[Scene: Rachel's office, Mark is packing his stuff into a box.]
レイチェルのオフィス。マークは自分の荷物を箱につめているところ。
レイチェル: I've got some bad news. (ちょっと悪いニュースがあるのよ。)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I can get a quick bite to eat, but then I have to come back up here. (ちょっと食事をすることは可能なんだけど、でも、それから、ここに戻ってこないといけないの。)
ロス: Come on, sweetie! You've had to work late every night for the past two weeks. What is it this time? (待ってよ、ハニー! この2週間、ずっと毎晩遅くまで働かないといけなかったじゃないか。今度は何なの?)
マーク: Actually, it's kinda my fault. I-I quit today. (実は、僕のせいなんだ。今日、辞めるんだよ。)
Ross: (to Rachel) But work comes first! (to Mark) Oh hey, but that's sad about you, though. What happened? What happened? Burn out? Burn all out, did ya? ([レイチェルに] でも、仕事が第一だからね! [マークに] ねぇ、でも、それって君には悲しいことだけどね。何があったの? 何が起こったの? 燃え尽きた? 全て燃え尽きたのかな?)
レイチェル: Nooo, he's leaving for a better job. (違うわ。彼はより良い仕事につくために、ここを去るのよ。)
ロス: Oh well, that's great, so I guess this is ah, this is goodbye then. Huh? (picks a pad up off Rachel's desk and tosses it into his box) Goodbye. (あぁ、それは良かったね。それじゃあ、これで、これでさよならなんだね。そうだろ? [レイチェルの机からパッドを取り上げて、彼の箱の中に投げ入れる] さよなら。)
マーク: Okay, then. (わかった、それじゃあ。)
ロス: Okay. (あぁ。)
レイチェル: Well, we're gonna miss you around here. (あぁ、私たち、あなたがここにいなくて寂しくなるわね。)
マーク: Yeah, me too. (そうだね、僕もだよ。)
(Rachel goes to hug him but Ross is holding one of her hands and doesn't let go, so she can only put one arm around him.)
レイチェルはマークをハグしに行くが、ロスはレイチェルの手の一方をつかんで、彼女を行かせない。それでレイチェルは片腕を彼に回すことができるだけである。
マーク: So, see ya on Saturday. (じゃあ、土曜日に会おう。)
レイチェル: Yeah, you bet! (えぇ、もちろん!)
(Ross is shocked, but Rachel drags him out of the office.)
ロスはショックを受けるが、レイチェルが彼をオフィスの外に引っ張り出す。
get a bite to eat は「軽く食べる」。
bite は動詞では「かむ」で、名詞では「かむこと」、そこから「軽食」という意味にもなります。
bite に quick がついているので、すばやく軽食を取る、ということになりますね。
come first を直訳すると「最初に来る」ですから、「何よりも優先である、一番大切である」という意味になります。
フレンズ2-20その17 では、
ロス: You know, a boy and a girl. Hopefully, the girl will come first, so Ben won't feel competitive. (そうだね、男の子と女の子だ。できれば、女の子が先に生まれて欲しいな。そうすれば、ベンが対抗意識を燃やさないだろうから。)
というセリフがありましたが、これはまさに文字通り「最初に来る、最初に生まれてくる」という意味で使われていますね。
その時の解説では、Profits come first. 「利益優先」という言葉についても触れています。
come first で思い出すのが…。
人気ブログランキングではおなじみの、TOEIC Blitz Blog の神崎正哉先生のご著書、
TOEICテスト 新・最強トリプル模試 (中村紳一郎、Susan Anderton、神崎正哉、小林美和 著) (新・最強トリプル模試シリーズ3冊あるうちの1冊目)の第2回 Part 4 のナレーションに、以下の文章が出てきます。(トランスクリプションは 解答と解説の p.144)
飛行機の着陸許可が下りない、という機長のアナウンスの最後、
We're very sorry for the inconvenience, but remember, with Sky Way Air your safety comes first. (ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、スカイウェイエアーは皆様の安全を第一に考えておりますことをご理解ください。)
この your safety comes first というのが、今回のロスの work comes first と全く同じニュアンスですね。
なんとなく top priority 「最優先(事項)」などのような言葉を使いたくなりそうですが、come first の方がずっとシンプルでいいですよね。
また、We're very sorry for the inconvenience というフレーズも、電車・バスが遅れる、飛行機が飛ばない、などのトラブルがあった場合のナレーションの頻出語句ですよね。
すぐに仕事に戻ると聞いて怒っていたロスですが、マークがやめると聞いて手のひらを返したように、「昼食を早く切り上げるのはいやだけど、でも、仕事は何より大事だからね!」と急に理解を示しているのです。
burn out は「バーンアウト」とカタカナで書いても何となく意味は通じるでしょうか。
「燃え尽きる、(エネルギー・活力)を使い果たす」という意味ですね。
「あしたのジョー」での矢吹丈のセリフ、「燃えたよ、燃え尽きた…真っ白にな…」を思い出すのは私だけ?(笑)
leave は「立ち去る」で、for は方向を表す前置詞ですから、「より良い仕事へと去る、より良い仕事につくためにここを去る」ということです。
ここでのロスの言葉や態度、ちょっと大人気(おとなげ)ない気もするのですが…。
ロスにとってマークへのヤキモチはそれほど激しかった、ということでしょう。
I miss you. は「あなたがいないと寂しく思う」で、I love you. や I want you. などと同じように愛のセリフとしてよく登場しますね。
we're gonna miss you around here. の場合は、今は目の前にマークがいるけれど、マークが転職してしまって、この仕事場であなたを見かけなくなったら、きっと同僚の私たちは寂しく思うことになるわね、という感じです。
これでマークとは永遠のさよならだ!と喜んだのもつかの間、マークがレイチェルに、"see ya on Saturday." と言うのでロスはショックを受けています。
この後、またモメそうな予感…(笑)。
(Rach からのお詫び)
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2008年07月10日
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