2008年07月28日

コミュニカティブ英語とフレンズDVD学習法

人気ブログランキングでおなじみの、日向清人先生のビジネス英語雑記帳 の最新記事で、日向先生が、TOEICを活かしたコミュニカティブ英語の学習法 という記事を書かれました。
その記事で、日向先生は「フレンズ」をお勧めして下さっています。
ありがとうございます!

記事のメインは、タイトルにもあるように、「TOEICを活かした」学習法についての記述です。
TOEICの点数とご自分の英語力とのギャップに悩んでおられる方は、是非、先生の記事をご覧になって下さい。
日向先生は、ご自身の記事で、何度もTOEICをトピックとして取り上げられています。(私自身、TOEICのことで過去にいろいろ悩んだ時に、先生の記事に大変救われました。)
また、そのコメント欄で、TOEICマスターとして有名な、TOEIC Blitz Blog の神崎正哉先生と、何度も有意義な意見交換をされています。
「そういう素晴らしいものをネット上で簡単に読むことができる、我々英語学習者は幸せだよなぁ〜」といつも思っているのですが、そういうTOEIC関連記事の中で、フレンズのことに触れていただけたことは、ものすごく嬉しかったです。

日向先生が「フレンズ」についてどう紹介して下さっているかを以下に引用させていただきます。

もう一つこの方面のセンスを養うのに有効なのが、海外ドラマのDVDで人のやりとりを繰り返し観察することです。一般市民どうしの標準的なわかりやすい英会話の実態を伝えている海外ドラマなら「フレンズ」が最適ですし、(以下略)

また、海外ドラマでの会話例をキャプション付きで観るのは、単語や構文の実際もさることながら、会話を続けるために不可欠な Indeed, Oh, really. Come again. といった小道具の使い方がわかり、さらに表情や仕草から使っている単語のニュアンスまでわかり、英語を使う人々にとって当たり前のセンスを養うのに有用です。

「海外ドラマなら「フレンズ」が最適ですし」の「フレンズ」という部分にはリンクがはってあるのですが、そのリンクは、なんと(!)私のこのブログ「シットコムで笑え!」へのリンクです!
また、日向先生のその前の記事、「TOEIC英語を憂える」のコメント欄 での日向先生の返信の中でも、フレンズについて言及して下さり、私のブログ名とそのリンクを紹介して下さっています! ありがとうございます!


日向先生の記事を読んで、「海外ドラマを使ったDVD学習法」に初めて興味を持たれた方もおられるかもしれません。
この機会に、私の「フレンズ」のDVDを使った英語学習法について、語らせて下さい。

このブログでは折に触れて「ドラマを使う効果」について述べているのですが、一つの記事として書かれたものだと、過去記事、ドラマを使った英語学習 が何かの参考になるかもしれません。

また、拙著、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 ではかなりのページを割いて、そのことについて触れています。

「はじめに」(p.5) で私はこう書いています。

…ですから私は、「ドラマで英語を学ぶ」ということがどれほど効果的であるかをまずは説明していきたいと思います。その効果を信じられるようになった上で、私のおすすめするDVD学習法にトライしてみてください。

そこに書いたように、私の本は、ドラマで英語を学ぶ効果と、その具体的方法の記述がメインになっています。

1.3 ドラマを使う意義(p.12)では、

同じドラマを長い間見ていると、そのキャラクターの性格がよくわかってきます。そして、その「キャラ立ち」した彼や彼女が、「こういう気持ちの時、こんな言葉を使っていた」、それが、気持ちを伝える言葉を覚える時、思い出す時の一番効果的な材料になるのです。

1.11 「深く」掘り下げる(p.41)では、

ドラマのセリフはすべて、スキットのついた例文です。それを学ぶことで、そのセリフの使いどころがわかります。

3.2 インプットなくしてアウトプットなし(p.103)では、

実践で誰かを相手にして会話をしないと会話が身に付かない、と思う人もいるでしょうが、相手の質問にたどたどしく答える訓練をする前にできることがあります。それは「スムーズな会話のやり取り」の実践形に数多く触れることです。(中略)まずは自分の中にたくさんの情報を蓄積することが大切です。ですから、本物の英語、生きた英語をたくさん聞くことが必要なのです。ドラマでも、映画でも、ネイティブの会話がたくさん登場します。それをよーく観察して、言葉が言葉を生む、相手の言葉に反応する、という会話の空気を感じることです。そのイメージがあってこそ、自分が誰かと話す時に、そんな流れで話せばいい、というイメージができるのです。

私の本では、上のように「ドラマで学ぶことによる効果」を必死に(笑)訴えています。
参考までに、今日、拙著の目次を別記事、私の本の目次 として投稿しました。
(私の本に限らず、誰の本でもそうですが)目次をざっと見ると、著者の言いたいことが何となくわかりますよね。
何かの参考にしていただければ幸いです。


日向先生のようなビジネス英語の大家(たいか)の方が、「フレンズで英語を学ぶこと」を認めて下さっている、ということは、フレンズのブログの管理人として、とても光栄です。
先生のおっしゃる「コミュニカティブ英語の学習法」の一つとして、私もこれまで通り、自分のやり方を貫いていきたいと思っています。

日向清人先生、いろいろと本当にありがとうございました!


