前回 に引き続き、英語ベストセラー本の研究 (晴山陽一 著) について語りたいと思います。
この本の中で、「私のやってきたことは間違いではなかった!」と思えるフレーズをいくつか引用させていただきます。
そのフレーズの詳しい意味については、直接、晴山氏の本を読んでいただきたいと思います。
英語学習法のポイントとしては、
p.102 文法書などの規範的な例文ではなく、あるがままの英語こそ最高の「辞書」である。
p.104 文法的な観察眼を働かせつつ多量の英語を読み、かつ聞く。
p.105 文法書は覚えるものではなく、引くものである。
p.195 語順は英語の命である。
p.216 理解するための文法分析は有効である。
英語学習に対する姿勢については、
p.226 あなたは英語学習の何が楽しいのか。楽しくないのはよくない。苦手でも楽しいのは素晴らしい。
p.228 自分だけの学習法を見つけたほうが伸びる。なぜなら、ウキウキ勉強できるからだ。
私は、アメリカの人気ドラマ「フレンズ」の「生きたセリフ」は、英語の表現を学ぶ上で「最高の辞書」だと思っています。
文法嫌いな英語学習者の方は多いですが、私は文法を、「フレンズのセリフを理解するための知識」として使っています。
「理解するための文法分析」は、まさに毎回このブログのフレンズ解説でやっていることですね。
私が「楽しい」と思う「自分(だけ)の学習法」、それを披露しているのが、このブログであり、拙著でもあります。
晴山氏が各人の方法論を尊重して下さることは、いち英語学習者としてとても嬉しいです。
語順の話(p.197)で、晴山氏は、大西泰斗先生の著書「ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」と、大西先生の、
「英語は並べることば/日本語は納豆系」
という表現を引用しておられます。
私もブログの記事中で大西先生の「イメージ」をよく引用させていただきますし、拙著でも参考文献として大西先生の「ハートで感じる」シリーズを挙げさせていただきました。
英語初学者に「配置、語順」の重要性を訴えたことは大きい、と私も思っています。
一番最新のシリーズ「ハートで感じる英語塾」でも、その語順に対するこだわりが感じられましたね。
ちょうど「ハートで感じる英語塾」の再放送が、7/3(木)から始まっていますので、興味を持たれた方は是非、番組をご覧になって下さい。
(それをまとめた本は、ハートで感じる英語塾〜英語の5原則編〜 です。)
「英語ベストセラー本の研究」の中で、
p.97 國弘正雄氏の <英語→イメージ→日本語>
p.123 伊藤和夫氏の <英語→事柄→日本語>
という「理解の流れ・順序」も印象的でした。
私も自分の著書の p.59 に以下のように書きました。
「私は自身のブログでは自分なりの訳をつけていますが、それは「日本語で言うとこんな感じだろう」というイメージを語る言葉として書いているだけです。日本語に訳すことが目的ではありません。」
私の場合も、日本語に訳すことがゴールではなく、その英語のニュアンスを理解するための手段として、一番細かくイメージを表現することのできる母国語を使っている、というだけに過ぎないのです。
晴山氏の本の奥付に、晴山氏のホームページのURLが載っていました。
晴山陽一オフシャルサイト
その プロフィールのページ に、また数々の印象的な言葉が並んでいました。
引用させていただきますと、
この良質の素材を集めるコツは、あくまで「自分にとって面白いかどうか」で判断する、ということです。
まず自分が英語を楽しまなければ、絶対に人を楽しませることはできない、ということだと思います。
読者の喜ぶ顔を思い浮かべながら「にやにやしながら書く」のが、いちばん執筆のモチベーション・アップにつながります。
本を執筆することについて、晴山氏は上のように述べておられるのですが、私は自分の本を書く時もそうでしたが、特に「ブログを書いている時の心境」がこれに当てはまるなぁ、と思いました。
フレンズを選んだのは、ただそれを面白いと思ったから。
自分が楽しみながら英語を学んでいる様子を見せれば、英語を学ぶ楽しさに気付いてくれるかも。
チャンドラーのジョークのほんとうの意味がわかって、それを誰かに話したくてたまらない。
私のそういう気持ちと、晴山さんのお話に通じる部分があるような気がして、私は嬉しく思いました。
自分なりの学習法を確立するためのヒントとして、「英語ベストセラー本の研究」は、実に有益な本です。
私もたくさんのことを学ばせていただきました。
著者の晴山陽一氏をはじめ、ベストセラー本を書かれた著者の皆様方に、心から敬意を表したいと思います。
ありがとうございました。
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2008年07月05日
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けんしろうです。
私のブログにコメントを残していただきありがとうございました。
リンクを設定させていただきました。
URLは
http://memoria.meblog.biz/article/944706.html
です。
ご迷惑であればご連絡ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
貴ブログから私のブログにリンクをはっていただき、ありがとうございます。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。