モニカ: Y'know what? What if we're friends who don’t see other people? (ねぇ。もし私たちが、他の人とは付き合わないっていう友達になったらどうかしら?)
リチャード: You mean like "exclusive" friends? (つまりは、排他的な友達、ってこと?)
モニカ: Why not? I mean, this has been the most amazing week. Would it be so terrible? Even if we were friends who lived together? Or maybe someday, friends who stood up in front of their other friends, and vowed to be friends forever. (いいでしょ?[どうしてだめなの?] だって、今週は、今までで一番素敵な1週間だったもの。それってひどいことかしら? たとえ一緒に住む友達になったとしても? または、多分いつか、他の友達の前に立って、永遠に友達であることを誓う友達になったとしても?)
リチャード: Wow. Y'know, we're back where we were. Honey, I would love to do all that, but nothing's changed. (あぁ。ねぇ、僕たちは前の状態に戻っているね。ハニー、その今の話、全部やってみたいと思うよ。でも、何も変わっていないんだ。)
モニカ: That's not true. You don't have a moustache. (それは違うわ。あなたは口ひげを生やしていないもの。)
リチャード: Okay, okay, one thing's changed. But we still want different things, and we know how this is gonna end. (わかった、わかった。一つ変わったことはあるね。でも、僕たちはまだ違ったことを求めている。そして、僕らは知ってる、これがどんなどんな風に終わることになるかを。)
モニカ: Y'know what? I gotta walk out of here right now, 'cause getting over you is the hardest thing that I have ever had to do. I don't think I could do it again. (ねぇ。私は今すぐ、ここから歩いて出て行かないといけないわ。だって、あなたをあきらめることは、私がこれまでしなければいけなかったことで、一番つらいことだから。それをもう一度できるとは思えないの。)
リチャード: I know I couldn't. So.... (僕もできないってわかってる。だから…)
(Monica kisses him.)
モニカはリチャードにキスする。
モニカ: How 'bout one last game of racquetball? (ラケットボールの最後の試合をするのはどうかしら?)
(They both kiss, and Richard picks her up and goes over to the bed and starts to lie down.)
二人はキスをして、リチャードはモニカを持ち上げ、ベッドに行き、横たわろうとする。
モニカ: Watch the thorns! (とげに気をつけて!)
リチャード: (lying down) Ow!! ([寝転んで] あいた!)
exclusive は「(組織などが)他人を入れない、排他的な、閉鎖的な」「(人が)特定の人とだけ交際する、交際相手を限定する」「独占的な」。
また名詞では「独占記事、スクープ、特ダネ」のような意味で用いられますね。
動詞は exclude 「締め出す、除外する」で、include 「含む」の反対語です。
「友達」という名目・名義のままで、一緒に住む(同棲する)、そして、友人の前で「私たちは永遠に友達であることを誓います」と宣誓するのはどうかしら?とモニカは言っています。
一緒に住んで、ついには結婚式を挙げるようなことをする「友達」でいることもできるかしら?みたいなことを言っているのですね。
リチャードは、自分たちがまた前の状態に戻っていることを悟ります。
モニカの話は素敵だと思うけど、前に別れた理由が何も解決されていない、そのままだとまた前と同じことになってしまう、と言いたいのですね。
フレンズ3-13その11 では、モニカ自身が以下のようなセリフを言っていました。
モニカ: We're not gonna have sex. Okay, nothing's changed here. He still doesn't want children, and I still do. So that's why we're just gonna be friends. (私たち[リチャードと私]はエッチはしないわ。そうよ、ここでは[今の状況では]、何も変わっていないもの。彼はまだ子供を欲しいと思っていない。そして私はまだ欲しいと思っている。だから、私たちはただの友達でいるの。)
モニカも、nothing's changed であることはいやと言うほどわかっているのに、友達という間柄のままで今の関係を続けたいと願ってしまう、悲しい女心ですね。
変わったこともあるわ、あなたはもう口ひげを生やしていないし、とちょっと冗談めかして言うのですが、それでも状況が深刻であることは変わりません。
I gotta walk out of here right now, 'cause getting over you is the hardest thing that I have ever had to do. I don't think I could do it again. というセリフには泣けます。
リチャードと別れた頃(フレンズ3-1その2 あたり)のモニカはボロボロでした。
その後、リチャードを忘れることがどんなにつらかったか…と言っているのですね。
以前のように愛し合う仲になってしまっても、「モニカは子供が欲しい、リチャードは子供が欲しくない」という問題が解決していない以上、また別れなければならなくなる。
またその別れとその苦しさを乗り越えることを再度経験するのはあまりにもつらい、と言っているのですね。
あのつらさをもう一度乗り越えることなんて出来ない、だから私は今すぐここを出て行かないといけない、ということです。
…とそんな印象的なセリフを言っていながら、あきらめがつかないモニカ、「最後にもう一回ラケットボールのゲームをしましょうよ。」と言っています。
二人は以前、寝ることはラケットボールをするのと同じだ、と言い張っていましたから、もう一度、最後にエッチをしましょうよ、と言っているのですね。
[Scene: Monica and Rachel's, Joey is entering, and he's very dejected.]
モニカとレイチェルの部屋。ジョーイが入ってくる、そして彼はとても落胆している。
レイチェル: What? (何?)
ジョーイ: Beth is really, really sick. (ベスがひどい病気になって。)
レイチェル: Awwww. (あぁ。)
ジョーイ: Jo's there, but I don't think there's anything she can do. (ジョーがいるんだ。でも、彼女にできることはないと思うんだよ[彼女は何もしてあげられないんだよ]。)
(Rachel hugs him)
レイチェルはジョーイをハグする。
レイチェル: Joey? (ジョーイ?)
ジョーイ: Yeah. (うん。)
レイチェル: You wanna put the book in the freezer? (その本を冷凍室に入れましょうか?)
ジョーイ: (nodding his head) Okay. ([うなずいて] うん。)
レイチェル: Okay. (わかった。)
(Joey hands her the book and she puts it in the freezer.)
ジョーイはレイチェルに本を手渡し、レイチェルは冷凍室にそれを入れる。(注:実際には、レイチェルが本を冷凍室に入れるところは画面には映りませんが…)
dejected は「しょげた、落胆した」。
最後の最後に、「本を冷凍室に入れる」がまた登場しますね。
怖い本を冷凍室に入れる フレンズ3-13その13 で語っていたように、ジョーイはシャイニングを読んで怖くなったら、その本を冷凍室に入れるのですね。
今回は、若草物語を読んでいて、ベスが重病になり、ジョーも何もしてあげられない状態になっています。
あまりに悲しくてこれ以上読み進められない、だから、冷凍室に入れてしまおう、と言っているのです。
フレンズ3-13その33 で、「ベスは死ぬ」という話を聞かされて読むのをやめてしまいそうだったジョーイ。
レイチェルが「ベスは死なない」と言い直したお陰で、そのまま若草物語を読み続けたジョーイが、このエピソードの最後でそのつらい場面を読むことになる、という展開になっています。
(Rach からのお願い)
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2008年06月23日
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