アスク出版のご担当者の方が、私にその最新刊を送って下さいました。ありがとうございます!
アマゾンではこちら(↓)。
英語らしい発音は、音読でこそ身につく。

晴山陽一さんのオフィシャルサイトはこちら(↓)。
作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト
今日はその晴山さんの御本を読ませていただいた感想について書いてみたいと思います。
1年前、拙ブログで、晴山さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)の書評記事を書きました。
晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)
その本の中で晴山さんは「音読」の効果と効用を強調されていました。
今回の「英語らしい発音は、音読でこそ身につく。」は、その「音読」学習法の実践編にあたります。
この本のまえがきにあたる部分のタイトルは、「英語は、発音よりリズム!」
その中に、この本のテーマが書かれていました。
「英語の発音は、個々の母音や子音の練習も大事だが、それ以上に、英語特有の強弱のリズムが重要だ!」
まさにその通りですね。
晴山さんのサイトの ■コラム20■ 《英語らしい発音は、音読でこそ身につく。》序文 に、「日本人の英語が外国人には日本語にしか聞こえない」ことを笑いの種にしたジョークが載っています。
英語が日本語に聞こえてしまう最大の理由、それが「リズム」なのですね。
そういう日本人の弱点を克服するためのトレーニング本として、この本に載っている例文は、強く読む部分を太字で印刷してくれています。
例文を読む際に、強弱を意識しないではいられない仕組みになっている、ということです。
強弱をつけたリズムが大切、ということは、フレンズのような「生きた英語」のセリフを解釈している時に強く実感することです。
セリフの意味を捉えるのに、どこが強調されているか、が大きな意味を持つからですね。
I can do it. と、I can't do it. の聞き分けは、can か can't かを聞き取るのではなく、I can DO it. か、I CAN'T do it. かの違いです。
音そのものよりも、そういうリズムや強弱で英語を聞く訓練ができていないといけません。
いえむしろ、英語とはそういう言語であることをまずはちゃんと認識していないといけません。
リスニングというのは、個々の音を全て聞き漏らさないようにすることではなく、文全体を聞いた時に、強く発音された重要な「内容語」がポンポンポンと聞いた順番で頭に入ってくるかどうかで決まるような気がします。
日本人である我々も、英語を音として口から出す場合、リズムや強弱を強く意識しないといけない、ということです。
そのリズムや強弱は、やはり何かのお手本を聞くことで学ぶより他ないのですね。
カラオケで歌を歌う場合でも、必ずオリジナルの歌手の歌う歌が、頭の中にお手本として入っているはずです。
少しでもうまく歌おうと思えば、その歌手の歌いまわし、ブレスやビブラートを真似たりしますよね。
英語をうまく、ネイティブっぽく発音しようと思えば、それと同じことをするのは当然です。
なのに、それを真似する人があまりいないのは、もちろん恥ずかしいのもあるでしょうが、「かっこよく聞こえるかどうかだけの問題、かっこいい英語かそうでないかだけの問題」だと思っている人が多いから、のような気がします。
日本人の話す英語ですから、「ネイティブのようなかっこいい英語」でなくてもいい、ということで、ネイティブの発音を真似ることを最初から放棄している人が時々おられるようですが、ネイティブの話す英語の強弱やリズムを真似しないと、ネイティブには意味が取りにくい、それこそ日本語をしゃべっているように思われてしまう、という「実質的なマイナス点」があることを見逃している人が多いように思います。
意味が通じなければ、言葉を発している意味がありません。
私は元々、「帰国子女に間違われるような発音ができたら、超かっこいい!」みたいな非常にミーハーな気持ちで、32歳から英語のやり直しを始めた人間なので、ネイティブっぽい発音をすることに対してとても憧れを持っていました。
だから、誰かに言われなくても、ネイティブの発音を意識して真似るようにしていたし、ネイティブの発音の特徴を掴むように常に意識していました。
私自身は今でもあまり発音がうまくないのでえらそうなことはいえませんが、ネイティブの発音を意識して真似ることが大切だ、という考え方は間違っていなかったと思うのですね。
ミーハーな気持ちが、良い結果を生むこともあるわけです(笑)。
TOEIC のリスニングで満点を何度か取れたのも、そういう「リズムで聞く耳」ができているからだろう、と自分では思っています。
リスニングをする時は、ネイティブの吹き込んだものにやたらとこだわる人が多いですが、それはただ耳を慣らすだけのものではないのです。
自分が実際に発音練習をするための最高のお手本なのですね。
映画やドラマの英語がかっこいい!と思うのであれば、その俳優さんを真似て自分もそのセリフを言ってみなければ、もったいないです。
この本の例文は、晴山さんのご親友である英国人作家クリストファー・ベルトンさんが書き下ろされたものだそうです。
ベルトンさんのオフィシャルサイトはこちら(↓)。
Christopher Belton Official Web Site: 作家・翻訳家 クリストファー・ベルトン
CDに吹き込まれているネイティブのナレーションもとても美しいです。
男性と女性があるのもありがたいですね。
(やはり、自分の同性の人の方が真似しやすい、というのはあるでしょう。歌を歌うときもそうですが)
付属CDは、各英文が2回ずつ収録されています。
トレーニング用のCDには、例文の後に、我々が音読するための空白時間を設けてあるものが多いですが、このCDにはその空白時間はありません。
実際にCDに合わせて音読してみたのですが、英文を1回読んだ後、同じ長さの空白時間があるよりも、今回のCDのように、2回文章を繰り返してくれる方がいいな、と感じました。
「1回目−よく聞く、2回目−CDに合わせて音読」や「1回目も2回目もCDに合わせて音読」など、自分のレベルに合わせて練習内容を変えられるからです。
また、リズムの感覚を養うために、聞き流しをすることを考えても、空白の時間があるよりも、その分、ネイティブの英語をたくさん聞くことができる方がありがたいように思います。
英語を聞く時も読む時も、リズムを強く意識すること。
この本を通じて、英語における強弱のリズムの重要性を多くの人が認識して下さるようになることを祈ります。
(Rach からのお願い)
このブログを応援して下さる方は、下のランキングサイトをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
どうしても個々の単語の発音に意識がいってしまい、全体のリズムで捉えることを忘れていました。
これからは、もっとリズムに注意して音読をしてみます。
コメントありがとうございます。
英語をリスニングする場合は、何よりリズムが大事ですね。
大切な言葉は大きく強く発音されるため、それをポイントに聞き取りを行うことで、おのずと意味がわかってくる、という感覚ですよね。