フィービー: Okay y'know what? You have to choose. All right, if-if the most important thing on the planet to you is this cat-poopy thing, then, okay, you can have Smelly Cat. But we won't be partners. So what's it gonna be? (ねぇ、あなたは選ばないといけないわ。もし、あなたにとってこの惑星で最も大切なことが、この「猫のうんちのこと」なら、あなたにスメリーキャットをあげる[あなたがスメリーキャットを使ってもいい]。でも、私たちはパートナーにはならない。それで、選択はどちらになるの?[あなたはどちらを選ぶの?])
[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe, Monica, and Joey are watching TV.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービー、モニカとジョーイがテレビを見ている。
コマーシャル: (in the background their singing Smelly Cat) Problem odor in the litter box? Don't change your kitty, change your kitty litter. ([スメリーキャットを歌っているBGMが流れて] ネコのトイレの、問題となる[困った]におい? あなたのネコを取り替えないで、あなたのネコの砂を取り替えて。)
フィービーとのコンビは解消したくない、というレスリーに、「スメリーキャットをCMソングにして売り出すことが、この地球上で一番大事なことなら、その歌を使えばいい。でもコンビは解消よ。」とフィービーは詰め寄っています。
poop は「うんち」ですから、cat-poopy は、「ネコのうんちの」という形容詞ですね。
ネコのトイレ用の砂のCMソングとして使う話を、「ネコのうんちのこと」と軽蔑的ニュアンスを込めて呼んでいるのです。
if the most important thing on the planet to you is this cat-poopy thing という表現は、前半は「この惑星で[この惑星上で]最も重要なこと」、後半は「このネコのうんちのこと」となっていて、その対比がものすごく激しい(笑)。
on the planet は in the world と言い換えることも可能でしょうが、on the planet 「惑星」という言葉を使った方が、宇宙を意識している分、スケールが大きい気がします。
フィービーの気持ちは、「そんなくだらないCMソングのことが、あなたにとってそれほど大事なら」という気持ちが入っているのですね。
それは暗に、「私よりも、そんなつまらないCMが大切なら」という気持ちも含まれています。
そこでレスリーは答えたはずなのですが、彼女が答えているところは映さずに、いきなりテレビに画面が切り替わり、その結果がわかる(スメリーキャットがCMに使われているところが映る)という演出が面白いです。よくあるパターンですが、やはり笑ってしまいます。
Problem odor を見た時に、「においの問題」なら、語順は odor problem になるのでは?と思ったのですが、problem odor の problem は「問題になる」という形容詞のようです。
a problem child だと「問題児」ですね。
ですから、「においの問題」ではなくて、「問題となるにおい」がありますか?というニュアンスで、Problem odor in the litter box? という表現を使っているようです。
odor は「におい」ですが、特に「悪臭」を指すことが多いですね。
body odor なら「体臭」で、BOと略されます。
日本人だと「オゥダー」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、「デオドラント」という言葉は日本語になっていますね。
デオドラントの綴りは deodorant で、「体臭防止剤」という意味です。
カタカナで書くとおしゃれな感じがするけれど、その意味を漢字で書くと…女の子がお店で手を伸ばしにくいです(笑)。
deodorant という言葉に odor、つまり日本語の漢字だと「臭」という言葉が入っていることを知らないから抵抗なく買える、ということですね。
日向清人先生のブログ ビジネス英語雑記帳 で、男のフレグランス:いい香り、いやな匂いの英語 という記事があります。
日本人には難しい、fragrance, odor, scent, smell の使い分けについて、わかりやすく説明して下さっていますので、是非ご覧下さい。
私はずっと、odor という言葉には、悪いイメージを持っていたのですが、日向先生の記事では、
Wonderful odors drifted out from the kitchen. (実にすばらしい香りがキッチンの方から漂ってきた)
という例文も出ています。
odor は必ずしも悪いニュアンスで使われるとは限らないのですね。
(Monica gets up and shuts off the TV.)
モニカは立ち上がり、テレビを消す。
モニカ: Sorry, Pheebs. (同情するわ。フィービー。)
ジョーイ: Yeah. You okay? (あぁ。大丈夫?)
フィービー: Yeah. I actually am, yeah. Because, y'know, life-life's gonna hand you all kinds of stuff, y'know you learn your little lessons and hopefully you grow. Wanna hear a new song? (そうね。実際、大丈夫よ、ほんとに。だって、人生は、人生は人にあらゆるものを手渡すから。人は小さな教訓を学んで、うまくいけば、人は成長するの。新しい歌を聞きたい?)
ジョーイ: Yeah. (うん。)
モニカ: We'd love to. (是非聞きたいわ。)
フィービー: Okay. (singing)
Jingle bitch screwed me over
Go to hell, jingle whore
Go to hell, go to hell. go to hell-hell-hell
That’s all I have so far.
(いいわ。[歌う]
♪ジングル女は私をめちゃくちゃにした
くたばれ[地獄に行け・地獄に落ちろ]、ジングル売春婦
地獄に落ちろ、地獄に落ちろ、地獄に地獄に地獄に落ちろ♪
[歌い終えて] これで全部よ、今のところは。)
life's gonna hand you all kinds of stuff という表現は何だか詩的ですね。
人生を擬人化して(それは神を示唆しているのでしょうか?)、いろんな人たちに、すべての種類のこと、つまり喜怒哀楽、幸不幸、といういろんなことを「手渡す」と言っています。
hopefully you grow は「うまく行けば成長する、成長できる」という感じで、教訓から学べない場合もあるけれど、人はいろんな経験を通して、成長して行くこともできるのよ、ということですね。
「教訓を学んで、人間は成長する」などと大人びた発言をしているフィービーですが、その新しい歌はと言うと、「地獄へ落ちろ」と連呼するレスリーへの恨み節。
そのギャップが面白いです。(まぁ、だいたい大人びた発言をした後のオチは、こういうパターンが多いですが…笑)
日本語訳を書いていて、「いいのかなぁ、こんなの書いて…」とためらうくらいの、ものすごい歌詞です。
whore は「売春婦」ですが、jingle whore は「ジングルに心も体もすべて売った女」「ジングルのためなら何でもする女」みたいなイメージでしょうか。
かなりどぎつい悪口ですね。
ちっとも成長していない、子供の仕返しのような歌詞に笑えます。
That's all I have so far. は「今のが、私が今までのところで持っているものの全部」ということで、今出来ているのはここまで、ということ。
この歌が例え長くなったとしても、その連呼の数が増えるだけだろう、という感じですけど…。
(Rach からのお願い)
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2008年08月14日
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