シーズン4 第2話
The One with the Cat (迷い猫に母の魂?!)
原題は「ネコの話」
[Scene: Monica and Rachel's, Monica and Ross are there. Monica is checking the messages.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカとロスがそこにいる。モニカは(留守電の)メッセージをチェック中。
チップ: (on machine) Hey, Monica. It's Chip. ([留守電で] やぁ、モニカ。チップだ。)
モニカ: Yesss!! (やったわ!)
ロス: Who's Chip? (チップって誰?)
モニカ: Shhh! (静かに!)
チップ: (on machine) Good runnin' into you at the bank today, so ah, here's my number, 555-9323. Give me a call. Later. ([留守電で] 今日、銀行で偶然君に会えて良かった。それで、あの、これが僕の電話番号だ。555-9323。電話ちょうだい。じゃあ後で。)
モニカ: "Chip" is Chip Matthews. (”チップ”はチップ・マシューズよ。)
ロス: The guy who took Rachel to the prom? Why is he calling you? (レイチェルをプロムに誘ったやつか? どうして彼がモニカに電話してくるんだよ?)
モニカ: 'Cause I ran into him at the bank. He is still soo cute. (それは銀行で(偶然)彼とばったり出会ったからよ。彼はまだものすごくかっこいいの。)
ロス: Monica, you're so lucky! He's like the most popular guy in school! (モニカ、すごくラッキーじゃないか! 彼は学校で一番の人気者だぞ!)
モニカ: I know! (calls him) (on phone) Chip? Hi, it's Monica. (listens) 'Kay. (listens) 'Kay. (listens) Okay. (listens) Okay, good-bye. (hangs up) Oh, my God! We just had the best conversation! (goes into her room as Rachel enters) (知ってる![そうなのよ!] [チップに電話する] [電話で] チップ? はーい、モニカよ。[聞いて] (オ)ッケイ。[聞いて] (オ)ッケイ。[聞いて] オッケイ。じゃあね。[電話を切る] なんてこと! チップと私は最高の会話を交わしたわ! [モニカは自分の部屋に行く。そこにレイチェルが入ってくる])
ロス: (to Rachel) I was just leaving. ([レイチェルに] 今ちょうど、出ようとしていたところだ。)
レイチェル: Good. 'Cause I've got a product report to read. It's like eight pages. I hope I don't fall asleep. (良かった。だって私は読まなきゃならない製品レポートがあるから。8ページくらいのね。寝てしまわないといいけど。)
ロス: Why? Did you write it? (どうして? そのレポート、君が書いたの?)
チップという男性から留守電メッセージが入っていたので喜んでいるモニカ。
チップは自分の電話番号を言っていますね。
架空の電話番号 フレンズ3-7その3 でも解説しましたが、prefix 555 (局番555)のついた電話番号は、ドラマ・映画などで使われる「架空の電話番号」です。
そういえば、TOEIC のリスニング問題 Part 4 でも、555- という番号がよく登場しますね。
チップのフルネームを聞いて、レイチェルをプロムに誘った男性だと気付くロス。
レイチェルのプロムの話は、フレンズ2-14 に出てきました。
フレンズ2-14その20 では、
レイチェル: Where's Chip? Why isn't he here yet? (チップはどこ? どうして彼はまだ来てないの?)
というセリフがあり、確かに名前は Chip になっています。
ロスは、そのチップだと知って、Why is he calling YOU? と you を強調して尋ねています。
レイチェルならともかく、どうしてモニカに電話してきたんだ?という感じですね。
「やったな。彼は学校一の人気者だったじゃないか!」と喜ぶ兄に、モニカはお得意のセリフ、I know! で返します。
「そうなのよ、そうでしょ、その学校一のモテ男くんが私に電話してきたのよ!」という喜びと得意気な気持ちが出ていますね。
さっそく教えてもらった番号にかけ直すモニカ。
最初に名乗った後、'Kay や Okay という言葉を繰り返すだけのモニカです。
good-bye と言って切った後、「最高の会話をしちゃった!」みたいに喜ぶモニカが面白いですね。
傍で聞いているロスとしては、モニカはオッケーしか言っていなくて、ただ相槌を打っていただけに聞こえるのに、モニカは「会話が弾んだ」と思っているわけです。
