先日、クリストファー・ベルトンさんの「英語は多読が一番!」を読んで という記事で、ベルトンさんのご本 英語は多読が一番! をご紹介しました。
そのベルトンさんはメルマガを発行されていて、そのメルマガ上で、拙著 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の書評を書いて下さいました。(それも英語で!)
ベルトンさんのオフィシャルサイトはこちら(↓)。
Christopher Belton Official Web Site: 作家・翻訳家 クリストファー・ベルトン
ベルトンさんのメルマガについての情報はこちら(↓)。
まぐまぐ!:クリストファー・ベルトンの「英語の世界」(中級)
以下のリンクで、メルマガのバックナンバーが読めます。
2008/12/14 クリストファー・ベルトンの「英語の世界」 <第57号> では、私がこのブログで、ベルトンさんのご本の書評を書いたことについて触れて下さっています。
ベルトンさんのご家族が、フレンズのキャラの誰に似ているか、という話が面白いです。
ベルトンさんはイギリスご出身ですが、フレンズのDVDを全部揃えているほどの大ファンだそうです。
2008/12/21 クリストファー・ベルトンの「英語の世界」 <第58号> では、拙著に対して、素敵な書評を書いて下さいました。ありがとうございます!
ベルトンさんのメルマガは英語で書いてある部分が多いです。
そこが、日本人英語学習者にとっては、とても嬉しくありがたいですね。
英語のネイティブスピーカーの人が書いている英語日記はネット上でたくさん見つかります。
そういうものを読んで、自分のライティングの参考にする、ということも可能は可能なのですが、ただ、英語圏の人が読むことを想定して書いてあるものは、表現がかなり難しくなります。
難しい、というのは、単語が難解、ということではなくて、辞書には載っていないようなカジュアルな表現が頻繁に使われる、ということで、とても「手ごわい」のです。
例えば、方言の例で言うと、関西人ばかり集まっている中で交わされている関西弁は、多分、他の地域の人にはわかりにくいでしょう。
でも、関西以外の人が同席していると、アクセントやイントネーションはそのままでも、無意識にでも、単語や表現は出来るだけ他の地域の人にもわかるものを使おうと思うかなぁ、と。
そういう意味でも、日本人英語学習者が読むことを想定して書かれているベルトンさんの英語は、読みやすくわかりやすいのです。
日本人向けにリライト(rewrite)しているということはないと思いますが、「ネイティブのイギリス人ではない人が読んでいる」ということが意識の中にあるだけでも、文章というのは随分違ってくるような気がするのですね。
私も「日本語を勉強中のネイティブの方」にコメントの返事を書く時は、いつものラフな日本語よりも、もう少し丁寧にわかりやすく書こうと思いますし。
そして、ベルトンさんが書かれた文章は、ネイティブの方の文章ですから、当然「ナチュラルな英語」なわけです。
「ネイティブとしてナチュラルな英語」、ここが非常に重要なのです。
私も Karen という別名を使って、英語日記( Karen's blog supplemental )を(あくまで自分のライティング練習用に)書いていますが、Karen の英文は、「日本人はこーゆーところをよく間違うんだよね。」という「典型的な日本人英語」を研究するには良い素材(?)だと思いますが、同じように英語日記を書いておられる他の日本人英語学習者の方々の参考になるようなものでは決してありません。
謙遜ではなくて、やはり「日本語チックで、ナチュラルではない英語表現」が、そこかしこに出てきているだろうと思うんです。(自分では一生懸命書いてるつもりでも、そこは本当にわからない。逆に言うと、それがわかるくらいなら、そんな間違いはそもそもしないわけですし…笑)
ですから、英文ライティングに興味のある方は、ネイティブの方がわかりやすく書いた英文を参考にし、いろんな表現を「英借文」して、自分のフレーズにしていけばいいのだと思います。
また、ネイティブだから、という理由だけではなく、英国でも作家としてご活躍され、英国で出版された Crime Sans Frontieres が「ブッカー賞ノミネート作品」となった、ということですから、英語の文章の素晴らしさはお墨付きですね。
日本人の誰もが美しい日本語を書けるわけではないのと同じで、自分が英語を学ぶ際にも、素敵な英語を書く人の文章を参考にしたい、ということです。
今回、ベルトンさんのメルマガをご紹介したのは、私の本を英語で褒めて下さっているので、それを皆さんにも読んでいただきたい、という気持ちももちろんあるのですが、英語で書評を書く場合、どういった流れで書くべきかとか、褒め言葉にはどういうものが使われているかとか、そういう部分も大変参考になると思います。
興味のある方は、是非、ベルトンさんのメルマガを読んで下さいね。
私のこの日本語だらけのブログを読むよりも、ずっともっと勉強になること間違いなし!です。
クリストファー・ベルトンの「英語の世界」(中級) Backnumber (記事履歴) では、他にもいろいろなバックナンバーが読めます。
その中では特に、2008/10/26 クリストファー・ベルトンの「英語の世界」 <第50号> の「イギリスのジョーク」が私は好きですね。うふふ。
ベルトンさん、いろいろとありがとうございました!
(Rach からのお願い)
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ベルトンさんのメルマガ57号と58号を読ませていただきました。
Rachさんの本を「結果」ではなく「プロセス」を教えている点で貴重であると評されていましたが、Rachさんのブログにも当てはまると思いました。(当然ですね!)
Rachさんのブログは、自慢話に陥りやすい合格体験記のようなものではなく、試行錯誤のプロセスを惜しげもなく見せていただけるので、私自身、大変参考になっています。ますますのご活躍を期待しております。
PS.それにしても、ベルトンさんのプロ作家の構成力、話の展開は見事ですね。フレンズのキャラクターを通してご家族を紹介していて、親近感を覚えながら読んでいたのですが、きっちりと「オチ」をつけてまとめてらっしゃいました。ベルトンさん、尊敬してしまいました。
温かいメッセージ、ありがとうございます。そのように言っていただけてとても嬉しく光栄です!
自分が知っていることを説明するのは、ある意味簡単ですし、それを読んだ方も、「自分はそれを知らないからわからなくて当然だ」となってしまうかもしれません。私自身、アメリカの文化や習慣に詳しいわけではないのですが、それでも、そういう予備知識がなくても、ネットでいろいろ検索したり、文法的にアプローチしてみることで、わかってくることもある、ということを、このブログでお見せできればな、と思っています。また、「こんな風に考えてみた」「こんな風に情報を探してみた」というプロセスを示すことで、フレンズ以外のドラマや映画にも、そのアプローチが使えるかな、とも思うのですね。
それから、ベルトンさんのメルマガも読んで下さってありがとうございます。「プロ作家の構成力、話の展開は見事」は全くその通りですね。使われている単語や洒落た表現だけに注目するのではなくて、どういう風に構成し、話を展開していくか、という部分から学べることも大変多いです。ベルトンさんはジョークがお好きだとのことで、書かれる文章には、洗練されたユーモアがちりばめられていますよね。そこもとても素敵だと思います。
これからもよろしくお願いします。