英語本を始め、数多くの本を出版されている晴山陽一さんが、サイン入りの本を私に送って下さいました!
最初のお話では最新刊を1冊送って下さる、ということだったのですが、その他にも、少し前に出版されて話題になった本も一緒に送って下さいました。つまり、合計2冊も!
晴山さん、本当にありがとうございます。とっても嬉しかったです。
どうして、私にサイン本を送って下さることになったのかについて、その経緯をご存知ない方のために、ここで簡単に説明します。
私はこのブログで、晴山陽一さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)を読んだ感想を書きました。
晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)
「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その2)
その記事を晴山さんが見つけて読んで下さり、その後、晴山さんご本人とコメント欄でお話させていただけるようになりました。
また、大変光栄なことに、晴山さんご自身のサイト 晴山陽一オフィシャルサイト の 私の本棚から のページで、私が書いた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 を紹介して下さっています。
晴山さんがコメントを入れて下さったのは、以下の記事になります。
晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました
そうだったら良かったのに フレンズ3-14その8
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10
そのコメントのやり取りの中で、晴山さんが、ご本にサインして私に送って下さると言って下さったので、厚かましくもそのお話に甘えさせていただきました。
2冊の本を送って下さったのですが、そのうちの1冊が今回ご紹介するこの本(↓)です。
8月26日に発売になった新刊本です。
使える英語すごいノウハウ―「英語がスラスラ出てくる」ようになる本 (三笠書房)
もう1冊の、知的生産のためのすごい!仕事術 については、また日を改めて書きたいと思います。
「使える英語すごいノウハウ」(以下、「この本」とします)は、CD付で、1,365円とオトクです。
本についている帯を見て驚いたのですが、
「著書累計100万部突破!!」
だそうです。
本のタイトル通り、「すごい」としか言いようがありません。
この本の「はじめに」には、こう書かれています。
もともと英語が好きでたまらないという人は、放っておいても学習します。問題は、さして英語が好きでもないのに、何らかの理由で英語上達を求められている人たちです。このようなジレンマに立たされている「英語恐怖症」の人々に、このささやかな書物を贈ります。
この本は、英語初学者向けの内容になっています。
ですから、文章の口調も穏やかで優しいものとなっていて、とても読みやすいです。
以下、私が「そうそう!」と思った点を、いくつか挙げていきます。
p.20 まずは「ネイティブを目指す」のをやめてみる
お断りしておきますが、これは、英語学習者をがっかりさせるために言っているのではありません。ありもしない可能性を求めて挫折感を味わうことの愚かしさを知っておいてほしいだけなのです。
p.21 とにかく「ネイティブの壁」は、それほどに高くて厚い壁なのです。でも、そうと知れば、むしろ気が楽になるのではありませんか。
これは、特に、英語初学者にとっては、大切な考え方だと思います。
本や教材で、「ネイティブ並みの英語力」という言葉を時々見かけますが、ネイティブ並みの英語力なんて、そんなに簡単につくはずがありません。
英語を学べば学ぶほど、それなりに英語に関する知識も増えてきますし、いろんな表現も覚えます。
でも、そういう知識の増加に比例して、英語が流暢に話せるようになるわけではありません。
英語力がつけばつくほど、「ネイティブの壁」というのがどんなものかを実感するのです。
ですから、ある程度、英語を学んだ人は、その「ネイティブの壁」という現実を知っていると思うけれど、英語を学び始めたばかりの人は、そのイメージがはっきりしていないだろうから、余計にその「壁」の存在をはっきり認識しておいた方が良いと思うのです。
私自身は、英語学習者として、「出来るだけネイティブに近づきたい!」という強い思いは持っています。
日本語で書ける、話せるくらいのスピードで、英語でも書けるようになりたい、話せるようになりたい、ということですね。
もちろんスピードだけでなく、「内容」も母国語と同じレベルのものを生み出したい、ということです。
でも、母国語である日本語と同じレベルで、第二言語である英語を駆使できるようには到底ならないだろうと思います。
