2009年06月26日

you'reをyourと書く間違い フレンズ4-1その7

ベッドルームでロスとレイチェルは喧嘩中。
ロスはレイチェルの手紙を読まずに寝てしまったと言い、
ロス: It was 5:30 in the morning. And you had rambled on for 18 pages. Front and back! (they go into the living room, trapping Monica, Chandler, and Joey in the kitchen) (to Rachel) Oh-oh-oh, and by the way, Y-O-U-apostrophe-R-E means "you are." Y-O-U-R means "your." (朝の5時半だったんだぞ。それに君は18ページもとりとめのないことをだらだら書いて。表裏にね! [二人はリビングに入る。モニカ、チャンドラー、ジョーイは台所から出られなくなってしまう] [レイチェルに] あぁ、ところで、you're は you are (あなたは)って意味で、your は your (あなたの)だ。)
レイチェル: Y'know, I can't believe I even thought of getting back together with you. We are so over. (ねぇ、あなたとよりを戻そうと思ったことすら信じられないわ。私たちは完全におしまいね。)
ロス: (starts to cry) Fine by me! (he opens the door and traps Chandler behind it) ([泣き出して(実際は泣き出すふりをして)] 僕もそれで結構だよ! [ロスはドアを開ける、そしてチャンドラーががドアの後ろに閉じ込められる]
レイチェル: Oh, oh, and hey-hey-hey, those little spelling tips will come in handy when you're at home on Saturday nights playing Scrabble with Monica. (あぁ。ねぇ、今言ったちょっとした[つまらない]綴りの助言はきっと役に立つでしょうね、モニカと一緒にスクラブルのゲームをしながら、土曜日の夜を家で過ごす時に。)
モニカ: Hey! (ちょっと!)
レイチェル: (to Monica) Sorry! (to Ross) I just feel bad about all that sleep you're gonna miss wishing you were with me! ([モニカに]ごめん! [ロスに] 私と一緒にいられたら、と願いながら、あなたが眠れない夜を過ごすことになるのが気の毒だわ。)
ロス: Oh, no-no-no don't you worry about me falling asleep. I still have your letter! (あぁ、僕が眠ることについて心配する必要ないよ。僕はまだ君の手紙を持ってるからね!)
レイチェル: And hey. Just so you know, it's not that common. It doesn't happen to every guy. And it is a big deal! (それから、一言言っておくと、(それは)そんなにありふれたことじゃないわ。全ての男に起こることじゃない。そしてそれは一大事なのよ!)
チャンドラー: I knew it! (そんなことわかってたさ!)

レイチェルからの長い手紙を読んでいる途中に寝てしまい、全部読まずに、It does. と返事しただけだ、と真実を話すロス。
ramble は「ぶらぶらあてもなく歩く」という意味で、「とりとめもなく話す、しゃべる、書く」という意味もあります。
このセリフのニュアンスは、18ページ、それも裏と表に、要領を得ない話がだらだら書いてあった、という感じですね。
そんなものを、眠い朝の5時半に全部読めって言う、君の方がどうかしてたんだよ、という気持ちです。

その後、ロスはスペリングの話をしています。
you're は you are で、your は your だ、と言っていて、レイチェルが手紙の中でその二つを混同して使っていた、という指摘ですね。
我々日本人学習者はあまりそういう間違いをしないので、最初このセリフを聞いた時は、「そんなことネイティブが間違えるのかな?」と疑問に思ったのですが、意外とこの間違いは多いようです。
you're と your は発音が同じになるからでしょうね。
私がいつも参考にさせていただいているネットスクリプトでも、you're となるべきところを your と書いてあるのをよく見かけます。
who's を whose と書く間違いもあります。
逆にネイティブは、そんなタイポがあっても、文の構造から勝手に、your は you're の間違いだと自動的に頭の中で修整してくれるから、あまり問題にならないようですね。
日本人の場合は文全体の構造よりも、個々の単語に意識が集中しがちですから、you're を your と書かれてしまうと、あれれれ?と混乱してしまうと思います。
ですから、そういうささいなスペルミス(タイポ)に惑わされないような、しっかりとした英文構造の理解ができるようになることが大切だ、ということです。

