[Scene: Central Perk, Chandler and Joey are sitting on the big couch.]
セントラルパーク。チャンドラーとジョーイは大きなカウチに座っている。
チャンドラー: Hey, y'know what, maybe we should get going. I mean what time did Chloe say we should be there? (なぁ、ほら、多分、俺たちは行くべきだよ。クロエは何時にそこに行ったらいいって言ってた?)
ジョーイ: Uh, 10:30. (あぁ、10時30分だ。)
チャンドラー: What time is it now? (今は何時?)
ジョーイ: 4:30. (4時30分。)
チャンドラー: Yeah all right, so we'll hang out. (あぁ、わかった。だったら、俺たちは(ここで)ブラブラして時間を過ごそう。)
hang out は「(場所を)うろつく、…に出入りする」「ぶらぶらする、ぶらぶらして時を過ごす」という意味。
hang out with... だと「(友人など)と共に時間を過ごす、…と一緒にいる、群れる、付き合う」という意味です。フレンズでは、この意味でよく使われます。
改めて、ロングマン英英辞典で見てみると、
hang out (phrasal verb):(informal)
to spend a lot of time in a particular place or with particular people
つまり、「ある場所で、またはある人たちと多くの時間を過ごすこと」。
そのクロエとの約束が気になってしょうがない、でも、時間はまだ果てしなくある…と手持ち無沙汰の二人の様子が面白いです。
ジョーイ: Yeah. Hey, remember when she brought up that thing about the three of us? (そうだな。なぁ、俺たち3人についてのあのことを話題に出した時のこと覚えてる?)
チャンドラー: Yes. Vividly. (あぁ、鮮明にね。)
ジョーイ: She was kidding about that, right? (クロエは、あのことについて冗談を言ってたんだよな?)
チャンドラー: Yeah, I-I-I think so. (Pauses and thinks about it for a second) Yeah, I-I think so... (あぁ、お、お、俺もそうだと[冗談だと]思うよ。 [沈黙し、それについて少し考えて] あぁ。俺もそう思うよ。)
ジョーイ: God, that would be weird if that situation presented itself tonight, huh? (あぁ。もし、その状況が今夜起こるとしたら、変な感じだよね。)
チャンドラー: Yeah. Yeah, I mean what, what would we do? (そうそう。ほら、(もしそんなことが起こったら)俺たちはどうしたらいいんだ?)
ジョーイ: Dude, I don't know. (あぁ、わかんないよ。)
チャンドラー: She was kidding. (クロエはからかってたんだ。)
ジョーイ: Yeah. (そうだよ。)
チャンドラー: She was.... But y'know what, just in case, maybe we should come up with a set of ground rules. (彼女は…でも、ほら、念のため、多分、俺たちは一連の基本ルールを考えておくべきだろうな。)
ジョーイ: Yeah, for sure. Okay. Probably want the first one to be, "Never open your eyes." Y'know, because you don't want to be doing something and then look up, right? And see something you don't want to be seeing. (あぁ、確かに。よし。多分、最初のルールはこうあってほしいな。「決して目を開けるな。」 ほら、だって、もし何かをする気がなくなって、それから見上げるだろ? すると、見たくないものを見るんだ。)
remember when she brought up that thing about the three of us? について。
フレンズ3-15その3 で、クロエにパーティに誘われた時、どちらか一人ではなく、あなたたち二人とも、と言われた時の一連のやり取りのことを言っています。
vividly というのは「鮮やかに、ありありと」覚えているよ、ということ。
過去記事、フレンズ1-10その4 で、
チャンドラー: You remember Janice. (ジャニスのこと、覚えてるよね。)
モニカ: Vividly. (鮮やかに。)
というやり取りがありました。
そのように、記憶に強烈に残っていて(笑)、「忘れたくても忘れられないほどはっきりと印象的に焼き付いている」という感覚でしょうか。
ジョーイもチャンドラーも、そのクロエの言葉が気になって、よーく覚えている、ということです。
that would be weird if that situation presented itself tonight, huh? について。
present itself は「(物事)が起こる」。
仮定法過去でしゃべっているのですが、もしそんなことが起こったら、と仮定して、その時俺たちはどうすればいい?という感じですね。
maybe we should come up with a set of ground rules. について。
come up with は「(アイディアなどを)思いつく、考え出す」。
ground rule は「基本(行動)原則、基本ルール、基本的なルール」という意味。
ground rule(s) を決めておく、考えておく、というのはビジネスの世界でも大切なことです。
ビジネス英語雑記帳 の日向清人先生のご著書、即戦力がつくビジネス英会話―基本から応用まで の p.182 の LESSON 27 会議の開始 Opening a Meeting では、司会進行役が会議の最初の方で、
Can we agree on the ground rules? 「基本的なルールを決めておきましょうか?」
と発言します。
この場面での基本ルールは、
1. To use English 「英語使用」、2. Due to finish at 4 o'clock 「(会議は)4時終了」
となっていました。
ビジネスの会議においての ground rules というのはこういう感じのことだ、というのがよくわかりますね。
ビジネス英語の単語というのは抽象的なものが多いので、「それは具体的にはどういうものを指しているのか?」というのを一緒に覚えておかないとイメージが湧きにくいと思います。
そういう意味でも、日向先生の「即戦力がつくビジネス英会話」は、ビジネスの具体的な場面を想定した上で会話が進んでいきますので、イメージがとても掴みやすいです。
TOEIC Blitz Blog の神崎正哉先生を始めとして、多くの方が推薦されている本なので、私が今さらここで改めて申し上げるまでもないですが、日向清人先生の「即戦力がつくビジネス英会話」、おすすめです!
そのように、ビジネスの世界でも大切な ground rules ですが、フレンズでは今回のセリフのように、エッチ系の話の時の基本的取り決めの話になってしまうことが多いです。
フレンズ2-13その12 では、
ジャン=クロード・ヴァン・ダム: Rachel told me you were dying to have a threesome with me and Drew Barrymore. By the way, Drew has some ground rules and... (モニカが、俺とドリュー・バリモアとで3Pをすごくしたがってるって、レイチェルが言ってたから。ところで、ドリューには守らなければならない基本ルールがあってね…。)
という、とんでもないセリフも出てきました(笑)。
ここでも、同じようなエッチの場面を想定した時(それも同じように「3人いる状況」(threesome))のルールとして使われていますね。
こういう使われ方が、フレンズらしい、というところでしょうか。
"Never open your eyes." と言ったジョーイに対して、パチンと指を鳴らして、「それそれ!それが大事だよ!」という感じで、ジョーイを指差すチャンドラーが面白いです。
長くなったので、続きは次回にします。
(Rach からのお知らせ)
「知的生産のためのすごい!仕事術」を読んで の記事に追記しました。
その記事では、超有名書評ブログ マインドマップ的読書感想文 で、晴山陽一さんの「知的生産のためのすごい!仕事術」が取り上げられていることをご紹介しました。
【知的仕事術?】「知的生産のためのすごい!仕事術」晴山陽一:マインドマップ的読書感想文
追記として書き加えたのは、同じく、超有名書評ブログ 俺と100冊の成功本 では、「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)が紹介されています、というお知らせです。
「英語ベストセラー本の研究」英語学習法の黄金律とは:俺と100冊の成功本
私のような「英語学習ブロガー」の視点ではなく、「ビジネス書書評ブロガー」の方がどのように読まれたかを見ていただくことで、晴山さんのご本の違った魅力に気付いていただけると思います。
興味のある方は是非是非ご覧下さいませ。
(Rach からのお願い)
このブログを応援して下さる方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
2008年09月07日
この記事へのコメント
コメントを書く