[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe is showing Monica where Sergei's country is.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービーはモニカに、セルゲイの国がどこかを示している。
フィービー: (pointing to the globe) See there it is, right there. ([地球儀を指差して] ほら、そこにあるわ。ちょうどそこに。)
モニカ: Wow! It's small. (まぁ! 小さいのね。)
フィービー: Yeah. But Sergei said it took the Germans six weeks to get all the way across it. (えぇ(確かに小さいわ)。でもセルゲイは言ってたわ。ドイツ人がその国を横断するのに6週間かかった、って。)
モニカ: So you had fun, huh? (それで楽しんだの、ねぇ?)
フィービー: Yeah. Except for, y'know when, you're on a date and you're getting along really great but the guy's translator keeps getting in the way? (えぇ(楽しんだわ)。今から言うこと以外はね。ほら、デートしていて、すごくウマがあうのに、その人の通訳がすぐに割り込んでくる、っていうのがあるでしょ?)
モニカ: No. (そんな経験ないわ。)
地球儀(とは言っても、鉛筆削りについている小さいやつですが)を見ている二人。
セルゲイの国が小さいのは、地球儀が小さいからです(笑)。
ドイツ軍が侵攻してきた時に、その領土を横断するのに6週間かかった、と言っています。
第二次世界大戦の話でしょう。
この地球儀を見ていると小さいけど、実際の領土はものすごく広いのよ、ということです。
普通は except for の後ろは名詞が来ると思うのですが、ここでは後ろに文が続いていて、「except that+文」みたいな形になっていますね。
セリフは話し言葉なので、考え考えしながらしゃべっている感じを出していると思うのですが、雰囲気としては、Except for this; When you're on a date and... みたいな感じでしょうか。
Yeah. Except for... は、「確かに楽しんだのよ。今から言うことを除いてはね。」という感じで、except for という言葉が来たために、次に何か不満な出来事が続くことが想像されるわけです。
when you're on a date というのは、「あなたがデートしてる時」、つまり、「モニカも含めた人々」がそういうシチュエーションになったときのことを語っているわけですね。
「デートでせっかく相手と気が合っているのに、ちょろちょろと通訳の人が割り込んでくるから困っちゃうのよ。」みたいなことを、「そういうのってよくあるでしょう?」みたいに主語を you にして語っているのです。
が、そんな境遇になる人はめったにいませんから、「私そんな経験ないわよ。」という意味で、No. と返事しているようです。
ロスが入ってくる。
ロス: What is ah, Rach in her room? (あぁ、レイチェルは自分の部屋にいる?)
モニカ: Oh no, she's still at work, but she told me to tell you to call her. (あぁ、いないわ。彼女はまだ仕事で、でも、あなたに電話してくれるように言って、って言われたの。)
ロス: Oh what?! Is she gonna cancel on me again?! How can she do this? Doesn't she know it's our anniversary? (何だって? 彼女はまた僕をキャンセルするつもりなのか? どうやったらそんな(ひどい)ことができるんだ? 僕たちの記念日だって彼女は知らないのか?)
モニカ: All right ah, Ross, this is the extent of my knowledge on the subject. (holds up a notepad) "Call Rachel." (いいわ、ロス。これが、その件に関しての私の知識の限界よ。[メモ帳を掲げて] 「レイチェルに電話して。」)
ロス: What's that on the bottom? (下の方に(書いて)あるそれは何?)
モニカ: Oh that's my doodle of a ladybug with a top hat. (to Phoebe) She's fancy. (あぁ、それはシルクハットをかぶったテントウムシの落書き[いたずら書き]なの。[フィービーに] その子、かわいいでしょ。)
she told me to tell you to call her という文は、英語の語順の特徴がよくわかる文ですね。
tell someone to do は「人に…するように言う、命じる」。
she told me to は、「レイチェルは私(モニカ)に何かをするように言った」
その何かとは、(to) tell you to call her
で、そのフレーズにもまた、同じような tell someone to が入っています。
「レイチェルに電話するようにあなた(ロス)に言う」ことを、レイチェルは私に言った・命じた、という構造になりますね。
これを聞いた語順できちんとイメージしていかないと、ナチュラルスピードについていけません。
she told me to と聞いた時点で、「レイチェルがモニカに何かをしてくれと言ったんだ」とイメージし、その頼んだ内容が、to tell you to 「ロスに何かしてくれと言った」ということだと知り、ロスに何をして欲しいかと言うと、to call her 「レイチェルに電話する」ということを頼んでいるんだ、と知るわけですね。
前から順番にイメージ化していき、「私に言った」「あなたに言う」「彼女に電話する」という動詞と目的語の関係をしっかり把握しないといけませんね。
the extent of は「…の範囲、限度、限界」。
モニカは深い事情についての説明は受けておらず、ただ「ロスに電話するように言って」とレイチェルから言われただけ。
なので、「今日は僕たちの記念日なのに、うんたらかんたら…」と言われても、私は知らないことなので、それは私にぶつける質問じゃない。私がこの件について知っていることの範囲はただこれだけよ、と言いながら、「レイチェルに電話して」と書いたメモを見せているのです。
それ以外のことは知らない、という意味で、このメモが、the extent of my knowledge 「私の知ってる範囲」だと示しているのですね。
top hat は「シルクハット」。
doodle は「(考えごとをしている時などの)いたずら書き」。
ロングマン現代英英辞典では、
doodle: [intransitive]
to draw shapes, lines, or patterns without really thinking about what you are doing
つまり、「自分が何をしているかをはっきりとは考えずに、形や線や模様を描くこと」。
怒っているロスは、Call Rachel の文字の下に書いてあるものを指して、それは何か意味のあるものなのか?と尋ねるのですが、それはただモニカが電話をしながら何となく書いていただけのいたずら書きだった、ということです。
そうそう、人と電話で話しながらメモを取っている時、自分でもよくわからない無意味なものを書いてしまうことってありますよね。
モニカの場合はそれがちゃんとしたイラストになっていて、結構 pretty だそうです(笑)。
(Rach からのお願い)
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2008年09月01日
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