の絶頂にある。」
という文が載っています。
その流れで訳すと、栄華をきわめたロバートを見る、得意の絶頂のロバートを見る、みたいなことになりますね。
ロングマン現代英英辞典では、
glory: [uncountable] when something is beautiful and impressive in appearance
in all its/their etc glory
例) The sun emerged from behind the clouds in all its glory.
「何かが、外見上、美しい、または印象的な時」。
in all its glory の例文は、「太陽は雲の後ろから美しい姿で現れた。」
見た目の姿が美しい、印象的、ということだと、「生まれたままの男の姿」みたいな意味で、その「象徴」のことを言っているようにも思えます。
男として大事な部分をじゃじゃーん!と披露して、「どうだ!」みたいに誇らしげな感じであることを表現したいのでしょうか?
クレヨンしんちゃんでも、しんちゃんはいつも自分の「ぞうさん」を見せびらかしていますし、うちの息子も面白がってそれを見せて、母親である私の眉をひそめさせたりするのですが(笑)、その自分の持ち物を自慢げに見せる傾向が男子にはあるようです。
そういうことをこの表現で言っているのかな、と思いました。
ズバリ日本語に訳すのが難しい、というか、ドンピシャの日本語が思いつかないのですが、面白い表現だな、と思いました。
そのロバートのモノにご対面する形になってしまい、それに対してハローと言った後で、今度はロバート本人に対して(to Robert)、「はーい、俺はジョーイだ。」と挨拶しています。
ロバートの顔を見る前に、彼の象徴に先に挨拶しちゃったよ、みたいなおかしさですね。
(Rach からのお願い)
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ラスベガスの話は、シーズン5から6にかけての頃ですか? どこに音楽のオチがあったか思い出せなかったので、できるだけ早くそのシーズンを解説できるように頑張ります(笑)。
英辞郎では、
pomp and circumstance=物々しい行列や儀式
pomp and circumstance of coronation=威風堂々の戴冠式[即位式]、戴冠式[即位式]の威風堂々
という訳が出ています。
in all its/their etc glory は、そういう「威風堂々」のイメージだ、と言われるとなるほどな、と思います。それを見たジョーイの頭の中には、BGMでその曲が流れていた、という感じでしょうか?(笑)。
男性ストリッパーの話とそのセリフは、10-11 ですね? ほんとだ、ここでも in all it's glory が使われているんだぁ。
フレンズに豪華ゲストが登場するのは有名な話ですが、それぞれの繋がりが面白いですね。ウィノナがフレンズに出た時は、ウィノナがレイチェルのことをあるあだ名で呼ぶのですが、それが可愛いので、それをHNにすれば良かったな、と後から思ったりもしました。(Rach では、あまりにも「まんま」過ぎたな、と。)
morning glory のお話、ありがとうございます。Urban Dictionary にもその意味が載っていますね。その日本語表現は初耳ですが(笑)。「花に関する卑語」…たくさんありそうですねぇ。「今回はやめておく」ということは、そのうち…?(笑)
Chandler: (singing) Dum! Dum-dum-dum! Dum! Dum! Dum! Dum-dum-dum!
Monica: What are you doing?
Monica: No, only because that's the graduation song.
フレンズ後半になると同じパターンの笑いのネタが出てきますね。
情報ありがとうございます。私の書き方だと「どのエピソード番号か教えて下さい」と言ったのと同じでしたね(笑)。意を汲んでいただきありがとうございました。
DVD見てみました。その♪ダーンダダダンダーン♪が、the graduation song つまり、pomp and circumstance (威風堂々)ですね。
得意げに歌ってみたら、違う歌だった、と。
このシーンは、シーズン5 の最後の最後のシーンですね。久しぶりに見返してみて、大笑いしてしまいました。やっぱりフレンズはどのシーズンもそれぞれ面白いです。同じパターンの笑いは確かに増えてきますが(笑)。