2009年09月02日

犯罪と戦う名コンビ フレンズ4-6その6

お葬式でのケータリングの仕事を終えたモニカとフィービーが、セントラルパークに帰ってきます。
レイチェル: Hey, how'd the catering go? (ねぇ、ケータリングはどうだったの?)
モニカ: Oh, it was great! The widow wouldn't pay, so Phoebe yelled at her till she did. (あぁ、最高だったわ! 未亡人がお金を払おうとしなかったの。それでフィービーが、彼女が支払いをするまで怒鳴ったの。)
フィービー: Yeah. I'm a hard-ass. (えぇ。私はタフな女なのよ。)
モニカ: And I'm a wuss. And we should be partners. (そして私は弱虫なの。だから私たちはパートナーになるべきね。)
フィービー: Yeah. Hard-ass and wuss. We could fight crime. (そうね。ハードアス&ウス。私たちなら犯罪と戦えそうね。)
モニカ: Wait a minute, Phoebe. We should be partners. We should be catering partners. I mean, think about it. You're not working right now, and we have such a great time together. (ちょっと待って、フィービー。私たちは(冗談じゃなくて本当に)パートナーになるべきよ。私たちはケータリング・パートナーになるべきなの。つまり、考えてみて。あなたは今現在、働いていないわ[失業中だわ]。そして、私たちは(一緒にケータリングすることで)あんなに最高の時間を一緒に過ごせるのよ。)
フィービー: Okay. (そうね。)
モニカ: I can cook and you can take care of the money. (私は料理を作れる、そしてあなたは金銭面を引き受けることができるのよ。)
フィービー: Yeah. Oh! It'll be like I have a wife in the '50s! (そうね。まあ! 私はまるで 50年代の妻を持ったみたい。)
二人とも(Both): (screaming with excitement) Aah! ([興奮して叫びながら] あー!)

ケータリングの結果をレイチェルに語って聞かせるモニカたち。
未亡人は、支払いをする時になると、急に泣き出したりして、なかなかケータリングの料金を払おうとしませんでした。
そのことを、The widow wouldn't pay. と表現していますね。
この wouldn't は「拒絶」を表しますね。
The door would not open. 「ドアはどうしても開かなかった。」などの例文でよく説明される would です。

未亡人が泣いたふりをしているのにひるむことなく、大声で支払いをきっちり要求したフィービーは、自分のことを hard-ass だと言っています。
英辞郎によると、
hard-ass=【名】〈米・卑俗〉頑固者
【形】〈卑〉固い、頑固な、強硬な、タフな、攻撃的な、非妥協的な


ass という卑語が使われているので、hard-ass も卑語になりますから、むやみには使わない方がよい言葉のようです。
が、何を言われてもびくともしないタフな感じが出ていますね。
相手が何とか支払いから逃げようとするので、「私はそんなウソにひるんだりしない強い女なのよ」みたいな感じで、わざとそういう下品な言い回しを使ったということでしょう。

hard-ass という言葉を聞いて、モニカは自分のことを wuss だと言っています。
wuss は「弱虫、意気地(いくじ)なし、根性なし」で、発音はウス。
フレンズ3-9その6 などにも出てきました。

フィービーはタフで、モニカは意気地なし、だから二人一緒に行動するとうまくいく、私たちはいいコンビなのよ、と言うモニカに、Hard-ass and wuss. We could fight crime. とフィービーは続けます。
対照的な意味合いを持つ、hard-ass と wuss という言葉であり、さらに、ass と wuss が「アス」と「ウス」で韻を踏んでいて、コンビ名としてもゴロがいいわけですね。
ハード&ウス、というコンビとして犯罪と戦える、つまり、刑事モノの buddy movie のように、二人は相棒としてコンビを組めそうね、組むべきね、と言っているのです。
今回のように、支払うべき支払いから逃げようとする悪と戦う、というイメージでしょう。

「強い女、ハードでタフなやつ」という意味を表す表現はいくつもあると思いますが、今回は wuss との組み合わせを考えて、hard-ass という言葉をフィービーに言わせた、というのが、脚本家の意図でしょうね。

私がダメな部分をフィービーが補ってくれるので、パートナーになるべきなの…と言ったモニカですが、それが今回に限ったことではなくて、これからもずっとそうしたらどう?とモニカは提案しています。
マッサージの仕事をクビになったフィービーはただいま失業中だし、一緒に組んで仕事をしたら、さっきみたいに楽しく仕事ができるわけだしね、ということです。

私はシェフだから料理担当で、あなたは hard-ass でお金の取り立てがうまいから(笑)、お金を扱う方の担当ね、と言うモニカ。
それを聞いてフィービーは、自分は 50年代の夫になった気分だ、と言っています。
ほとんどが専業主婦だった1950年代は、妻は家で料理を作り、夫は外でお金を稼いでくるのが一般的だったわけですが、まるでその頃の夫婦の役割分担みたいね、と言っているのですね。
「私は料理を作るから、お金を稼いで来てね」と妻に言われた夫の気分よ、ということです。


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posted by Rach at 06:54| Comment(5) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
"専業主婦だった1950年代"は”1950年代出身の専業主婦”の間違いでしょうか?
Posted by Fen at 2009年09月02日 09:50
Fenさんへ
「ほとんどが専業主婦だった1950年代は」は、「妻のほとんどが専業主婦だった1950年代には(…が一般的であった)」という意味で書きました。
1950年代は、専業主婦が多くて、「妻は家で料理、夫は外に出てお金を稼いでくる」という図式が一般的だった、という意味です。

a wife in the '50s は「1950年代に存在したような妻」というニュアンスだと思います。
Posted by Rach at 2009年09月03日 10:59
ご説明ありがとうございました。
私の理解が間違いました。
Posted by Fen at 2009年09月03日 13:13
やはり音読は重要でしょうか?

TOEIC950点取っていてもリスニングとスピーキングがさっぱりなもので><
Posted by むぅ at 2009年09月03日 15:50
Fenさんへ
こちらこそ、お返事ありがとうございました。


むぅさんへ
私は音読に熱心に取り組んだ人間ではないので、あまりえらそうなことは言えませんが、スピーキングを上達させるためには音読は不可欠だろうと思います。私も、英検の面接試験の前には、できるだけ音読の練習を心がけました。

実際に音として声に出してみないとわからないことがたくさんあるんですよね。音としての英語は、リズムや強弱が大切で、それを学ぶにはやはり自分の口でそれをやってみないとなかなか身につかないだろう、ということです。

TOEIC で 950点取っておられるのであれば、リスニングがさっぱり、ということもないと思うのですが、音読してリズムを身につけることで、聞く時もリズムで聞けるようになり、リスニング力も上がる、という効果もあるでしょうね。
Posted by Rach at 2009年09月04日 07:03
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