モニカ: (Entering from her bedroom, talking on the phone) Yeah, once again, I am sorry. Thank you. Bye. (To the gang) I just had to turn down a job catering a funeral for 60 people. ([寝室からリビングに入ってくる、電話で話をしながら] えぇ、もう一度言いますが、申し訳ありません。ありがとう。さよなら。[フレンズたちに] 60人のお葬式のケータリングの仕事を私はただ断らないといけなかったのよ。)
レイチェル: Oh, my God! What happened? (まぁ、なんてこと! 何が起こったの?)
モニカ: Sixty guests. (お客さんが60人、ってことよ。)
ロス: So, uh, why'd you have to turn it down? (それで、その、モニカはどうしてそれを断らないといけなかったの?)
モニカ: Because I don't have the money or the equipment to handle something that big on such short notice. I mean there's no way. (なぜって、こんなに急な依頼で、そんな大きなことに対処するだけのお金も設備もないんだもの。)
フィービー: Wow, what is with all the negativity? You sound like "Moni-can't," not "Moni-can"! (Monica looks almost puzzled) ...Moni-ca. (まぁ、その消極性[後ろ向きな態度]は何? あなたの言い方は「モニ・キャント」に聞こえるわ、「モニ・キャン」じゃなくて。[モニカはかなり困惑した顔をする] …(あなたの名前は)「モニ・カ」か。)
モニカは、自分が電話で謝っている理由について、had to turn down a job catering a funeral for 60 people だとフレンズたちに説明しています。
turn down は「(申し出などを)断る、辞退する」。
モニカの発言を聞いて、レイチェルがかなり驚いたように、「何が起こったの?」と尋ね、それに対してモニカは、60 people と言ったのは、60 guests のことよ、と言い直しています。
つまり、レイチェルは、 a funeral for 60 people を、「60人の死者を弔う1つのお葬式」と解釈した、ということですね。
60人の人の合同葬、みたいな感じで、何か大きな事故でも起こって大勢の人が亡くなった、と勘違いしたようで、それで、What happened? 「60人もの人が一気に亡くなるなんて、一体どんな大事故が起こったの?」という質問をした、ということです。
レイチェルの勘違いに気づいたモニカは、「60人の人のためのお葬式、じゃなくて、60人の人がゲスト、お客さんとして参列するお葬式のことよ」と言い直したわけです。
お葬式の60人のケータリングを断った理由についてモニカは説明します。
on such short notice は「こんなに急な通知[依頼]で[にもかかわらず]」。
on such short notice については、過去記事、フレンズ3-23その3 で詳しく解説しています。
handle something that big は、「(60人の料理を準備するという)そんなに大きなもの[お葬式のケータリング]を扱う、に対処する、を処理する」。
equipment は「準備、したく」という意味がありますが、この場合はもっと具体的な「設備、備品、器材」などを指すでしょう。
そんな大人数の料理を一気に準備するためには、材料をごっそり買い込むためのお金も必要だし、それだけの量をこなせるような道具や器材が必要になってくるけど、私にはお金も器材もないもの、と愚痴っているわけですね。
「どうせ今の私にはお金も器材もないし…」というモニカのネガティブな話を聞いて、フィービーは、あなたの言い方は、「モニ can(できる)」じゃなくて、「モニ can't(できない)」に聞こえるわ、と言っています。
「できない、できない、って不可能なことばかり挙げて、あなたは「できないちゃん」なの?」とでも言いたいニュアンスですが、たまたまモニカの名前の綴りが Monica なので、その最後の ca を、can/can't とかけたわけですね。
似たようなニュアンスを日本語で無理やり表現してみるとすると、「秀樹さん。あなたの言い方は、「秀樹ない(ひ・できない)」に聞こえるわ、「秀樹る(ひ・できる)」じゃなくて」みたいになるでしょうか??(笑)
フィービーの言い方は、「あなたは、Moni-can のくせに、Moni-can't みたいな否定的なことを言わないでよ、あなたの名前が泣くわよ」とでも言いたげな感じですが、実際にはモニカの名前はあくまで Monica なわけなので、Moni-can と言われてもモニカは「???」という感じ。
can/can't にうまくかけたつもりが、モニカに伝わらなかったので、「あぁ、あなたの名前は Moni-can じゃなくて、ただの Moni-ca だったわね…」という感じで、ボソッと Moni-ca. と言い直した、ということです。
(Rach からのお願い)
このブログを応援して下さる方は、下のランキングサイトをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
私も海外留学はしたことがないのですが、
去年TOEICで800点を取ることができました!
私の勉強方はみつよさんと同じようにフレンズなどの海外ドラマをみたのとオンラインでのスカイプ英会話をしました。
http://eikaiwa-skype.com/
フレンズは私も大好きです!またぜひお邪魔しますね。
親子で楽しみました。ありがとうございました。昔、1つの映画を50回以上は見て勉強しました。今度は、フレンズを見ます。楽しみ。
これから毎回ブログを拝見させていただきます。がんばってください。
コメントありがとうございます。
海外留学なしで英語学習をする場合は、日本にいながら「英語の環境」を作り出さないといけませんよね。そのためには、海外ドラマは最適ですし、また、スカイプ英会話もネイティブと話す機会を持てるので、非常に効果的だろうと思います。
海外ドラマによるインプット、その知識を使って、スカイプでアウトプット。是非その方法をお続けになって、英語力にますます磨きをかけて下さいね!
またお越しいただけると嬉しいです。
smileさんへ
コメントありがとうございます。
親子で楽しんでいただけたとのこと、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます。
1つの映画を50回以上見て勉強されたとのこと、素晴らしいと思います。映画という完成されたストーリーの中で、セリフを繰り返し見ることで、英語の呼吸というものがだんだんつかめてきますよね。
これからもブログ頑張ります。またお越しいただけると嬉しいです。
なるほどと思ったのでコメントします。
「I be’d.」はネットで外国人と思われる投稿が出ているようです。ドラマ内で"became a caterer"の過去形をコミカル風に造語しているとの意見が出ていました。
06:03 you told me to go and be a caterer.
So I went. I be’d.
"go and be a caterer"を"went"の対で"be'd"にしている。自分としては、名人芸に認定したいと思います。
こんにちは。コメントありがとうございます。
go/went に対しての be/be'd という表現、面白いですよね。
いかにもネイティブっぽい表現だと思います。