モニカ: What is wrong with this freezer? (She jabs her arm into the freezer and a piece of ice flies into her eye.) Ow! Ow!! (このフリーザーはどうなっているのかしら[どこが故障しているのかしら]? [モニカは自分の腕をフリーザーにぐいと突っ込む。すると、氷の破片がモニカの目の中に飛んで入る] いたい! いたい!!)
フィービー: God, what happened? (まぁ、どうしたの?)
モニカ: Oh, my God, ice just got in my eye! (あぁなんてこと。氷がちょうど私の目の中に入った!)
レイチェル: (standing in her doorway) People are trying to sleep in here! ([自分の部屋の戸口に立ちながら] 人がここで眠ろうとしているのよ!)
チャンドラー: Monica got ice in her eye and it hurts! (モニカの目に氷が入って、痛いんだって!)
フィービー: Open it up. Let me see. (目を開けて。私に見せて。)
モニカ: Oh, y'know what, I can't. It really kills. (あぁ、ねぇ、そんなことできないわ。本当に死ぬほど痛いの。)
チャンドラー: Well, maybe you should put some ice on it. (そうだな。多分、目の上に氷を置けば[置いて冷やせば]いいよ。)
フィービー: Ooh, God, it looks bad. (あぁ、まぁ。ひどいことになってるようね。)
レイチェル: Honey, maybe we should take you to a doctor. (ハニー。多分、私たちがモニカをお医者さんに連れていくべきみたいね。)
モニカ: No, my eye doctor is Richard! I can't go to him when I don't have a boyfriend. (だめよ。私の眼医者さんはリチャードよ。彼のところにはいけないわ、私に恋人がいない時は。)
チャンドラー: He's really picky about his patients. (リチャードは自分の患者を本当に選り好みするんだな。)
フィービー: Okay, you've got to go. What's his office number? (いいわ。モニカは行かなきゃだめよ。彼の診療所の電話番号は?)
モニカ: Like I remember his office number! (Pause) Speed dial seven. (私が彼の診療所の電話番号を覚えてるとでも? [沈黙] 短縮ダイヤルの7番。)
フィービー: (on phone) Hi! Yeah, I'm calling on behalf of Monica Geller's eye. And is um, is Richard Burke in today? (Listens) (to Monica) He's out of town, but does she want to see the on-call doctor? ([電話で] はーい。そう、私はモニカ・ゲラーの目の代理として電話しているの。それで、えーっと、リチャード・バークさんは今日はいますか? [聞いて] [モニカに] リチャードは(出張で)留守だって。でも待機している医師に見てもらいたいですか?って。)
モニカ: Yes! (ええ!)
フィービー: Yes! She's very excited about that! (ええ! モニカはその案にものすごく興奮しています。)
調子の悪いフリーザーに腕を突っ込んで、氷の破片が目に入ってしまったモニカ。
死にそうなほど痛いというモニカに、「目の上に氷を乗せればいいよ」というチャンドラーがおかしいですね。
どこかを傷めた場合に、その上に氷を乗せて冷やして痛みを和らげる、という方法がよくありますが、今回は氷のせいで目が痛いのに、その元凶である氷を乗せて冷やせと言っているのが面白いわけですね。
目に入ったのが氷だから、このよくあるセリフがジョークになる、ということです。
プロの眼医者さんに見てもらうべきだとレイチェルは言うのですが、モニカは大反対。
モニカの眼科の主治医は、以前に付き合っていたリチャードだから、というのがその理由です。
モニカは今、恋人がいない状態で、そんな時にはリチャードのところには行けない、と言っています。
