[Cut to Monica's bedroom]
ジョーイ: Y'know what, I don't think we should listen to this anymore. (Goes to open the door) (ねぇ、もうこれ以上、この喧嘩を聞く必要はないと思うけど。[ドアを開けに行く])
モニカ: (stopping him) What, what are you doing? You can't go out there. ([ジョーイを止めながら] 何、何してるの? あそこに出て行くことはできないわ。)
ジョーイ: Why not?! (to Chandler) I'm hungry. (どうしてできないんだよ! [チャンドラーに] 俺は腹が減ったんだ。)
モニカ: Because they'll know we've been listening. (だって、(出て行ったら)私たちがずっと(ここで)聞いてたって、彼らが知ることになるわ。)
[Cut to Living Room]
レイチェル: God! And to have to hear about it from Gunther!! (なんてこと! それに、そのことをガンターから聞かなきゃいけないなんて!)
ロス: Come on! Like I wanted him to tell you, I ran all over the place trying to make sure that didn't happen! (ねぇ! 僕が彼の口から君に言ってもらいたかったみたいに君は言うけど、僕はそんなことが起こらないようにしようとして、あちこちは走ったんだ!)
レイチェル: Oh, that is so sweet. I think I'm falling in love with you all over again. (まぁ、なんて優しいの。私はすっかりもう一度、あなたに恋をしそうだわ。)
Like I wanted him to tell you について。
こういう like の使い方は、過去記事、フレンズ1-4その4 ご質問、フレンズ1-7その1 でも解説しました。
この「Like+文」は、「まるで・・・のように(言うが実際はそうではない)」というニュアンスだと私は思っています。
「ガンターの口からあなたが他の女性と寝たことを聞くはめになって」みたいにレイチェルが言うので、「まるで僕がそれを望んだかのように言わないでくれ。他人からそんなことを聞くことになったらいけないと思って、僕はかけずり回っていたんだよ。」みたいなことですね。
僕だって、ガンターの口からそれを聞いて欲しくなかった、ということです。
Oh, that is so sweet. I think I'm falling in love with you all over again. について。
ガンターから聞くなんて最低、という感じのレイチェルに、そうならないように頑張ったんだと説明するロス。
それを聞いて、そんなに必死になって頑張ってくれたなんて、なんて優しいの。また惚れ直してしまいそう、と言っています。
もちろんそれは皮肉で、自分の尻拭いをするために東奔西走していたくせに、それをさも、恋人のために必死に頑張ったみたいに語らないでよ、ということです。
[Cut to Monica's bedroom]
チャンドラー: Y'know what, I think we can go out there. I mean they have more important things to worry about. (ねぇ、俺たち、あそこに出て行けると思うよ。だって、あの二人には、悩むべきもっと重要なことがあるからさ。)
ジョーイ: Yeah, we'll be fine. (そうだよ、俺たちは大丈夫だよ。)
[Cut to Living Room]
ロス: Look Rachel, I wanted to tell you, I thought I should, I-I did, and then Chandler and Joey convinced me not to! (ねぇ、レイチェル、僕は君に話したいと思ったんだ。僕はそうすべきだと思ってた、ほんとに思ったんだ、(でも)その時、チャンドラーとジョーイが、僕に、話さないようにと説得したんだ[僕を説得して、話さないようにさせたんだ]!)
[Cut to Monica's bedroom]
チャンドラー: (handing Monica the wax) Wax the door shut, we're never leaving, ever. ([モニカにワックスを手渡して] そのドアをワックスで閉じろ、俺たちは決してここを出ることはない、決して。)
[Later, Phoebe is on the phone, they're all still trapped in Monica's bedroom.]
その後、フィービーは電話中。モニカたちは全員、まだ、モニカの寝室で身動きが取れない状態である。
フィービー: Hi, it's Phoebe. Listen, someone's gonna have to take my 9:00 with Mr. Rehak, 'cause it's like 9:15 now and I'm not there. (はーい。フィービーよ。ねぇ、誰か、私が担当する、リハックさんとの9:00の分(マッサージ)をやってくれないといけないわ。だって、今はほら、9:15 で、私はそっちにいないから。)
先ほどは、モニカに出て行っちゃダメ、と止められたジョーイですが、今度はチャンドラーも「出ても大丈夫だろ」と言っています。
確かに、喧嘩を聞いていたことは気まずいけど、あっちは今、盗み聞きされていたことを気にする暇も余裕もないさ、自分たちの喧嘩で他のことは気にならないさ、と言っています。
ところが、僕は自分の口からレイチェルに正直に話そうと思ってたのに、チャンドラーとジョーイに「話しちゃいけない」って説得されて、だから結局言わないことになっちゃったんだ、と語るロス。
大丈夫だと思っていたチャンドラーとジョーイの雲行きが一転怪しくなってきます。
ここで部屋から出たら、俺たちが総攻撃されてしまう、だから、ドアにワックス(脱毛用ワックス)を塗って、shut の状態にしろ、と言っています。
Wax the door shut は、(S)VOCの形で、door に wax を塗って、the door is shut の状態にする、ということですね。
接着剤みたいに、ちょうどここにあるワックスで塗り固めちゃえ、あんなこと言われたら、出られなくなっちゃったから、ということです。
缶詰状態になっているので、フィービーは自分の仕事場であるマッサージ店に電話しています。
9:00 にリハックさんにマッサージするという予約が入ってて、でも、それを誰かに代わって欲しい、という内容なのですが、その後の説明が、いかにもフィービーっぽいです。
9:00 からの予約であれば、普通は 9:00 より少し前に電話するものですが、「9:00 の予約を誰かにお願いね、もう 9:15 だけど私はそこにはいないから。」と当たり前の事実を述べているのに笑えます。
電話を受けた相手にしたら、フィービーが店に来てないのは見りゃわかるよ、こっちは連絡がないので、いらいらして待ってたよ、というところでしょうか。
だから、その電話の内容を聞いている他の3人も、変な説明だなぁという感じで、ちょっとあきれているのですね。
(Rach からのお知らせ)
日向先生のブログ「ビジネス英語雑記帳」の最新記事、英会話は教えることができるのか で、海外ドラマのDVDを使って英会話を学ぶ効用について書いて下さっています。
然るべき素材で英会話の何たるかを研究し、基本的なツールの使い方を学び、DVDで海外ドラマの「フレンズ」あるいは「ザ・ホワイトハウス」などを見ながら、「そうか、こう使うのか」と頭の中で繰り返しリハーサルを繰り返す習慣を形成すれば、ある日、英会話に参加する機会が訪れても十分こなせるはずです。
普通の人が生の英会話に近いものに触れることができるのは海外テレビドラマでのやり取りではないでしょうか。
日向先生にそう言っていただけると、「私の学習法の方向性は間違っていなかった!、これからもこのブログを頑張って続けて行こう!」と思えます。
日向先生、いつもありがとうございます!
