2009年05月14日

意外に繊細な彼 フレンズ3-23その6

ヴィンスが勤務する消防署に来たフィービー。
フィービー: Excuse me. Umm, is Vince here? (もしもし。あの、ヴィンスはここにいる?)
消防士: Oh, sure. Vince? (ああ、もちろん。ヴィンス?)
ヴィンス: Yo! (slides down that pole that fire station's have) (よお! [消防署にあるあのポールを滑り降りる])
フィービー: Wow! I didn't know you guys actually used those. (まあ! あなたたち消防士が実際にそのポールを使うって知らなかったわ。)
ヴィンス: So what's up? (それで、どうしたの?)
フィービー: Umm, wow. This-this isn't gonna be easy. Umm, I don't think we should see each other anymore. (あぁ、どうしよう。これ[今からあなたに言おうとする行為]は簡単じゃないんだけど、あの、私たち、もうお互い会わないほうがいいと思うの。)
ヴィンス: Uh-huh. G-good deal. (ああ、そう。わかったよ。)
フィービー: I'm sorry. (ごめんなさい。)
ヴィンス: No-no it's okay. It's just that ah, I thought we had something pretty special here. And y'know I-I felt like you were someone I could finally open up to.... (starts choking up) that there's so much in me I haven't shared with you yet. (いやいや、いいんだ。ただ、俺たちはここでかなり特別なものを持っていると思ってたんだ。そして、君は俺がついに心を開くことができる人だと感じてた…。[言葉に詰まる] 君とまだ分け合っていないものが俺の中にすごくたくさんあると感じてたんだ。)
フィービー: Oh, my God! I didn't know you were so-- (まぁ、なんてこと! 私は知らなかったわ、あなたがそんなに…。)
ヴィンス: (starting to cry) I'm sorry, I can't talk. I'm gonna go write in my journal. (walks away) ([泣き始める] ごめんよ。(もう)話せない。俺の日記に書くことにするよ[俺、日記に書いてくる]。[立ち去る])
フィービー: (running after him) Wait! Wait! Wait! Wait!! ([ヴィンスの後を追いかけて走る] 待って、待って、待って、待って!)

ヴィンスを呼び出すと、ヴィンスはポール(棒)をスルスルと伝って降りてきます。
それを見て、I didn't know you guys actually used those. とフィービーは言っていますね。
テレビのシーンでよく見るけど、ほんとにこの棒は存在したのね、消防士はほんとうにこの棒を使ってるのね、と感心しているわけです。

this isn't gonna be easy と最初に言うことで、今からしようとしていることは(私にとっては)簡単なことじゃないんだけど、つらいんだけど、という気持ちが出ます。
言いにくいこと、ヴィンスにとって良くないことを言おうとしている、というサインですね。
I don't think we should see each other anymore. 「私たち、もうこれ以上会わない方がいいと思う。」というのは別れを切り出す側の決まり文句です。
やはり相手を傷つけないように、I (don't) think と「私の考えでは、私はこう思う」という言葉をつけて、やんわりと表現していますね。

open up to を直訳すると「…に対してオープンである、…に対して開いている」という感じでしょう。
つまり、「…に心を許す、…に心を開く」ということです。
君とシェアできること、つまり、共有できること、分け合えることがまだたくさん僕の中にはあった、と言葉に詰まりながら話しています。

体つきが頑強で、男の中の男!という感じのヴィンスなのに、心を開く、分け合う、などという言葉が次々と出てくるので、フィービーは意外だわ、という感じでびっくりしています。
I didn't know you were so-- と絶句していますが、この後に続くのは、you were so sensitive. のような形容詞でしょうね。

これより前のシーンで、消防士のヴィンスと、幼稚園の先生のジェイソンのどちらを選ぶかで、フレンズたちと話をするシーンがありました。
ヴィンスにしろよ、と言ったジョーイに対して、
フィービー: Yeah, but Jason's really sensitive. (そうね、でもジェイソンは本当に繊細なのよ。)
チャンドラー: Well, sensitive is important. Pick him. (そうだな、繊細なのは大切なことだ。ジェイソンを選べよ。)

やはり付き合うには、見た目の男らしさだけじゃなくて、中身、心の繊細さが大事だと判断して、今回、ヴィンスに別れを告げに来たのですが、その別れの時に、ヴィンスも実はとても繊細な人だったと気付いて、フィービーは驚いている、「あなたがそんなに繊細な人だなんて、私知らなかったわ。」と言っているのですね。

