2008年10月27日

幸せは幸せなんだけど… フレンズ3-16その4

レイチェルが来ると知って慌てるロス。
ロス: Chloe, Chloe, how's it coming?!! (クロエ、クロエ、どんな感じ?)
クロエ: (entering from bedroom) Hey, what kind of puppy do you think I should get? ([ベッドルームから入ってきて] ねぇ、私はどんな子犬を飼ったらいいと思う?)
ロス: Umm, oh, hey, I don't know. How about a big one? (うーん、わからないよ。大きなやつはどう?)
クロエ: But my apartment is so... (でも、私のアパートはとっても…)
ロス: Well then a small one!! Listen, let's, we kinda have to get going! (そう、じゃあ、小さいのを(飼えばいいよ)! ねぇ、僕たちは行かないといけないんだ。)
クロエ: Wait! Where's my shoes? (待って! 私の靴はどこ?)
ロス: You, you sure you need shoes? (Chloe nods her head) Okay. (reaches down and picks up a shoe) (君は、君は、確かに靴が必要なんだね? [クロエはうなずく] わかった。[下に手を伸ばして、靴を一つ取る])
クロエ: Do I know why we're rushing? (どうして私たちは急いでるんだっけ?)
ロス: Yeah, y'know the ah, the girlfriend I told you about last night? (He's frantically throwing the cushions off of the couch looking for her other shoe) Well, it turns out she ah, she wants to get back together with me. Oh, I found it!! (あぁ、ほら、昨日の晩、僕が君に話した(僕の)彼女なんだけど…。 [ロスは、クロエのもう片方の靴を探しながら、カウチからクッションを半狂乱で投げている] それで、その彼女が僕とよりを戻したいと思っていることがわかったんだ。あぁ、靴を見つけた!)
クロエ: That's so great for you guys! (それはあなたたち二人にとって、良かったわね!)
ロス: Yeah! (あぁ!)
クロエ: You must be so happy! (あなたはきっとすごく幸せね!)
ロス: Yes, yes, I am. One of the many things I'm feeling. Well.... (picks up her coat) (あぁ、あぁ、僕は幸せだよ。僕が感じてる多くの気持ちの一つが、その幸せって気持ちだ。それで… [クロエのコートを取る])
クロエ: Good luck with your girlfriend. (あなたの彼女と幸せにね!)
ロス: Oh, thank you. (She goes to kiss him, but he holds her coat up between their faces to stop her.) Hey, hey. (opens the door, sees Rachel, and hides Chloe behind the door) Rachel!!!! (あぁ、ありがとう。[クロエはロスにキスしようとするが、ロスはクロエ(のキス)をストップさせるために、クロエのコートを二人の顔の間に掲げる] さあ、さあ。[と促す] [ドアを開けると、レイチェルがいる。そしてドアの後ろにクロエを隠す] レイチェル!!)
レイチェル: Hi. Ohhh, you got my message? (はーい。あぁ、私の(留守電)メッセージ受け取った?)
ロス: Yeah, oh hey, you are right on time! (あぁ、ねぇ、時間ぴったりだね!)
レイチェル: So what do you say? Can I be your girlfriend again? (それで、あなたはどう思ってる? またあなたの彼女になれるかしら?)
ロス: Yes, you can, very much. (あぁ、なれるよ。絶対に。)
(Chloe gives Ross the thumbs up while still standing behind the door.)
クロエは、ドアの後ろにまだ立っている間、ロスに親指を立ててみせる。)
ロス: (seeing the thumbs up) Ahhhh!! (Hugs Rachel tighter.) ([親指を立てているのを見て]) あぁぁぁ!! [レイチェルをもっときつくハグする])

ロスがクロエに尋ねる、how's it coming?!! について。
英辞郎では、
How's it coming?=例の件どうなってる? (How's it going? と違って「調子はどう?」という意味にはならない。)
とあります。

研究社 新英和中辞典では、
come=[様態の副詞(句)を伴って] (物事が)はかどる、進む
例) How is your report coming? 君の報告書はどうかね[はかどっているかね]。