高校の時は言葉を交わすこともなかった憧れの彼ですから、モニカにとっては十分すぎるほどの「会話」だったのでしょうが、他人からすると「全く会話になってなかったけど?」と言いたくなるようなものだったのが面白いのですね。
最初の部分、Okay. が 'Kay. という発音、つまり最初の O が聞こえない「…ッケイ」みたいになっています。
会話ではこういう 'Kay. を時々聞きますが、モニカの緊張と嬉しさが、その 'Kay. に出ているように思います。
前回の 4-1 で、いったんはよりを戻したものの、また喧嘩別れしてしまったロスとレイチェル。
ばったり出くわしてしまい、ロスは「僕はいつまでもここにはいないから。今出て行こうとしていたところだから気にしないで。」と言う感じで、I was just leaving. と言います。
それを聞いて、「私も読まなきゃいけないレポートがあるから(あなたが出て行ってくれると都合がいい)。」ということを言っていますね。
それから、そのレポートは8ページもあるから、誰かさんみたいに読んでる間に寝ちゃうかも、寝ないで8ページ、ちゃんと読めたらいいんだけど、と、レイチェルの手紙を読んで寝てしまったロスに対して当て付けのようなことを言っています。
しかし、ロスも負けてはいない。
「どうしてそれを読んで寝ちゃうの? もしかしてそのレポートは君が書いたのかな?」と返します。
僕はページ数が多いから寝てしまった、というよりも、君の書いた文章だから寝てしまったんだよ、君以外の人が書いたものなら、8ページ読んでも眠たくならないんじゃないかな、ということですね。
(Rach からのお願い)
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もともとFriendsは好きでしたので、英語の勉強としては僕は相性も言いかと思います。
今はシーズン4の美人だけど、部屋がすごく汚いロスの彼女のストーリーで勉強中です。
チップの話しのやつもこないだ勉強しましたが、(音読とか)モニカのI know!とかは発音とかも彼女みたいな感じで言ってしまいますね。w
まだまだ英語未熟ですが、いつかRachさんのようにできるようになりたいですね。これからもブログと本を読み返させてもらい英語学習の参考にさせてもらいたいと思いますのでよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。また拙著をご購入いただいたとのこと、誠にありがとうございます。嬉しいです!
シーズン4にそういうキャラ、出てきましたね。I know! みたいな誰かの口癖はやはり、「それを真似てこその口癖」だと思います。そういうものが学べるのも、ドラマで英語を学ぶ醍醐味ですよね。
こちらこそこれからもよろしくお願いします。
あのドラマのおかげでyou guysとか女性とかにも使うの初めて知りました。汗
今月と9月にTOEIC受けるので少しでも成果がでれば嬉しいなと思います。
僕のスコアはお恥ずかしいレベルですので、Rachさんのスコア見てエキサイトしてしまいました。汗
これからも本とブログにお世話になりそうです。 友人にも勧めてみますね。
Friendsのドラマはなんか英語学習では即効性があるような気しますので。笑
Rachさんの本と、ここのブログとFriendsのDVDは僕にとって英語学習の三種の神器ですね。w
黙々と楽しく英語学習これからもがんばりたいと思います。
こちらこそ、お返事ありがとうございます。
guy は「ナイスガイ」などのように一般的に男性を指すイメージですが、複数形では女性に対しても使うんですよね。辞書にはそういう情報は載っていますが、辞書を読んでいるだけでは「そうかぁー」という知識だけで終わってしまう。実際に生きた英語での使われ方を知ることで、その知識がやっと自分のものとなる、という気がします。
TOEIC 向けの勉強と、フレンズを使ったDVD学習というのは、厳密に言うと、ややベクトルが異なります。ですから、フレンズで学んだことが、すぐに TOEIC の点数に反映する、ということはないかもしれません。TOEIC の点数を上げるには、とにかく公式問題集などの実践問題を繰り返しやって、TOEIC という特殊な試験に慣れることが大切です。私が TOEIC で満点を取ったのは最近のこと(この3月)ですが、満点を取りに行くために、その直前は、学習内容をかなり TOEIC 向けにシフトしていました。(こまめに問題集をやるなど)。
英語の実力そのものは最近全く変わっていないと思うのですが、TOEIC で満点を取るためには、頭を TOEIC モードに変えないといけなかった、という感じです。
ただ、TOEIC のリスニングが満点に近い人でも、映画やドラマのセリフを聞き取るのは難しいと思っている人が多いようです。ですから、日頃からフレンズなどのドラマで耳を慣らしておくと、それが TOEIC のリスニングのスコアアップにも繋がるし、TOEIC 用のCDを聞いているだけではわからないような聞き取りもできるようになってくる、ということですね。英語を学ぶ、という長い目で見ると、TOEIC のような試験対策もしつつ、フレンズで生きた英語を同時に学ぶことで、バランスのよい英語力が身につく、というのが私の持論です。
「英語学習の三種の神器」とまで言っていただき、大変光栄です! 私にとっては、フレンズのDVDを見て、このブログを書いていたことが、今の英語力に繋がったのは間違いないです。
とにかく興味を持って楽しく続けられることが大切ですよね。マイペースで続けていただけたら、と思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。