2009年09月30日

チェンジとエクスチェンジ フレンズ4-8その6

ロスは、自分が前にあげたプレゼントを、レイチェルが返品していないかどうか確認するため、前にあげたネックレスを見せてくれ、と言います。
レイチェル: (coming out of her bedroom with a necklace) Here it is. I love it. I wear it all the time. ([ネックレスを持って寝室から出てくる] ほら、これよ。大好きなの。いつもそれをつけてるわ。)
ロス: (grabbing the necklace) The necklace I got you was gold. This is silver. ([ネックレスを掴んで] 僕があげたあのネックレスは金色[金]だった。これは銀色[銀]だぞ。)
レイチェル: Huh, well, maybe it uh, it changed. (うーん、そうねぇ、多分、その、変化したのよ。)
ロス: Oh, my God! You actually exchanged it. (なんてこった! 君は本当にネックレスを交換したんだな。)
レイチェル: Well, isn't it better that I exchanged it for something that I enjoy and that I can get a lot of use out of? (ねぇ、私が楽しめて、たくさん使うことができる何かに交換した方がいいんじゃないの?[いいと思わない?])
ロス: What did you get? (君は、(僕のあげたネックレスと交換に)何を手に入れたんだ?)
レイチェル: Credit. ((お店の)クレジットよ。)

自分の部屋からネックレスを持ってきたレイチェルですが、それをあや取りをする時のように手にかけてこねくり回しています。
そのしぐさを見ただけで、ネックレスをじーっと見られると困ることがわかりますね。
ロスはそのネックレスを奪い取って、僕があげたのは金(色)だったのに、これは銀(色)じゃないか、と指摘します。
レイチェルはそれでもトボけて、「あぁ、多分、change したのね」と言いますが、ロスは怒って、「自然に change したんじゃなくて、君がそれを exchange したんだろ」と言っています。
it changed という自動詞だと、「変化する、変わる」というニュアンスで、何かの物質が自然に変化した、変色した、みたいな感じが出ますよね。
ロスは change によく似た exchange という単語を使って、「君は自然に変化(change)した、みたいに言うけどとんでもない。君が意図的にそれを交換(exchange it)した結果だろ?」と怒っているわけです。
change じゃなくて exchange だと、自動詞 change の代わりに他動詞 exchange を使うことで、君が意図的にやったことだ、ということを指摘しているのです。

交換したことを非難されて、レイチェルは反論します。
もっと私が楽しめて、利用価値が高いものに交換した方がいいでしょ?と言うので何に交換したのかと尋ねたら、レイチェルの答えは、"Credit."
credit だけでは何だか漠然としているのですが、これは store credit のことのようです。
英辞郎では、
store credit=返品した品物と同金額分の買い物
と出ています。

実際、後のシーンで、ロスのセリフの中に、get store credit for that amount というフレーズも出てきます。
「その金額のストア・クレジットを得る」ということですね。
ですから、レイチェルの "Credit." という一言も、そのネックレスと交換にそれと同額のものを購入できる権利(金券など?)をゲットした、という感覚だろうと思います。

何か自分の大好きなものがお店にあって、思わずそれと交換しちゃった、とかならまだしも、後で何にでも使えるようなクレジットと交換した、ということです。
自分が一生懸命選んだプレゼントを、商品券に換えられてしまったようなもので、その金額そのものの価値しかない、レイチェルにとっては、「それだけの金額価値を持つ品」という目でしか見ていない、ということがはっきりわかってしまう気がしますね。
趣味の悪い1万円のプレゼントをもらうより、1万円の商品券を貰う方が、自分の好きなものを買えて嬉しいのに、と言われているのと同じですから、プレゼントをあげたロスにしてみたら、ショックなことなのでしょう。
レイチェルが人からもらったプレゼントを交換したがる性格をロスはよく知っているはずですが、もらったもの全てを交換している、しかもストア・クレジットに換えているとなると、やはり心穏やかではない、ということでしょうね。


(Rach からのお願い)
このブログを応援して下さる方は、下のランキングサイトをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
posted by Rach at 06:47| Comment(0) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。