と出ています。

今の状況はどんな感じで進んでるかな?、もうこの部屋を出る準備は出来たかな?みたいなニュアンスでしょう。

ロスは焦っているのに、クロエは、自分が犬を飼うとしたらどんなのがいいか?というアドバイスをロスに求めます。
But my apartment is so... で途切れていますが、これは、big な犬はどう?と言ったロスに対して、my apartment is so small... と言おうとしたのですね。
部屋が小さいなら小さいのを飼えばいいさ、と投げやりな返事をするロスです。

get going は「でかける、出発する」という意味があります。
Let's get going. なら、「出発しよう。」です。

get doing で、「…し始める」という意味があるのですね。
ロングマン現代英英辞典の語義は、
get doing something: to begin doing something
つまり、「何かをすることを始めること」。

Do I know why we're rushing? を直訳すると、「私たちが急いでいるのはなぜか、私は知ってるかしら?」みたいになるでしょうか。
つまり、何だかあなたは急いでいるようだけど、私はなぜ急いでいるのか理由がわからないのよ、なぜ急いでいるかの理由を聞いたっけ?みたいな感じでしょうね。

クロエの靴を探すために、ソファーのクッションをポンポンと上に跳ね除けて落としていくのが面白いです。
前回の記事、フレンズ3-16その3 にも、Ross starts frantically looking for a clock. 「ロスは、必死に時計を探し始める。」というト書きがありました。
今回も、ト書きに、frantically が登場していますね。
今のロスのように焦っている時にはぴったりの副詞です。

ロングマン現代英英辞典では、副詞の方ではなく、形容詞 frantic の語義が載っています。

frantic [adjective]: extremely worried and frightened about a situation, so that you cannot control your feelings
つまり、「ある状況について、極度に心配し、怯えている、その結果、自分の感情が制御できない。」

この場合のロスも、「早くしないとレイチェルが来ちゃう!、レイチェルにクロエといるところを見られてしまう」と焦っていて、行動が荒っぽくなってしまっている、ということです。

クロエは、ロスとレイチェルがヨリを戻すと知って、素直に喜んでいます。
「彼女と仲直りできて、あなたは今、きっと幸せに違いないわね。」というクロエですが、ロスの気持ちは複雑です。
Yes, yes, I am. One of the many things I'm feeling. というのは、「確かに幸せは幸せなんだけど、嬉しいんだけど、クロエと寝てしまった後では、ただ幸せだ!と単純に喜ぶことはできない。幸せって気持ちは、いろんな感情がある中の一つで、他にもいろんな感情を抱えてるんだ。」という感じです。

慌ててクロエを追い出そうとドアを開けたら、そこにレイチェルが立っていました。
慌てていたロスは手に置き時計を持っていて、それを持っているのに気付いたロスは、レイチェルが来るのを、手に時計を持ちながら今か今かと待っていたかのようなふりをして、「時間通りだね!」と言ったようです。

Can I be your girlfriend again? について。
このセリフいいですね。
私はまたあなたの彼女になれるかしら?、また彼女に戻れるかしら? ということです。
今回の件に関しては、break を持ち出したのはレイチェルの方なので、ここではロスを責めることなく、素直に、「私が悪かったわ。だから許してもらえる? また彼女に戻れる?」と尋ねているのですね。

ドアの後ろから、やったね!という感じで親指を立てるクロエ。
クロエがいることに気付かれては大変、と、レイチェルの顔を隠すような感じで、思いっきりハグするロスに笑えます。


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posted by Rach at 10:34| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、Rachさん。

今年もあと二日ですねー。

さて、あっさりと見過ごしてしまったのですが、クロエのセリフで、Wait! Where's my shoes? とあります。 映像では、確かに両方の靴を探していますし、shoesとSの発音が聞き取れますね。 本来ならば、文法的にはWhere are my shoes?ということでしょうが、これがネイティブの「生きてる英語」ということなんですよね。

ところで、お尋ねしたいのですが。このクロエというキャラクターが面白いので、楽しみにしているのですが、またどこかのエピソードに登場するのでしょうか? それと、このクロエの英語が聞き取りにくいところがあるのですが、やはり克服するにはフレンズなどのドラマをたくさん見て、慣れるということなんでしょうね?