ロスにスペルミスを指摘されて、レイチェルも負けじと言い返します。
スクラブルは、単語を作るボードゲームですね。
フレンズ1-17その5 などにも出てきました。
ゲームについての詳しい説明はこちら(↓)。
Wikipedia 日本語版: スクラブル
「そんな風にスペルのことをよくご存知なら、スペリングのゲームの時にその知識がとっても役立つでしょうねぇ。私と別れたあなたは、これからモニカと二人で土曜日の晩にその手のスペリングゲームをして、恋人のいない寂しい夜を過ごすことになるんだから。」という感じです。
自分の名前を出されたモニカは、恋人のいない寂しい人の例えとして私を使わないでよ、という感じで、Hey! と抗議しています。

I just feel bad about all that sleep you're gonna miss wishing you were with me! の miss について。
最初は I miss you. のような「…がなくて寂しく思う、愛しく思う、懐かしく思う」の miss かと思ったのですが、「(機会などを)逃す(not catch)」の方のような気がしてきました。
wishing 以下は分詞構文で、「レイチェルと一緒にいられたら(良かったのに)!」とあなたが願いながら、逃すことになるその眠りの全てに同情するわ。」という感じになるでしょうか。
「眠りを逃す」→「眠れない」ということで、レイチェルと別れなければ良かった、と思いながら、眠れぬ夜をもんもんと過ごすことになるのよ、かわいそうにね、というニュアンスかなと思いました。

(2009.7.7 追記)
以下の記事に、wishing 以下の分詞構文についての追加説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
分詞構文の感覚を掴む フレンズ4-1その8
(追記はここまで)

それを聞いたロスは、僕が fall asleep することについて心配してくれなくていいよ、と言っています。
だって僕はまだ君の手紙を持ってるから、それを読んだら問題なくすぐに眠りに落ちてしまうからね、ということです。

Just so you know, it's not that common. It doesn't happen to every guy. And it is a big deal! について。
これは具体的に何のことかはっきり言っていませんが、それがこのセリフのポイントでもありますね。
「あること」について、「それほど一般的なことじゃない。すべての男性に起こることでもない。おおごとなのよ。」と言っています。
Big deal! は「おおごとだ!」、あるいはそれを皮肉っぽく使って「大したことじゃない!」という意味にも使われる言葉ですが、今回レイチェルは、it IS a big deal! と be動詞の is を強調して、「それは”本当に、実際は”おおごとなのよ。」と言っています。
このレイチェルのセリフから、以前、レイチェルはロスに、「それは一般的なことなのよ。すべての男性に起こることよ。大したことじゃないから心配しなくていいのよ。」と慰めたであろうことが想像できます。
前に私はあなたにそう言ったけど、あれは単なる慰めの言葉だったのよ。あなたを傷つけまいと私は優しい言葉をかけたけど、あれは嘘だからね、という捨て台詞です。
具体的な単語は全く使われていませんが、親密な間柄だった恋人への捨て台詞ですから、「ベッドでロスがエッチをしようとしたのに、できなかった時」のことを言っていることがわかります。
男性にとって不名誉な話を、それらしい単語を一切使わずに言っている、そして周りで聞いているフレンズたちにもそれが何の話がすぐにピンと来てしまうセリフになっているところが面白いのですね。

さらにおかしいのは、ドアの後ろに隠れる形になっていたチャンドラーがそのセリフに対して、I knew it! 「そんなこと、口に出して言われなくても、前からわかってたさ!」みたいに言う部分。
そういう事態になった時に、女の子はそうやって励ましてくれるけど、それはただの励ましだって知ってたさ、ということです。
I knew it! と言うことで、ロスだけではなくチャンドラーにもそういうことがあって、同じように相手の女性に慰められたことがある、ということがわかる仕組みです。
プレイボーイのジョーイが言うと違和感があるセリフですが、チャンドラーだからこそ納得できるセリフ、という感じでしょうか。


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posted by Rach at 08:39| Comment(6) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3rdシーズンと間違えて4thを先走って借りてきてしまいました^^;。
ちょっとすいません。また分詞構文のところでつまづいているので、もう一回相談に乗ってもらえないでしょうか。

レイチェル: (to Monica) Sorry! (to Ross) I just feel bad about all that sleep you're gonna miss{,} wishing you were with me! ([モニカに]ごめん! [ロスに] 私と一緒にいられたら、と願いながら、あなたが眠れない夜を過ごすことになるのが気の毒だわ。)
※ {}の記号は僕が付けています。

僕にとっては、ここを「分析的に」読んだら文の構造も見えて意味も理解できるんです。でも、耳だと、たとえちゃんと聞き取れたとしても、意味を取ることが今の自分には絶対にできないんです。とっさに理解できないから。

