2008年09月09日

コインの表と裏で決める フレンズ3-15その8

前回の続きです。
クロエにパーティーに誘われた二人。
そこでの基本ルールを考えておこうと言うチャンドラーに、
ジョーイ: Yeah, for sure. Okay. Probably want the first one to be, "Never open your eyes." Y'know, because you don't want to be doing something and then look up, right? And see something you don't want to be seeing. (あぁ、確かに。よし。多分、最初のルールはこうあってほしいな。「決して目を開けるな。」 ほら、だって、もし何かをする気がなくなって、それから見上げるだろ? すると、見たくないものを見るんだ。)
チャンドラー: Yeah. Good call. Nice. Hold it!! Hold it! What if my eyes are closed, and, and my hand is out there.... (holds his arm out and pretends to grab something with his hand.) (あぁ、いい考えだね。ナイスだ。 [突然何かに気付いて] ちょっと待て! ちょっと待て! もし目をつぶっていて、俺の手がそっちにあって… [自分の腕を外に伸ばして、手で何かを掴むふりをする])
ジョーイ: Ah!! Okay! Eyes open at all times! Oh, hey, how do we decide where we... (clears throat) y'know each would, (clears throat again) y'know (pause) be? (あぁ! わかった! 目はずっと開けよう! あぁ、なぁ、どうやって決める? どこに俺たちが… [咳払いをする] ほら、それぞれが [再び咳払いをする] ほら [沈黙] (どこに)いるか、を?)
チャンドラー: Right. Right. Well ah, y'know we could flip for it. (そうだ、そうだ。コインを投げて決めよう。)
ジョーイ: Yeah, I guess, but like, what's heads and what's tails. (そうだな。でも、ほら、何が表で、何が裏だ?)
チャンドラー: Well, if you don't know that, then I don't want to do this with you. (もしそれがわからないのなら、そしたら、俺はこのことをお前と一緒にしたくないよ。)

you don't want to be doing something がよくわからないのですが、とにかく何かをしている最中に、それをやめて、ふと見上げたら、お前の姿(すなわち裸の姿)が見えたりすると興ざめだ、と言っています。

good call は「名案、いい考え」。
目をつぶる、というアイディアを、Good call. Nice. と褒めるのですが、ふとある危険性に気付いて、慌てて、Hold it!! Hold it! と止めるのが面白いです。
目をつぶっていたら、手探りで間違って、とんでもないものを掴んでしまいそうだ、と言っています。
具体的に何を掴むとは言っていませんが、その身振りで言いたいことはわかりますね(笑)。

ジョーイは、何度も言葉に詰まりながら、how do we decide where we... y'know each would... y'know... be? と言っています。
最後の最後に be という be動詞を使っていますが、行為を表す一般動詞で何を使えばいいかわからなかった、というか、露骨な動詞(?)を使うのに抵抗があったので、「どこで”する”」みたいな動詞ではなく、「どこに”いる”か」という「存在を表す be動詞」を使ったのかな、と思います。

日本人は困った時にじゃんけんで決めますが、アメリカ人はコインを投げて決めることが多いですね。
コインの表は heads、裏は tails です。
つまり、表を「頭」、裏を「尻尾」と呼ぶのですね。
コインの表を指す場合は、通常 heads という複数形で、単数扱いとなります。
tails も同様に、複数形で単数扱いとなります。
表に head という言葉が使われているのは、表側にはよく王様の頭像が描いてあるから、のようです。

フレンズ2-6その9 でも、コインで決めているシーンがあります。
そこでも、表が出たらどっちで、裏が出たらどっちになるか決めなきゃ、と言っていましたね。
その 2-6 でのやり取りは以下のようになっていました。

ロスの赤ちゃんのベンはどっちだ?と悩んでいる二人。
服の模様がアヒルの方かピエロの方かで悩んでいるのですが、
チャンドラー: We have to assign heads to something! (ヘッド[表]だったらどちらか、って割り当てとかなきゃいけないだろ。)
ジョーイ: Right! Ducks is heads because ducks have heads. (わかった。アヒルがヘッドだ。だって、アヒルにはヘッド[頭]があるだろ。)
チャンドラー: What kind of scary-ass clowns came to your birthday? (お前の誕生日には、どんな”恐ろしい尻だけのピエロ”が来たんだよ?)
何も考えずに適当なことを言うジョーイと、それに的確にツッコミを入れるチャンドラーが面白いです。

今回も、2-6 と同じく、表なら何で、裏なら何かを決めようと言っているのですが…。
クロエに二人とも呼ばれたことで、チャンドラーとジョーイは3人でのエッチを想像しています。
いわゆる3Pのイメージで、私はそういうのに詳しくないのですが(爆)、女性一人に男性二人の場合は、上半身担当、下半身担当、みたいに分かれるってこと…でしょうかねぇ?(あまり深入りするのはやめます…笑)
だから、「場所を決めよう」というのは、上半身エリアか下半身エリアか(もしくは前か後ろか!?)みたいなことだと思うのですが、もしそうだとしたら、head と tail という単語から、コインの出たまんま、つまり、heads だったら head 側(頭側)で、tails だったら tail 側(お尻側)、ということに自ずと決まるはずだと思います。
(tail は「尻尾」ですが、そこから「尻」という意味もあります。)
なのに、ジョーイが、どっちが heads で、どっちが tails だ?なんて尋ねるものだから、その言葉の指すそのままの場所だろう、そんな当たり前のことがわからないようなジョーイと一緒に3Pなんかしたくないよ、と言っているようですね。


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posted by Rach at 12:03| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Well it you don't know that, then I don't want to do this with you.の「do this」について
3Pのことではなく、コイン投げのことと思いますが...
Posted by Fen at 2009年06月09日 13:57
Fenさんへ
this は「このこと」ですから、3Pではなくて、これからやろうとしている「コイン投げ」を指すようですね。「何が表で何が裏か」がわからないんだったら、お前とコイン投げをする気になれない、しても無駄だ、みたいなことなんでしょうね。
ご指摘ありがとうございました。
Posted by Rach at 2009年06月12日 12:30
こんにちは。
気になったものですから・・・

Chandler: Well it you don’t know that, then I don’t want to do this with you.

「Well it」が「Well, if」だと思うんですが・・・

Chandler: Well, if you don’t know that, then I don’t want to do this with you.
Posted by Tamashiro-OB at 2021年02月01日 13:29
Tamashiro-OBさんへ
お返事遅くなり申し訳ありません。
貴重なご指摘ありがとうございます。おっしゃる通り、it ではなく if でした。カンマの追加も含め、記事内の綴りを訂正させていただきました。

ご指摘ありがとうございました。
Posted by Rach at 2021年02月06日 12:59
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