それでは、よいお年をお迎えください。


Posted by せんごく at 2013年12月30日 20:11
せんごくさんへ
コメントありがとうございます。
お返事させていただいている今はもう大晦日で、本当に今年もあっという間の一年でした。

Where's my shoes? というのは、ご指摘の通り、主語が複数形だから are になるべきところが is になっていますよね。クロエのようにラフにしゃべる感じのキャラだから、それで全然オッケーなのでしょうね。ドラマを見ていると、そのような「主語が複数なのに動詞が単数扱い」になっているセリフに遭遇することがあり、まさにそれが「ネイティブの生きてる英語」なんだろうな、と思っています。

このクロエは、後のエピソードには残念ながら出てこないですねぇ。私もこのクロエというキャラは結構好きなんですよ。どこか憎めないところがありますよね^^
上にも書いたように「ラフにしゃべる」という印象が強いので、確かに彼女のセリフは聞き取りにくいと思います。レギュラー陣のセリフは毎回聞いているだけに慣れやすいですが、こういうゲストキャラが出てきた時に聞き取れるかどうか、というのが、リスニング力を測る良い指標になるのかな、と思ったりもします。

せんごくさまもどうかよいお年をお迎えください。年末の温かいメッセージ、ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2013年12月31日 15:51
はじめまして。
コメントが帰ってくるか不安ですが残したいと思います。
私もFRIENDSで英語学習を進めており、3月くらいにこのブログを見つけ、以来コッソリとお世話になってました。

早速ですが質問させていただきたいと思います。
get doing と get done
上の違いは何なのでしょうか?

よく外国人YouTuberの方が”Let's get started”と言っているイメージがあるのですが、どちらも「始めましょう」みたいな意味だと思います。
この二つの違いは何でしょうか?またどのように使い分けているのでしょうか?

よろしければ回答の方お願いいたします。
Posted by HIROKI at 2020年05月21日 23:23
HIROKIさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
FRIENDS英語学習に合わせて、拙ブログをお読み下さっているとのこと光栄です。ありがとうございます。

get doing と get done の違いは、ノンネイティブにはピンと来にくいですよね。
おっしゃる通り、Let's get started. という言い回しはよく耳にします。

get doing と get done については、「現代英文法講義」(安藤貞雄 著)に載っている内容を参考にさせていただくと、

p.748
句動詞が8つのタイプに分けられていて、動詞+動詞のタイプの中で、2番目の動詞が分詞の例。例は少数。
過去分詞の例 get started
現在分詞の例 get going

p.237
get -ing 「…し始める」
-ing形は going, doing, moving, working, cracking などに限られる。
Let's get going. 「さあ、ひとつやろうじゃないか」
この -ing(現在分詞)は、文法的には「準主語補語」。

p.353
get started「始める」という変則的なイディオムは、get の使役用法と密接な関係があると思われる。
How soon can we get ourselves started on the pool? 「いつからプールの仕事にとりかかれるだろうか」
'get+過去分詞' は、'get oneself+過去分詞' の、oneself の削除によって生じたというのが筆者(安藤先生)の仮説。

(参考は以上)

これらの項目をじっくり読んでみたのですが、非常に専門的な分析がされていて、その違いや使い分けの説明を私がここで要約するのは、正直、大変難しいです。
現在では、get going や get started は「そういう言い回しの句動詞」として定着していると考えるのが一番スムーズなのかなとも思います。

Let's get started.「さあ、始めよう」という言い回しは、私も最初聞いた時にとても不思議な感じがして、Let's start. でいいところをなぜわざわざそんな回りくどい言い方をするんだろう、と思っていました。
それが Let's get ourselves started. を意味するということなら、start someone という他動詞だと「人に〜を始めさせる、〜に取りかからせる」となるので、「自分たちが何かを始めさせられる・何かに取りかからさせられる(→何かにとりかかる)状態になろう」」というニュアンスになるのかなと思います。
自分たちの意志でスタートできるというよりも、それをスタートする意志は別物にあって、自分たちはそのスタートに対応する側として構えよう、という感覚とでも言うのでしょうか。

細かいニュアンスとしてはそのような違いになるかと思いますが、実際に使う時は、「さあ始めましょう」という時にはよく「そういう言い回し」を使う、という認識で馴染ませていくしかないんだろうなと思います。
Posted by Rach at 2020年05月25日 00:27
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