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posted by Rach at 12:05| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんはいろんな先生方と交流があって
いいですね。これからも益々のご活躍願っています。

さて本題ですが、
Rachさんは「NHKを初めとする各種英語講座」については
どうお考えですか?これらは生素材では
ありませんが、少なくとも私には学ぶべきところ
があるように感じております。
個人的にはLet's read Nikkei Weeklyが好きです。

アリスン・デバインという先生は「教材英語」と
「生素材」良い部分を両方から学び取ると良い
と著書の中で仰っておりました。
もちろん上級者になるに従い生素材を増やしていく
のが理想的ですが、私などは生素材だけを見ていても
自分の分からなさ加減にいらいらすることがあります。

分からなさにある程度耐えるということも必要だと
思いますが、どうおもわれますか。

Posted by iori at 2008年07月30日 19:31
ioriさんへ
温かいお言葉、ありがとうございます。
「いろんな先生方との交流」をさせていただけること、本当にいつもありがたいと思っています。私の意見を先生方がきちんと受け止めて下さり、アドバイスやご意見を下さったりすることも、本当にありがたいことです。これからも英語学習に真剣に取り組んで行きたいと思っています。

「英語講座」についてですが、もちろん、効果的だと思っています。私自身は、例えばNHK英語講座を、「今回のラインナップはどんなものかな?」とシーズン毎にチェックする、ということはしていないのですが、たまたまどこかで目にしたタイトルで面白そうなものがあれば見てみたりします。他のブロガーの方の情報から興味を持った、というものもありますね。

その Let's Read THE NIKKEI WEEKLY というのは、iTunes でポッドキャストで聞けるようになっているのですね。ちょっと聞いてみましたが、確かに面白そうです。
教材は自分が気に入るかどうかが大事ですね。人がどんなにオススメしてくれても、自分が面白いと思えないと、結局あまり学べないかな、と。

「教材英語」と「生素材」、どちらもメリットがありますよね。初心者の場合だと、英語学習者向けに作られた教材から入っていくのが妥当なのだろうとは思います。ただ、「海外ドラマ」のようないきなりの生素材であっても、日本語訳などのいろいろなヒントを使っていけば、教材と同じように使えるだろう、と私は思っていて、そのヒントの探し方、使い方を示したのが、拙著であり、このブログでやっていることなのですね。

「自分の分からなさ加減にいらいらすることがあります」というお気持ちはよくわかります。でも、私はあまり「いらいら」はしなかったんですよ。「最初はわからなくて当たり前」だと思っていましたから。そして、それなりの英語の資格を持っている今でも、「わからない部分があって当たり前」だと思っています。

ドラマや映画を英語のままで理解する、ということがレベルの高いことである、というのは、最初から認識していました。ですから、それが数週間や数ヶ月で完璧にわかるはずはない、と。
「そんなに簡単にわかるくらいなら、日本の英語産業はこんなに発達していない」のだと、いつも自分に言っていました(これは私の口癖…笑)。
ちまたの英語教材の宣伝文句に、「すぐに」「短期間で」というフレーズが多いことは、逆に「本当はすぐに身に付くものではない」ということの裏返しです。だから、わからない自分にいらいらする必要はなく、少しでもわかるようになったことを喜ぼう、といつも思っていました。私は「わからなさに耐える」というよりも、「わからなかったら、”今は”あきらめる」という姿勢を取っているかな、と思います。学習を続けていれば、いつかわかる時が来ると信じていますし、こういうブログを続けてきたからこそわかることですが、3年前にわからなかったことが、今はわかるようになったと思えることがたくさんあります。

お互い、自分の気に入った素材を使って、頑張って行きましょうね!
Posted by Rach at 2008年08月01日 06:08
励ましのお言葉有難うございました。
大変参考になりました。
Posted by iori at 2008年08月01日 20:14
ioriさんへ
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございました。
英語学習に対する悩みは尽きないですが、私も少しずつでも英語力を上げていけるように、これからも楽しみながら学習を続けて行きたいと思います。
Posted by Rach at 2008年08月03日 09:09
はじめて書き込みさせていただきます。
日向先生のブログで知りました。

自分のときにこんなサイトがあればと思うような
手間の掛かった大変丁寧なサイトに感激しました。

わたしも、フレンズのDVDで学習した口です。
といっても、繰り返し何度も見たのは、シーズン6から9までですが。

エピソードによって、合う合わないがあると思いますが
何度も見ても面白いフレンズは、
会話が比較的短いこともあり、
わたしも格好の英語学習素材だと思います。

余談で恐縮ですが、
ベストを上げるのは難しいのですが、あえて上げるなら、
スティングのチケットを獲得するために
フィービーが奔走するエピソードでしょうか。
スティングは好きだったので、
「ロクサーヌ」の替え歌には大笑いしました。