それは、元恋人に独り身の自分を見られるのがいや、というのもあるでしょうし、1度別れたのにまたヨリを戻してしまった経験もあることから、フリーの状態で彼に会えば、また心が動いてしまうかもしれない、という恐れもあるのでしょうね。
picky は「選り好み(えりごのみ・よりごのみ)する、好き嫌いがある」。
picky は、フレンズ2-3その2 にも出てきました。
He's really picky about his patients. は、「リチャードというお医者さんは、ほんとうに患者をより好みするんだねぇ」みたいなニュアンスです。
彼氏がいないとダメと言ったのは、モニカの側の理由なのですが、それを「彼氏がいない女性の患者は見てくれない眼科医」だと解釈して、「彼氏がいないと診察してくれないなんて、患者の条件にうるさい人だね」みたいに言ったわけですね。
とにかく素人ではどうしようもないので、眼医者さんに行きなさいと言うフィービー。
リチャードの電話番号は何番?と尋ねています。
Like I remember his office number! は、「まるで私が彼のオフィスの電話番号を覚えているみたいに言うのね」というニュアンス。
リチャードとはもうずーっと前にきっぱり別れたのよ、いつまでも彼の電話番号を覚えているみたいに言わないでよ、という感じです。
そこまで言っておいて、しばらく沈黙した後、Speed dial seven. とボソっと言うモニカが面白いです。
番号を覚えているどころか、短縮ダイヤルに登録したまま消してない状態であることがわかりますね。
またいつか使うことがあるかも、と残しておいたのでしょうか?(笑)
モニカの代わりに電話をするフィービーですが、I'm calling on behalf of Monica Geller's eye. と言っているのが、フィービーっぽいです。
on behalf of は「〜の代わりに、〜に代わって」。
こういう場合、普通は、on behalf of Monica 「モニカの代わりに(友達である)私が電話してるんですが」でいいはずですが、フィービーはわざわざ、「モニカの目の代わりに」と言っています。
確かに、痛いのはモニカの目なわけで、その目が電話できないから私が電話している、というのも、あながち外れではない気はするのですが(笑)、観客もその部分で笑っていることからわかるように、フィービー独特の言い回し、ということですね。
on call は「呼べばすぐ来る・応じる、待機している」。
ですから、on-call doctor は「呼び出せば来るように待機している医師」ということです。
リチャードは今、町にいない、つまり、その診療所にはいないけれど、急患の場合に、呼び出し可能な医師が待機しているので、その医師でもいいですか?という質問です。
リチャードとは気まずいので会いたくないモニカは、on-call doctor の案に大賛成。
それを見てフィービーは、モニカは待機の医師だと聞いて大喜びしてます、と返事しています。
普通は「主治医の先生に見てもらいたいのに、代理の先生かぁ…」などと躊躇する人も多いでしょうから、電話相手の受付の人はびっくりしていたことでしょうね。
(Rach からのお願い)
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セリフの全てを解説していないために、このレイチェルのセリフの意味がわかりにくくなっていますね。申し訳ありません。
感謝祭の料理を手伝うのがいやなレイチェルは、眠いと言って自分の寝室に逃げてしまうのですね。
本当に寝ているわけでもないだろうのに、みんなが騒いでいるので、「こっちは寝ようとしているのに、静かにしてよ!」と怒っているのが、レイチェルっぽいというところでしょうか。
I'm trying to sleep ではなくて People are になっているのは、日本語で言うと、「人が寝ようとしているのに、寝ようとしている人がいるのに」という感じかなと思います。隣の部屋で寝ようとしている人がいる場合は静かにするのがマナーでしょ?みたいなニュアンスでしょうね。
回答有難うございました。
ちゃんと前後関係があるんですね。
寝ようかと関係せず、「うるさい、静かにしてください」を言いたかった場合の定番Phraseだと思った。
ここでは、その前のレイチェルとモニカのやり取りがあるので、その流れの中でのセリフだということですね。
こういうコメディーは、いろいろな伏線があるので、そういう意味でも全部を一通り見てみないと面白さがわからない部分も多々あるのですが、ブログの記事としてセリフを全部を取り上げていると進度がものすごく遅くなってしまうので…その兼ね合いが難しいところです。