「英会話って何だろう?」「英会話を学ぶにはどうしたらいいだろう?」と思っておられる読者の方は、是非、日向先生のこの記事をご覧になって下さいね。
(Rach からのお願い)
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お引越しされてからとてもサクサク動くようになり、ますます使いやすくなっています。
今回はここのフレーズ教えてください。
レイチェル: God! And to have to hear about it from Gunther!! (なんてこと! それに、そのことをガンターから聞かなきゃいけないなんて!)
この文の構造が判りません・・・
And の後のtoってなんですか?何か省略されているのでしょうか?
ロスとレイチェルの大ゲンカのシーン、フレンズにのめり込むようになったきっかけの所でもあるんです。英語の為、というよりもストーリー展開そのものが気になって・・・
なのでいま改めて見直していて、英語で理解したいと思っています。
よろしくお願いします。
「サクサク動くようになり」と言っていただけて嬉しいです。サクサク、、については、私もそう感じてるんですよね。前はどんだけ重かったのかと、今さらながら思いますし、そんな重たかった前のブログを、皆さんわざわざ読みに来て下さっていたんだなぁ、と思うと、感謝の気持ちでいっぱいになります。
さて、ご質問の、And to have to hear about it from Gunther!! の to について。
上の記事を書いた時は、全くその to に注目しておらず、何となく訳してしまった(!)のですが、改めて構造を考えようとすると、「〜すること」という「 to 不定詞の名詞的用法」かなぁ、と思います。
ト書きに [Cut to Living Room] とあるように、直前まで、モニカの寝室の様子を映像で見せていたので、レイチェルが God! And to have to... と言った直前のセリフは、厳密に言うとわからない、ということになりますね。なので、どういう話の続きで、And なのかははっきりしませんが、ロスがクロエと寝たことについて怒っている上に、その話をよりにもよって、赤の他人のガンターから聞かされたこと、その話をガンターから聞かなければならなかったことについて、ここでは怒っているんだろうなぁ、と。
「そして、ガンターからその話について聞かなければならないってこと!」と言い切る形にすることで、そんなこと、あまりにもひどいじゃない、という気持ちを出したいのかなぁ、と思いました。
その気持ちを文章にしようとすると、
And to have to hear about it from Gunther made me feel more terrible. 「それをガンターから聞かなければならないってことが、私をもっとひどい気持ちにした」
みたいな感じになるのでしょうかねぇ?
ということで、あまり自信はないのですが(笑)、「聞かなければならないこと」という to 不定詞の名詞的用法、くらいしか、私には思い当たるものがないんですよね。日本語と同じニュアンスが英語でも可能なのかどうかはよくわからないのですが、まさに「聞かなければならないことって!」みたいな感じの「こと」という意味なんだろうな、というのが今のところの私の意見です。自信なさげですみません^^
やっぱりRachさんにお聞きするとモヤモヤがスッキリします。
BTW、遂にロングマン英英買いました♪PCにインストールもしました。でもまだうまく使えていません・・・
あの量の英語、まだ私にはキツイです(涙)いまはまだ日本語で調べてニュアンスの判らない単語や、これ英語では何て説明されているんだろう?っていうものを中心に英英利用しています。そのうちに使いこなせるようになったら素敵!と思っています。
また判らない表現に出会ったらよろしくお願いします☆
コメントありがとうございます。
私も「多分そうだろう」程度なのですが、モヤモヤがスッキリ、、と言っていただけて良かったです。
ロングマン英英(LAAD)を買われたのですね? 私がおすすめする辞書を買っていただけたこと、とても嬉しく思います(^^)
確かに最初は英英辞典はハードルが高いと思うんですよね。私自身、2005年にこのブログを始めた時は英英は全く使っていませんでしたし。それでも少しずつ、「ここぞ!」という時だけでもいいので英英で調べてみると、英和辞典には載っていないような「基本的な意味」を説明してくれていることがわかったりするんですよね。
最初は焦らず無理のない程度でいいと思うのです。きっと自然に英英辞典にシフトして行くようになると思いますので。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします☆