だから、ネイティブの人たちの頭の中からこうした文章がポンポンと出てくる感覚を知るのが理解のポイントだろうなと思うけれども、その筋道というかヒントというのがよく見えてこないんです。前にも同じようなことを言ったけれども、miss wishing という形だったら「動名詞?」と混同してしまって、もうそこで耳による理解はアウトになってしまうんです。

やっぱりレイチェル自身、感覚で言いながらこのセリフを出してきてますね。しかも、感情的になって弾丸のようなスピードで話してます。(前にレイチェルが分詞構文でセリフを話してたときも早口モードでしたね)

でも、ネイティブ同士ならお互い通じ合えてるところに、超えられない壁があるなと感じるんです。感覚で分かるタイプのセリフなんだろうけれども、どういうふうにすれば感覚で分かるようになるのかが分からないんですね。

Rachさんは、
wishing you were with me!
を、
if you wish you were with me!
と訳されてて分かりやすいです。でも、ここの接続詞がifなのかasなのかthoughなのか状況によって変わってきて、すぐに分からないところに、分かりにくさのポイントがあるような感じがします。どういうつながり方をしているのか、分詞構文はわかりにくいから、聞いても理解しにくい、でもネイティブはつながり方が見えている感じがする、壁の存在がここにあるのかも。

と、書いててもやっぱりよく分かりません。感覚的に理解できるヒントがあれば、お知恵を拝借したいので、どうかお願いします。m(_ _)m
Posted by ひさっぷ at 2009年07月02日 20:10
ひさっぷさんへ
分詞構文はその感覚を掴めるようになるまでがなかなか大変ですよね。

お返事が長くなりそうなので、来週くらいに、4-1 の追加記事、「フレンズ4-1その8」として投稿するつもりにしています。
もうしばらくお待ち下さいませ。
Posted by Rach at 2009年07月04日 08:58
お邪魔します。
Ginというゲームがあるようですが、
モニカが「Gin」と言っているのは
「あがり」の意味でしょうか?

22:05
モニカ:Gin.
チャンドラー:We were playing gin?
Posted by Tamashiro-OB at 2020年03月26日 18:31
すみません。
Ginは日本語のサブタイトルに「あがり」
とでていました。
Posted by Tamashiro-OB at 2020年03月27日 06:12
お世話になっています。
最近スランプで、「シットコムで笑え」を
見直しました。
「ネタバレ禁止」を自分はネタバレしても
かまわない、早く楽しみたいという思いで、
いきなり、英語音声、英語字幕から初めて
いました。
「英語音声、字幕なし」は
「自分の実力を思い知る、
そしてこれが最終目的地だと知る」
ためだと書いてありました。
スランプ脱出のため
「はしょる3段階」でシーズン4を
続けてみます。

Posted by Tamashiro-OB at 2020年03月29日 06:50
Tamashiro-OBさんへ
ご質問ありがとうございます。

gin については、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) に以下のように出ていました。
gin [noun]
2 [uncountable] the situation in the game of gin rummy when all the cards in your hand are matched in sets and you win
つまり「ジン・ラミー(gin rummy)のゲームで、自分が持つ全てのカードがセットで揃って勝つ、という状況」。

その gin rummy というカード(トランプ)ゲームについては、Macmillan Dictionary に以下のように出ていました。
gin rummy : a card game for two people in which players try to collect sets of cards
つまり「プレーヤーがカードのセットを集めようとする、二人用のカード(トランプ)ゲーム」。

詳しいルールなどは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ジン・ラミー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%BC

このシーンでは、カードが揃ったので「揃って勝ったわ」という意味で Gin. と言ったようですね。

チャンドラーがそれに対して We were playing gin? 「俺たち、ジンしてたっけ?」のように言ったのは、モニカに負けたチャンドラーが「え? 俺たちがしてたゲームってジンだったの?」のように、「負けたので、そんなゲームしてたっけ? とトボけてみせた」ということだろうと思います。

それから、拙著「シットコムで笑え」を読み直して下さったとのこと、ありがとうございます。何かを学ぼうとする時に「わかった気になってしまう」となかなか自分の弱点を見つけられないと思ったので、本にも今の自分の実力を知るために「ヒントなしで見る段階」が必要だと書かせていただきました。
どうかこれからも焦らずマイペースで進んでいただけたらと思います。
Posted by Rach at 2020年03月31日 14:38
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