道のりは長いですが、是非シーズン10まで完走なさることを
影ながら応援しております。
Posted by Yuta at 2008年08月03日 10:38
Yutaさんへ
ご訪問&コメントありがとうございます。
日向先生のブログで、拙ブログを知っていただいたとのこと、嬉しいです。
私も、日向先生や神崎先生のところでYutaさんが書かれていたコメントを読ませていただいていました。
私もTOEIC試験対策としての勉強は、必要な知識を身に付ける上で非常に役に立ったと思っています。基礎的な文法事項もそこで学びました。そういう知識やインプットを、使える英語に変換していくことが大事だ、ということですよね?

拙ブログに対するお褒めのお言葉、本当にありがとうございます。
2001年頃、私が海外ドラマを使った英語学習を始めた時、「英語のセリフの意味を解説するサイト」があったらいいのになぁ、とずっと思っていました。もしくは、わからないことがあった時に誰かに尋ねることができるシステムとか。
このブログはあくまで「叩き台」で、「私はこう解釈した」ということを書いています。それで「それは違うんじゃないの?」とか「私はこう思うけど」という意見をいただいて、私の方が多くのことを学ばせていただいているのですね。本当にありがたいことだと思っています。

その「スティングのチケット」のエピソード、8-10ですね。
♪Roxanne♪の部分を替え歌にしていたものですね。 Closing Credits の後も、まだその替え歌が出てきて、最後のオチも面白かったです。私もあのエピソード、大好きです。

シーズン10でも面白いジョークがたくさん出てくるので、早くそれを解説したくてたまりません(笑)。このブログを、ライフワークとして続けて行けたら幸せだな、と思っています。これからもよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2008年08月03日 13:15
コメントのお返事ありがとうございます。

TOEICについてのコメントをご理解いただき嬉しく思います。
つい書き込みをしてしまったのは、
日向先生や神崎先生が自戒を込めてTOEICを批判するならともかく、
僕をはじめとする、英語学習者にとっては、
TOEICから学べることはまだまだたくさんあると言いたかったらです

Rachさんに触発されて、
海外ドラマ、ダメージを英語学習しようと思いました。
NHK衛星で見たときには、なんとなくしか理解できなかったので。。

遅まきながら、Rachさんの名前の意味を理解しました。
あれだけフレンズを見ていたのに、
「レイチ」とカタカナがなければ気が付きませんでした。

個人的には、ブログの充実度は、モニカを目指していただきたいと思います。
もちろん今でもすごいレベルですが。。。

(Not just health department clean, Monica clean!というセリフが念頭にあります。。)

ちょくちょくお邪魔させていただくかもしれませんが、
こちらこそよろしくお願いします。
Posted by Yuta at 2008年08月07日 05:00
Yutaさんへ
ご丁寧なお返事、ありがとうございます。

クイズ形式のようなものであっても、そこから学べること、というのも多くありますよね。実際、TOEIC の穴埋めで、「他のものは違和感があるし、やはりこれだろう」と思える感覚というのは、自分の中の何かしらの蓄積から来る結果だと思います。

ただ、TOEIC の結果が英語力の全てではないし、TOEIC 用の勉強をしているだけでは頭打ちになってしまう、というのも事実だろうと思います。
日本人は、TOEIC の点数だけで英語力を判断しすぎだと思うし、そういう現状を見ていると、今のこの TOEIC ブームに対して、ちょっと目を覚ました方がいい、と思うこともあります。
日向先生や神崎先生のような方が「TOEIC という試験の本質」について語られることは、TOEIC に振り回されすぎな日本人英語学習者にとって大きな意味がある、と思いました。

「ダメージ」見たことないんですが、柳原可奈子さんが出ている、DVDのCMを見たことあります。
あのグレン・クローズが主演してるんですよね?
出演者のテイト・ドノヴァンは、フレンズやアリー My Love にゲスト出演していました。(ジェニファー・アニストンと恋人だった時期もあるそうです…って、ワイドショー的話題、すみません。)
面白そうなドラマですよね。どんどん見たいドラマが増えていく…。

Rach というハンドルネーム、その由来をご存じない方も結構おられるようです。何となくつけてしまったのですが、フレンズのサイトを運営していて、HNが Rach では紛らわしいことこの上ないので、とても反省しています…。レイチという響きはとても好きなのですが。

私はこだわり派なので、性格的にはモニカに近いと思いますね。初期のシーズン1の解説と比べると、どんどん「モニカ度」が増しています(笑)。
これからも頑張りますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2008年08月07日 10:35
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