ピートの UFC の試合を見に来たロスとモニカ。
アナウンサー: From New York City, New York! Appearing in his Ultimate Fighting Championship debut! He's known for his confrontational business style! Ladies and Gentlemen, introducing Pete Beck-errrr!! (ニューヨーク州ニューヨーク市出身。UFC のデビュー戦に登場します。彼はその対決を辞さないビジネススタイルで有名! 紳士淑女の皆さん、紹介します、ピート・ベッカー!)
(中略)
試合開始前のレフェリーの確認。
レフェリー: Here we go, gentlemen. Here we go! (to Tank Abbott) Are you ready? (He nods, and takes out his teeth) (to Pete) Are you ready? (Pete nods, "Yes.") Let's get it on! (行くぞ、二人とも、行くぞ! [タンク・アボットに] 準備はいいか? [アボットは頷き、(前歯の)入れ歯を取る] [ピートに] 準備はいいか? [ピートはイエスと頷く] 始めよう!)
confrontation は「対立、衝突、対決」ですから、その形容詞 confrontational は「対立的な、真正面からぶつかる[衝突する]、対決を辞さない」ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
confrontational [adjective]: likely to cause arguments or make people angry
例) a radio talk show host with a confrontational style
つまり、「議論・口論を起こしがちな、または、人を怒らせがちな」
例文は、「対決姿勢を持ったラジオのトークショーのホスト」。
ピートはビジネスにおいては、相手との対決を辞さない強気な態度を取る人なので、それを宣伝文句に使っているわけです。
confrontational という少々攻撃的な形容詞をつけて、少しでも格闘家らしいキャッチフレーズにしようとしているのが面白い、ということですね。
観客もここで笑っていますし、ロスは目を丸くして、「あんな宣伝文句を言ってるよ」みたいな顔をモニカに向けています。
アナウンサーの紹介の後、コーチの Hoshi を先頭に、ピートとそのセコンドたちが、電車のように連なって登場します。
これは、グレイシー一族のグレイシー・トレイン(Gracie train)の真似ですね(笑)。
その後、ピートの対戦相手として、タンク・アボット(Tank Abbott)が登場しますが、彼は本物の UFCファイターです。
Wikipedia 日本語版: タンク・アボット
Wikipedia 英語版: Tank Abbott
フレンズ1-14その5 のおまけの記事で、PRIDE GP 2005 にタンク・アボットが出る、という話を書いています。
2005年8月の記事ですが、ようやくそのタンク・アボットが登場する 3-24 の解説まで辿り着いたと思うと感無量…(笑)。
Wikipedia 英語版: Ultimate Fighting Championship の In other media の Television の項目に、以下の記述があります。
In the Friends episode 'The One with the Ultimate Fighting Champion', Pete enters an Ultimate Fighting Championship competition and fights Tank Abbott as an opponent with Bruce Buffer as the ring announcer and "Big" John McCarthy as the referee.
訳しますと、「フレンズのエピソード 'The One with the Ultimate Fighting Champion' で、ピートは UFC に参加し、タンク・アボットと対戦する。そして、リング・アナウンサーはブルース・バッファー、レフェリーは、ビッグ・ジョン・マッカーシーである。」
つまり、対戦相手のタンク・アボットだけではなく、リング・アナウンサーやレフェリーも、UFC から本物を連れてきた、ということですね。
ブルース・バッファーは UFC のリング・アナウンサーとして有名なようです。
Wikipedia 英語版: Bruce Buffer
ブルース・バッファーの兄のマイケル・バッファーも有名なスポーツアナウンサーです。
Wikipedia 日本語版: マイケル・バッファー
レッツゲットレディトゥランブル フレンズ3-9その19 で、ロスチームとモニカチームがフットボールをしている時、Let's get ready to rumble! というコールがナレーションで入りましたが、あの声の主がマイケル・バッファーでしたね。
レフェリーについて。
Wikipedia 日本語版: ジョン・マッカーシー (レフェリー)
公式サイト Big John McCarthy: The Official Site
上の2つのサイトにも書いてあるように、"Are you ready? Let's get it on!" はレフェリーとしての彼の決め台詞のようです。(公式サイトでは彼のそのセリフが聞けます。)
ピートの試合を見ている観客の中に、LET’S GET IT OOON! と書いたプラカードを持った人もいましたし、この人がこのセリフを言うことで、格闘技ファンも大喜び、ということですね。
(Rach からのお願い)
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2009年05月23日
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