ロス: All right, Pheebs, your cab's ready. (よし。フィービー、君のキャブは発進できるよ。)
レイチェル: All right. Let's go. (よーし、行きましょ。)
ロス: You're welcome. (どういたしまして。)
レイチェル: Oh, I'm sorry. Were you speaking to me, or sleeping with someone else? (あら、ごめんなさい。あなたは私に話していたの? それとも誰か別の人と寝ていたの?)
ロス: We were on a break! (僕たちはブレイク中だったんだ!)
レイチェル: Y'know, Ross, why don't you put that on your answering machine? (ねぇ、ロス。その言葉をあなたの留守電に入れたらどうなの?)
ガソリンを入れて、車を動かせることになった時、レイチェルは、All right. Let's go. と言い、ロスは、You're welcome. と言っています。
You're welcome. は、Thank you. に対するお返しの決まり文句です。
ロスの行為に対するお礼の言葉を一言も言わず、「さ、行きましょ。」と去っていこうとするレイチェルに対して、先に「どういたしまして。」と言っているのですね。
Thank you. も言わずに君は行くのか、お礼の一言もないのか、君からお礼の言葉は聞いてないな、という感じです。
フレンズ2-14その12 でも、レイチェルがありがとうと言っていないのに、ロスが先に、You're welcome. というシーンがありました。
「どういたしまして」と先に言う フレンズ3-11その8 でも、先に「どういたしまして」を言うシーンがあります。
「どういたしまして」が自分に対する皮肉だとわかったレイチェルは、「その You're welcome. っていう言葉は私に向かって話していたのかしら?」と言っています。
あなたは私にお礼を言って欲しくて、どういたしまして、と言っているの?という感じでしょう。
その後の、or sleeping with someone else? は、or were you sleeping with someone else? ということで、同じように過去進行形で表現される過去の行為として、「誰か他の女と寝ていた」ことを持ち出しているのです。
あなたはそうやって、私にお礼を催促していたようだけど、そういうあなたは過去に別の女と寝ていたんじゃなかったかしらねぇ?、ということが言いたいのだろうと思います。
浮気をしていたあなたが、You're welcome. なんて皮肉を言うのはおかしいんじゃない?、自分がひどいことをしたことを忘れてるの?みたいなことでしょう。
ここでもまた、ロスの言い訳、"We were on a break!" が出てきます。
このセリフは、今後のエピソードにも登場します。
Urban Dictionary にも、WE WERE ON A BREAK! という項目があるくらいで(笑)、フレンズの中でも有名なセリフの一つです。
下に Urban Dictionary へのリンクをはりましたが、語義を見ると、ややネタバレになる部分もありますので、ご注意を。
Urban Dictionary: WE WERE ON A BREAK!
レイチェルは、Why don't you put THAT on your...? と、that を強調して話しています。
その言い訳は聞き飽きたわ、その「決め台詞」を留守電の応答メッセージにしたらどう?ということです。
今回のエピソードの最初の方にも、留守電メッセージの話がありました。
フレンズ3-17その5 で、
チャンドラー: Yeah, he's really excited about it too, he even recorded showtimes on his answering machine. (そうなんだ。ロスもそれ[新しいホームシアターのお披露目会]にものすごくワクワクしていて、自分の留守電に開始時刻を録音してさえいたんだよ。)
レイチェル: Ohh! (まぁ!)
今回のもそれと同じパターンですね。
「こちらはロスです。ただ今出かけています…」などと言った後、「なお、皆様にご心配をおかけしている件ですが…僕たちはブレイク中だったんだ!」と突如絶叫するような(笑)メッセージにしたらどうなの?ということでしょうか。
このように、同じエピソードの中で、留守電に吹き込む話が2回登場しているのが興味深いですね。
留守電が、脚本家が好きなアイテムなのかもしれませんし、上にも書いたように、3-17その5 で、ロスが開始時刻を留守電に吹き込んでいる、という話をレイチェルは聞いていて、そのことが頭にあったので、今回のセリフに繋がった、ということかもしれません。
ロス: Hey-hey, it's valid, okay? And I'm not the only one who thinks so. Monica agrees with me. (おいおい、それは妥当なんだよ、いいか? それにそう思ってるのは僕だけじゃない。モニカも僕に同意してくれたんだ。)
レイチェル: (to Monica) What? ([モニカに] 何ですって?)
モニカ: (shyly) I don't know. ([恥ずかしそうに] さぁ、わからないわ。)
ロス: That's what you said last night. (モニカは昨日の晩、そう言っただろ。)
モニカ: What I said was, was that I understood. Joey is the one who agreed with you. (私が言ったのは、「理解する、わかる」よ。ロスに同意したのはジョーイよ。)
ロス: Okay. (よし[ほらね]。)
レイチェル: Really, Joey? (本当なの? ジョーイ。)
ジョーイ: (pause) What? ([少しの沈黙] 何?)
valid は、TOEIC では、「(切符や免許証などが)有効な、効力のある」という意味でよく登場しますが、ここでの意味は、「正当な、妥当な、根拠の確実な」です。
LDOCE (Longman Dictionary of Contemporary English)では、
valid reason/argument/criticism etc
a reason, argument etc that is based on what is reasonable or sensible
つまり、valid reason/argument/criticism などは、「道理や理にかなっていることに基づいている、理由や論拠」。
ですから、We were on a break! という僕の主張は、主張として筋が通っている、ちゃんと認めてもらえるはずの正当な理由だ、ということですね。
事実、モニカも同意してくれたわけだし、と今度はフレンズたちを味方につけようとしています。
二人の板挟みになったモニカは、私は I agree with you. とは言っていない、I understand. 「あなたの言いたいことはわかる。あなたの気持ちはわかる。」と言っただけだと言い訳します。
そして、ジョーイにふるのですね。
すっとぼけるジョーイが面白いです。
(Rach からのお願い)
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その際、outrageous2007さんからもコメントが入っておりまして、そちらもありがとうございました。
私事で恐縮ですが、とうとう、この日がやって来てしまいました・・・
小生、昨日16日に、3-17を見終えました。
これでRachさんを追い抜いてしまうことになってしまいました・・・と言っても勿論、「周回遅れ」には変わりないのですが(*^_^*)
最近は気のせいかもしれないのですが、以前よりは、「何か今日調子いいなぁ?今日のエピソード簡単なのかな?」っていうことが偶にあります。今まではこんなことはほとんどなかったので、ひょっとしたら進歩してる?なんて思っておる今日この頃です。
もう1周してRachさんに再び追いつくには単純計算で早くとも半年後となりますが、ちょくちょく顔を出したいと思いますので、今後とも、執筆活動?のほど、頑張って下さい♪
陰ながら応援しております(^o^)丿
最後に・・・ I'll be back ! (ほんとかな?)
コメントありがとうございます。
outrageous2007さんが参考図書のコメントを下さった件、私も大変参考になりました。いろんな方の意見を聞けるのが、ブログのいいところですよね。
とうとう、追い抜かされてしまったのですね(笑)。
でも、3-17までずっと見て来られて、「今日は調子いいなぁ?」と思える、ということは、確実に進歩されている、ということです。
内容を楽しみながら鑑賞できている、ということでもありますし、作品として楽しみながら英語を学べている、というところがとても大切だと思うのですね。
また、ご訪問いただけると嬉しいです。お互い、これからもフレンズで楽しく英語を学んで行きましょう!