2009年07月24日

ミルトン・バールの伝説 フレンズ4-3その7

[Scene: Joanna's office, Rachel and Chandler are still negotiating.]
ジョアンナのオフィス。レイチェルとチャンドラーはまだ交渉中。
いったんはチャンドラーの手錠を外したレイチェルでしたが、「私がジョアンナのオフィスの鍵を持っていたことがばれたらクビになる!」ということに気付いたレイチェルは、チャンドラーに最初の状態(椅子に手錠で繋がれた状態)に戻ってもらうように懇願します。
レイチェル: I ah, will buy and wrap all of your Christmas gifts! (あなたが用意するクリスマスプレゼントを全部買って、全部ラッピングするわ!)
チャンドラー: No! (だめだ!)
レイチェル: I ah.... Oh! I'll squeeze you fresh orange juice every morning! (私は…そうだ! 毎朝あなたにフレッシュ・オレンジジュースを絞ってあげる!)
チャンドラー: With extra pulp? (果肉が余分に[多めに]入ってるやつ?)
レイチェル: (happily) Yeah! ([幸せそうに] えぇ!)
チャンドラー: No! (だめだ!)
レイチェル: D'oh!! (pause) I've got it! (もう! [沈黙] いい考えを思いついた!)
チャンドラー: You don't have it. (いい考えなんか持ってないだろ[それはいい考えじゃないだろ]。)
レイチェル: I have so got it! There's gonna be rumors about this. There's no way to stop it. Sophie knows, Monica and Phoebe know. (私は本当にいい考えを思いついたのよ! 今回のことが噂になるのよ。噂を止める方法はないわ。(レイチェルの同僚の)ソフィーは知ってる。モニカとフィービーも知ってる。)
チャンドラー: How do Monica and Phoebe know? (どうやって[どういう手段・方法で]モニカとフィービーが知ってるんだよ。)
レイチェル: Oh, I called them. And when they ask me what I saw, I can be very generous (Holds her hands far apart) or very (In a high pitched voice) stingy. (あぁ、私が二人に電話したから。それで、私が見たことをみんなが尋ねてきた時に、私はものすごく気前よく[寛大に]なることもできるし[手を大きく広げる]、もしくはとっても[ハイトーンな声で]出し惜しみすることもできるわ。)
チャンドラー: (intrigued) Go on. ([興味をひかれて] 続けて。)
レイチェル: I can make you a legend. I can make you this generation's Milton Berle. (あなたを伝説的人物にすることもできるわ。あなたを、この[今の]世代のミルトン・バールにすることができるのよ。)
チャンドラー: And Milton Berle has-- (ミルトン・バールが持ってるのは…)
レイチェル: No, not compared to you. (Chandler nods in agreement) (いいえ、あなたとは比較にならないわ。[チャンドラーは同意してうなずく])

your Christmas gifts というのは、クリスマスの時に、チャンドラーが友達に用意するクリスマスプレゼントのことのようですね。
アメリカではプレゼント交換が盛んなので、かなりの量を準備しないといけない、その準備を私が全部やってあげるわ、という申し出のようです。

毎朝フレッシュジュースを絞ってあげる、と言われて、チャンドラーは目を輝かせて、With extra pulp? と尋ねていますね。
パルプという日本語は、紙の原料であるパルプを指しますが、それ以外にもこのように「(柔らかい)果肉」という意味もあります。
市販のジュースにも「果肉入り」を売りにしているものがありますが、それと同じように、液体部分だけじゃなく、ちゃんと果肉も入ってるやつ?と聞いているのです。
チャンドラーが興味を示したので嬉しそうなレイチェルですが、その後、チャンドラーは No! と言っています。
最初からオレンジジュースで折れるつもりはなくて、「ただ聞いてみただけ」というジョークだったようですね。

しばらく考えた後、レイチェルは I've got it! と言っています。
I've got it. や I got it. は「(いい考えを)思いついた。」というニュアンスですね。
それを聞いたチャンドラーは、You don't have it. 「君は it なんか持ってない」と言っています。
チャンドラーを納得させることができるようなアイディアを思いついたようにレイチェルが言うので、「レイチェルはそんなアイディアを持ってないよ、いいアイディアだと思っているようだけど、それはいいアイディアなんかじゃないはずだよ。」という気持ちですね。