少しでも、日本語で出来るレベルに近づけたい、日本語と英語のギャップを縮めたい、という感じですね。
同じく晴山さんの著書の「英語ベストセラー本の研究」の p.95 に、
英語を身につけられない人は、基本的な見通しが甘すぎると思う。
という一文がありました。
この文章は、「英語ベストセラー本の研究」の中で、一番、厳しい言葉だったと思うのですが、上の話と通じる部分があるように思います。
基本的な見通しが甘い、ということは、「ある程度の時間やお金をかければ、ネイティブの壁は突破できる」と思うことと同義である気がします。
「英語を身に付けることが難しいことくらいわかってる!」という人も多いかもしれません。
でも、英語学習をやっていて「ヘコんだ」「自分自身に失望した」「私には語学の才能がないんだと思った」という人は、やはり心のどこかで「数ヶ月一生懸命勉強すればペラペラになる」というような「甘い見通し」を持っている、ということなんじゃないかと思うのです。
誰でも、想像通りに事が運ばない時には、自分に失望したりするものですから、その気持ちはよくわかるのですが。
私はフレンズのDVDを使って英語を学んでいる時に、わからない自分に失望したことはあまりありません。
ネイティブじゃないから、ネイティブと同じように理解できなくて当然だ、ということがずっと頭にあったからです。
簡単じゃない、とわかっているから、わからない自分にいらいらすることもないのです。
「ネイティブの英語」を目標として目指すのはいい、でもそんなに簡単に手に入るものだと思わない方がいい。
「ネイティブの英語」という究極の目標に限らず、「ある程度の英語力」(その「ある程度」がどのくらいかを説明するのも難しいですが)をつけることも、それほど簡単ではない、と知っておくべきです。
それは自分の能力の限界ではなくて、どんなに英語のセンスがある人でも、「英語力」はそんなに簡単にゲットできるものではないのだ、という事実をわかっていることが大切なのです。
私がずっと英語学習を続けてこられたのは、その事実を知っていたから、ということかもしれません。
もし「ある教材を使って数ヶ月でネイティブ並みの英語力を身に付けた!」という人がいたとしたら、私なら「その人はきっと語学の天才なのね!」の一言で片付けます。
まぁ、そういう人もいるのかもしれないけど、私には関係ない話だろうと割り切ります。
晴山さんの言葉の「ありもしない可能性を求めて挫折感を味わう」というのは、そういう宣伝文句を信じて、次から次へといろんなことを試し、その度に、自分自身の才能に失望する、ということなのでしょう。
買ってしまったものはしょうがないですが、そういうものを買った上で、それで英語力が伸ばせなくて、さらには自分に失望して英語学習をやめてしまう…なんて、もったいない話だと思います。
p.46 英語を使えるようになりたかったら、英語を使う練習をすればいい。
p.53 「英語の学習者」だという意識をやめにしてください。自分は「英語の使い手」なのだと思ってください。
英語は「使った者勝ち」なのです。
この部分には、私もはっとさせられました。
「英語学習者としての Rach」が、ブロガー Rach のアイデンティティであるとずっと思っていたのですが、ことさら「学習者」であることを強調するのも、実は問題があるのかな、と。
「英語を”勉強”する」という言い方は、何となく受験勉強などを彷彿とさせるので、個人的にはあまり好きな言葉ではありません。
英語という他言語を学びたい、という思いで、「学習」という言葉を私は多用しているのですが、いつまで経ってもただ英語を「学習」しているだけではダメなんだ、と。
使ってナンボ、人とコミュニケーションしてナンボの「言語」なわけですから、それをただ学んで、知識としてインプットするだけではダメで、使わなければ意味がない、と。
自分としては、使うための英語のデータベースを手に入れるつもりで、いつもフレンズのセリフを見つめ、それを分析しています。
いつも「いつかそれを使ってやろう」とは思っているのですが、まだまだ「使う視点」が足りないような気がします。
使うチャンスを与えないと、せっかくのインプットが無駄になってしまう、ということですね。
私がこのブログでずっとやってきたことは、英語を分析し、理解し、インプットするという「英語学習者」としての行動ですが、「英語の使い手」としての側面を意識してもっと伸ばしていかないといけないのだと感じました。
長くなりそうなので、2回に分けさせていただきますね。
2回目はこちら→ 「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その2)
(Rach からのお願い)
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2008年08月28日
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