シーズン3 第17話
The One Without the Ski Trip (5人のスキー旅行!)
原題は「スキー旅行なしの話」 or 「スキー旅行なしの人」
今回のエピソードのタイトルですが、あるネットスクリプトでは、The One With The Ski Trip と表記されていて、また別のネットスクリプトや、Wikipedia、そして、DVDの英語字幕では、上に書いたように、The One Without the Ski Trip となっています。
よって多数決で(?)、The One Without the Ski Trip が正しいと判断しました。
今回の話の内容を考えると、The One With The Ski Trip 「スキー旅行の話」というタイトルでも可能は可能です。
(ちょっと今回のネタバレになりますが) The One Without the Ski Trip と without が使われている場合は、「スキー旅行がない話、スキー旅行なしの話」かもしれないし、今回の場合だけ、one は「話」ではなくて、「人」を指すのかもしれません。(自分でもちょっとわかりません)
[Scene: Central Perk, Chandler and Joey are sitting on the couch reading.]
セントラルパーク。チャンドラーとジョーイは(何かを)読みながらカウチに座っている。
ジョーイ: Can I see the comics? (漫画を見せてくれる?)
チャンドラー: This is the New York Times. (これはニューヨーク・タイムズだぞ。)
ジョーイ: Okay, may I see the comics? (わかったよ。漫画を見せてもらってもいいですか?)
私はニューヨーク・タイムズの現物を見たことがないのですが、きっと新聞に漫画は載っていないのでしょうね。
「記事は難しそうだけど、載ってる漫画だけでも見せてよ」という感じで言ったジョーイに対して、チャンドラーは、「漫画なんて載ってるかよ、だってこれは、ニューヨーク・タイムズなんだから」という意味で答えたように思います。
それをジョーイは、「高尚な新聞だから、読みたいんなら、もっと丁寧な言葉で頼め」と言われたかと思ったようで、丁寧な依頼文として言い直しています。
may は「許可」を表します。
Can I...? → Could I...? → May I... ? とすることで、より頼み方が丁寧になりますよね。
[Monica and Phoebe enter.]
モニカとフィービーが入ってくる。
モニカ: Guys. I thought you were taking Ross to the game? (はーい。あなたたちは、ロスをゲームに連れて行く予定だと思ってたのに?(どうしてここにいるの?))
チャンドラー: We are. He's meeting us here. (確かにその予定だよ。ロスは俺たちとここで会う予定なんだ。)
モニカ: No! Rachel is meeting us here! (だめよ! レイチェルは私たちとここで会う予定なのよ!)
フィービー: Oh come on! They can be in the same room. (ねぇ、いいじゃない! ロスとレイチェルは同じ部屋にいることはできるわ。)
ジョーイ: Yeah, you shoulda been there last night. (そうだねぇ、フィービーは昨日の晩、あの場所にいるべきだったよ。)
フィービー: Why? What happened now? (どうして? その時、何が起こったの?)
ジョーイ: Well, Ross was hangin' out over at our place, Rachel comes over to borrow some moisturizer from Chandler.... (うーんと、ロスが俺たちの部屋で時間をつぶしてて、レイチェルがチャンドラーにモイスチャーローションを借りに来て…)
チャンドラー: Yeah y-you, how hard is it to say "something"? Rachel came over to borrow "something." (なぁ、「何か」って言うのがどんなに難しいんだ? レイチェルが「何か」を借りに来た、って。)
I thought という過去形は「思っていたけど、実際は違うようね。」というニュアンスがありますね。
ゲームに行くはずなのに、どうして今こんなところにいるの? ここで会うなんて意外ね、という感じです。
We are. というのは、モニカの言葉を受けて、We are taking Ross to the game. ということで、モニカが言うとおり、今でもその予定だよ、という意味です。
He's meeting us here. は「ここで落ち合うことになっている、会う約束をしている」というニュアンス。
モニカは、Rachel is meeting us here! と言っていますが、meeting US here と、us の発音を強調しています。
男性陣がここで会う約束してるっていうけど、「女性陣の私たちも」ここで会う予定なのよ、ここで会う予定にしているのは「私たち」よ。男性陣がここで会うつもりにしてるなんて困るわ、という感じですね。
フィービーは、「同席するぐらいは構わないわ、たまたまこのお店で鉢合わせしても大丈夫よ」と言うのですが、ジョーイは、you shoulda been there last night と答えます。
shoulda = should've で、「昨夜、君はそこにいるべきだった」と、何かしら問題があった場面を君も目撃しているべきだった、俺たちはその場面を見たから、二人が同席可能だなんて到底思えない、昨日の晩の様子を見たら、そんな暢気なこと、言えないんじゃないの?という感じです。
What happened now? について。
now は現在時制の動詞と一緒に使う、というイメージがありますが、このように、過去形とセットで使うこともあるようですね。
研究社 新英和中辞典では、
now=[物語の中で] 今や、そのとき、それから、次に
例) He was now a national hero. 彼は今や国民的英雄であった。
というのが載っています。
今回の now のニュアンスも、「昨日、あそこにいるべきだったね。」「”その時”一体何が起こったの?」ということでしょう。
これからその時起こったことが話されるであろうことを見越して、その「いるべきだった」っていう時に、何が起こったの?という感じです。
moisturizer は「肌をしっとりさせるクリーム・ローション、モイスチャークリーム、モイスチャーローション」。
動詞 moisturize は「…に湿気・潤いを与える、(肌を)しっとりさせる」という意味ですから、保湿クリーム、保湿ローションのようなものですね。
how hard is it to say "something"? Rachel came over to borrow "something." について。
これは、どうしてわざわざはっきりと、moisturizer だと言うんだ?という抗議ですね。
ここでの話のメインは、ロスとレイチェルが鉢合わせして、どんな状況になったか?ということなのに、その部分をそんなに細かく説明しないとだめなのか?、「何かを借りに来て」と言えばいいじゃないか、ということです。
ローションを「何か」と表現することがどんなに難しいんだ?、そんなに難しいのか?、どうして、ただ「何か」って表現してくれないんだよ、「何か」とボカして言ってくれないんだよ、と怒っているのです。
レイチェルがわざわざ借りに来るくらいですから、女性用のローションで、きっと品質も良いものなのでしょう。
いつもゲイ疑惑を持たれるチャンドラーですから、そんなローションを持っていることを知られたくないのに、わざわざ関係ないところで詳細に説明するなよ、ということですね。
(Rach からのお願い)
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