レイチェルは自分の考えを話し始めます。
今回、ジョアンナのオフィスにチャンドラーがいた話は噂になるだろう、と言っています。

stingy は「けちな、せこい、出し惜しみする」。generous 「寛大な、気前のよい、出し惜しみしない」の反対語ですね。
発音はスティンギーではなくてスティンジーです。
レイチェルが言っているのは、噂になった場合、その現場をちゃんと見ているのはレイチェルだけだから、何から何まで事細かに真実を語ったり、もしくは、わざと出し惜しみしたりするなどの情報操作が私には可能なのよ、ということでしょう。

a legend は「伝説」「伝説的人物」。
私の話次第では、あなたを伝説的人物に仕立てることもできるのよ、という感じです。
あなたを、「今の世代のミルトン・バール」にすることが私にはできるのよ、とも言っていますね。

ミルトン・バールについて詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Milton Berle
IMDb: Biography for Milton Berle

ウィキペディアによると、エミー賞を受賞したアメリカのコメディアン・俳優で、テレビの黄金時代に Uncle Miltie や Mr. Television と呼ばれて有名だった人のようですね。
で、彼はどうやら、penis が大きいことで有名な人のようです(笑)。
IMDb の Trivia の最後に以下の記述があります。

Berle was famed in Hollywood for the alleged size of an "unmentionable" portion of his anatomy. An often recounted (and possibly apocryphal) story was that when he was once challenged to a "face-off" with another man to prove who had the larger one, a friend said, "We're in a hurry, Milton, just take out enough to win.".
訳しますと、
バールは、彼の体の「言及するのがはばかられる」部分の(はっきりした証拠はないが、そうだといわれている)サイズのことで、ハリウッドでは有名であった。しばしば話される(そして作り話である可能性が高い)話は以下の内容であった。どちらがより大きいモノを持っているかを証明するために、ある男性と「フェイス・オフ[対決]」することを一度挑まれた時、友達の一人がこう言った。「俺たちは急いでるんだよ、ミルトン。ただ勝つのに十分な分だけ取り出せよ。」

face-off という言葉に、男のプライドとかロマンみたいなものを感じなくもないですが(笑)、とにかく誰かと見せ合いっこ対決をする時に、「おまえのモノを全部取り出して見せなくても、その一部を取り出してみせれば、相手は降参するからさ」みたいなことをバールの友人が言った、ということのようですね。
全部取り出すには時間がかかるのかよ!とツッコミを入れたくなるようなジョークにもなるのでしょうか??(私は女なので、微妙なニュアンスはよくわかりませんが…笑)

英語版ウィキペディアの、Uncle Miltie offstage 「アンクル・ミルティーの舞台裏」という項目にも、penis の話が書いてあります。
いろんな逸話が書いてありますが、冒頭部分を紹介すると、
Berle was also famous within show business for the rumored size of his penis.
つまり、「バールはショウビズ界で、彼の penis の噂されているサイズ(これくらいだろうと噂になっているサイズ)でも有名である。」

逸話として挙げられている誰かのコメントでは、anaconda (アナコンダ、大ヘビ)や、pepperoni (ペパローニ、ソーセージ)という表現も登場しています。

ということで、レイチェルがミルトン・バールの名前を出したのは、「彼の penis は大きい」というイメージからだったようですね。
チャンドラーの "And Milton Berle has--" は、"And Milton Berle has an enormous penis...." みたいなことを言おうとしたのかな、と思います。

No, not compared to you. は省略されているのでわかりずらいですが、
No, he can not be compared to you. か、No, compared to you, he does not have.... かのどちらかでしょう。

前者であれば、「いいえ、彼はあなたとは比べものにならないわ。」
「比べものにならない」という表現は、比べものにならないくらいすごい or 大したことない、の両方の意味として使えると思いますが、この文脈では、あなたのライバルにはなりえない、あなたの方がずっとすごい、という意味になるでしょうね。

後者であれば、「いいえ、あなたと比較したら、彼は(大きな penis)を持っているとはいえないわ。」
というニュアンスになるでしょうか?

レイチェルは自分の言うことを聞いてくれたら、チャンドラーは(もしくはチャンドラーのモノは)ミルトン・バールみたいにすごかった、という噂を流して、あなたを伝説的人物にしてあげるわよ、と言っているのですね。
それに納得してうなずくチャンドラーも面白いです。


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posted by Rach at 10:04| Comment(0) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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