心が傷ついたヴィンスは、もうこれ以上、直接君と話をすることができない、と言い、後のことは日記に書いてくる、と言って去って行きます。
I'm gonna write なら、「(日記に)書くつもりだ」ですが、go write ですから、つまり、go and write または、go to write のニュアンスで、「行って[(ここを去って]書く」か「書くために行く[ここを去る]」という感じだと思います。
ここでフィービーと向き合っていても、言葉に詰まって話せないから、僕はもう行くよ(go)、行って続きは日記に書いてくるよ、というニュアンスだろうと。

日記と言えば、diary という英単語が真っ先に浮かびますが、journal も「日記、日誌」です。
LDOCE (Longman Dictionary of Contemporary English) では、
journal: [noun] a written record that you make of the things that happen to you each day (synonym: diary)
つまり、「それぞれの日に自分に起こる出来事から作る、書かれた記録。同義語は diary」

フレンズ3-3その24 では、diary や journal に似た言葉、log 「記録日誌」という単語を説明しています。

あまりに sensitive な部分を見せ付けられて、別れに来たつもりのフィービーの心も動いたようです。
追いかけて行くところで、場面がカットしてしまいますが、フィービーの言動から、この後、別れ話を撤回したであろうことは想像できますね。


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posted by Rach at 13:02| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回出てきた、It's just that 「ただ…なだけなんだ」、It's not that 「…っていうわけじゃないんだ」は、実際の会話で大いに使える便利な表現です。と3-17でRachさんの解説にありました。Rachさんの英文にも出てましたね。この構文はIt's not thatと違って冒頭では出てきません。It's not thatと先行し
てIt's just thatにつなげる言い方もよく目にします。
今回ヴィンス: No-no it's okay.と言って(自分や相手からの否定的な文がよく前に出ます)
フィービーの別れ話をすんなり了承したようにいいます。ところがヴィンスもフィービーと同じ気持ちだったとフィービーに誤解されることを予想して、だけどね私にとってはフィービーはこれこれしかじかという心の内を吐露します。別れ話に動揺を隠せないのが感じられます。こういう言い方をされるとついほだされて、別れ話も撤回したい気持ちになるでしょうね。
It's just thatが出てきたら弁解とか本音とか、残念さがとかの発言が続くのをネイティブは瞬時に感じ取ってるでしょうね。It's just thatに名詞や形容詞がつく表現もたくさんでてきますね。
記憶に残るセリフをいくつかあげます。
3-1 Phoebe : No. It's just that I got this new pager and I have it on vibrate.
3-7 Ross : There never was a library. I mean there are libraries, its just that I ah, I never worked at one. ここでは穏やかに話すことでかえって皮肉になってるのかも。
Rachel : Aw honey stop! It's not that bad. (慰めてますね)
最後になりましたが映画見てくださったのですね。I was hoping you would see"Love Actually"
TOEIC満点おめでとうございます。今後のRachさんのキャリアアップが楽しみです。
Posted by catch at 2009年05月16日 09:05
catchさんへ
It's not that.... It's just that.... (…っていうわけじゃないんだ。ただ、…なだけなんだ。)という展開は多いですよね。
オッケーと言った後、ただ…なだけなんだ、と「心のうちを吐露する」というのは、その通りですね。おっしゃるようにその後に「弁解、本音、残念さ」が続くのがわかるサインなので、ネイティブはそれをいろんな場面で効果的に使うのでしょう。フレンズでの使用例もたくさん挙げて下さりありがとうございます。

Love Actually 面白かったですよ。印象的なセリフもたくさんありました。登場人物が多く、いろいろなシチュエーションのドラマが繰り広げられるだけに、使える表現も豊富ですね。
また、TOEIC満点へのお祝いコメントもありがとうございます。「キャリアアップ」と呼べるほどのことができるかどうかはわかりませんが、好きな英語で私の世界が少しずつ広がっていくといいな、と思います。
Posted by Rach at 2009年05月17日 09:00
お世話になっております。
次のセリフが面白いと思ったのですが・・・

14:31
Rachel: You didn’t break up with that fireman?
Phoebe: No, that was my way of telling you.

PhoebeがRachelに逆切れ気味に
that was my way of 〜
「だからそう(別れていない)言ったでしょ?」

Posted by Tamashiro-OB at 2020年02月01日 10:28
Tamashiro-OBさんへ
コメントありがとうございます。

フィービーの No は、No, I didn't break up with him. 「消防士の彼とは別れてないわ」ということで、that was my way of telling you は「今の発言(私はゲストを二人連れて行ってもいい?)が、「彼とは別れていない」ということを私があなたに伝えるやり方(方法)よ」ということになるでしょう。「今の”二人連れてっていい?”発言でわかるでしょ」ということですね。
Posted by Rach at 2020年02月03日 13:52
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