ママの昔の友人の年長フィービーが、パパの居場所を知っているとにらんだフィービーは、彼女の家に忍び込み、パパに関する情報を見つけようとします。
ところが彼女の手帳を読んでいる時、寝室から出てきた年長フィービーに見つかってしまいます。
フィービー: No! Oh, it's me! It's me! I-I didn't wanna make any noise! (違うのよ! あぁ、私よ! 私よ! 私は音を立てたくなかった(のに音を立ててしまった)のよ。)
年長フィービー: Then don't break in! (それなら、(不法)侵入しないで!)
フィービー: I'm sorry! (ごめんなさい!)
年長フィービー: What are you doing here? (ここで何をしているの?)
フィービー: I-I, came to fill your ice cube tray. (私は製氷皿の水を入れに来たのよ。)
年長フィービー: What? (何ですって?)
フィービー: Umm, okay, okay, look. I took this picture from your fridge. Okay, because I know that this is my father. Yeah, this is Frank Buffay, and you were standing right there next to him! Now, look, I deserve to know where I came from. All right? So if you can help me find my father, then you should. Otherwise, you're just mean. (pause) So just tell me the truth! (あぁ、わかった、わかったわ。ねぇ、私はこの写真をあなたの冷蔵庫(の扉)から取ったの。だって、これは私のお父さんだってわかってるもの。そうよ、これはフランク・ブッフェよ。そしてあなたは写真の中で彼の隣に立ってるわ! ねぇ、私は私がどこから来たのかを知る権利があるの。そうでしょ? だから、私がお父さんを探すのをあなたが助けることができるなら、それならあなたは助けるべきだわ。さもないと、あなたはただの意地悪よ。[沈黙] だから、私に真実を話して!)
年長フィービー: All right. The man in that picture is Chuck Mangione. (わかったわ。その写真の男性は、チャック・マンジョーネよ。)
フィービー: My father is Chuck Mangione? (私のお父さんはチャック・マンジョーネなの?)
年長フィービー: No, no, that's just Chuck Mangione. I-I sold him a house last year. And I'm very sorry, but I really don't know where your father is. And that's the truth. (違う違う。それはただのチャック・マンジョーネよ。去年、私は彼に家を売ったの。とても申し訳ないけれど、私は本当にあなたのお父さんがどこにいるのか知らないわ。それが真実よ。)
フィービー: Oh. (あぁ。)
年長フィービー: But umm, you're right. I think that a person should know where they come from. Wh-which is why I ah, (pause) ahh, (pause) okay. I'm your mother. (でも、そうね、あなたは正しいわ。人は自分がどこから来たのかを知るべきだと思う。だから私は… [沈黙] よし[と意を決して] 私があなたの母親よ。)
フィービー: Heh? (えっ?)
年長フィービーの家にこっそり忍び込んでいるのを本人に見つかり、慌てて弁解するフィービー。
I didn't wanna make any noise. 「私は少しの音も立てたくなかったのに。」と言っています。
音を立てるつもりはなかったのに、立ててしまったのよ、というニュアンスですね。
それに対して、「音を立てるつもりがないのなら、そもそも、他人の家に不法侵入しないでよ。」と年長フィービーは言っています。
音で彼女を起こしてしまって悪い、みたいなフィービーの発言に、そんなことよりも、人の家に押し入ったことの方が問題でしょ、ということです。
ここで何をしていたかと聞かれて、冷蔵庫の製氷皿に水を入れに来たの、とフィービーは答えています。
これは、少し前のシーンでフレンズたちに説明していた言い訳と同じです。
その時のセリフは以下のようになっていました。
年長フィービーの家に行ってパパの手がかりを捜すと言うフィービー。
それは不法侵入じゃないの?と言うロスに対して、
フィービー: Okay, look, I-I-I'll do something nice, okay? I'll-I'll fill her ice trays. Good? (いいわ。ねぇ、私は良いことをするのよ、いい? 私は、私は彼女の製氷皿に水を入れるつもりなの。それでいいでしょ?)
その同じ理由をここで年長フィービーにも言っているのが、フィービーらしいですね。
年長フィービーはもちろん何のことかわからず、ちんぷんかんぷんなのですが。
その後、フィービーは自分が何故こんなことをしたのかを、彼女に正直に話します。
I deserve to know where I came from. という言葉が重いですね。
deserve は「…の[…する]価値がある、…を受けるに値する」。
このセリフでは、「私は私がどこから来たかを知るに値する人間だ。」みたいな感覚です。
私も一人の人間として生きているんだから、自分がどこから来たのかを知る権利がある、それを知ってもいいじゃない、それを知りたいと思うのは当然よね、というニュアンスでしょう。
「どこから来たのかを知る」は「自分を生んでくれた両親がどんな人かを知る」という意味ですね。
「だからパパの居場所を知っているのなら教えて、さもないとあなたは」と言った後、mean という言葉を使っています。
mean は「意地悪な」。
知ってるはずなのにしらばっくれているのなら、それはひどすぎるわ、という感じですが、相手は年長でもあるし、この人が最後の頼みの綱でもあるので、あまりひどい言葉も使えなかったのでしょうね。
ここでフィービーが言えた精一杯の悪口が mean だった、という感じで、ここでちょっとそれまでの勢いがすぼんでしまっています。
そこまで言われたので、年長フィービーは写真について語ります。
その写真の人は、チャック・マンジョーネだと。
それを聞いてフィービーは、「パパ=チャック・マンジョーネ」なの?と聞き返しますが、年長フィービーは、それはあなたのパパじゃなくて、ただのチャック・マンジョーネよ、と説明していますね。
あなたがパパと思っていた人は、パパとは全く関係のない別人なの、ということです。
チャック・マンジョーネというのはこの人(↓)。
Wikipedia 日本語版: チャック・マンジョーネ
flugelhorn (フリューゲル・ホーン[ホルン])という楽器を演奏する、ジャズ・プレイヤーのようです。
特に、Feel So Good という曲が有名みたいですね。
Amazon の画像のジャケット写真では、顔がはっきり写っているので、今回は画像も表示しておきます。
フィール・ソー・グッド
フィービーは、この人の顔を見てパパだと思った、ということです。
写真の男性はパパではない、という残念な話を告げた後、年長フィービーは衝撃的な発言をしています。
I'm your mother. というセリフも、これまた重いですね。
スター・ウォーズのダース・ベイダーがルークに言ったセリフ、"I am your father." 並みの衝撃度です。
フィービーのママはフィービーが小さい頃に自殺したはず…一体どういうこと??となった状態で、この件は、シーズン4に引き継がれます。
これが、フレンズ1-24その6 でも説明した、クリフハンガーという手法ですね。
(Rach からのお詫び)
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2009年06月10日
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