2009年10月06日

責任ある仕事を任されてきた フレンズ4-9その2

レイチェルの職場(ブルーミングデールズ)では、女子ジュニア部門アシスタント・バイヤー(an assistant buyer in Junior Miss)の空きがあり、応募者を受け付けていました。
その面接を受けているレイチェル。
今の部署の上司であるジョアンナも、三人いる面接官の一人として参加しています。
ミセス・リンチ(Mrs. Lynch)(面接官): I notice that you've been entrusted with a lot of rather important responsibilities. (あなたはこれまでかなり重要な多くの責任を任されてきたのね。)
レイチェル: Yes, Joanna really has been an incredible mentor to me. (はい。ジョアンナ(さん)は私にとって、本当に素晴らしいメンター(指導者)でしたので。)
ジョアンナ: Oh. And Rachel has been really incredible in getting my morning bagel for me. It's amazing how she gets it right almost every time. (まぁ。そしてレイチェルは本当に信じられないほど素晴らしかったですよ、私のために朝のベーグルを買ってくるのが。ほとんど毎回正しいものを買ってくるのが素晴らしいわ。)
レイチェル: I-I-I of course, I have more responsibilities than that. (私は…もちろん、私はそれよりもっといろいろな責任があります。)
ジョアンナ: Oh yes, well there's the coffee too. (to the committee) Rachel can carry two things at once. (えぇ、そうね。そう、コーヒーもあるわよね。[面接委員に] レイチェルは一度に2つのものを持つことができるんです。)

entrust は「(人に)(責任・職務・任務などを)(信頼して)任せる」という他動詞。
ここでは受動態でなおかつ現在完了形になっているので「多くの責任(ある仕事)をこれまで任されてきた」というニュアンスです。
今ここで面接を受けるまでの間の経歴の話をしているので、現在完了形が使われているのですね。
面接は、履歴書も含め、これまでの仕事の経験などから適性を判断するものであることから、この後も、「素晴らしい指導者だった」「レイチェルは(…で)素晴らしい仕事をした」という部分で現在完了形が何度も登場していることにも注目しましょう。

mentor は日本語でも「メンター」などと書かれることも増えてきましたが、「良き指導者」という意味ですね。
「あなたは素晴らしいわ」「いえ、そこにいらっしゃる上司のジョアンナさんが良き指導者だったからです」と、面接官として一緒に並んでいる上司のジョアンナを褒めることで、上司との関係も良好であることをアピールしようとしています。

それに対してジョアンナも、And Rachel has been really incredible in... とレイチェルの仕事ぶりを褒めるのですが、その仕事の内容はというと、getting my morning bagel for me、つまり「毎朝、私のためにベーグルを買ってくる」という仕事でした。
英語では「レイチェルは本当に驚くほど素晴らしい」と言ってから、「何が素晴らしかったのか」という内容が続きますね。
ですから、incredible in までは普通に上司の言いそうな内容なのですが、その後の getting my morning bagel がオチになっている、ということです。

さらには、It's amazing how she gets it right almost every time. とも付け加えていますね。
get ... right は「…をちゃんとやる」ということで、「言われたベーグルをちゃんと間違いなく買ってくる」ということでしょう。
almost every time は「ほとんど毎回」で、ここに almost がついていることで、「毎回ではないけど、ほとんど毎回」であることが示唆されてしまいます。
つまり、たまに頼んだものと違うものを買ってきたりするけど、ほとんど毎回ちゃんと言われた通りのものを買ってくる、そこがすごいんですよ、みたいなコメントですね。
これではまるで「子供のおつかい」状態です。

仕事と言ってもその程度の責任しか与えられていないと思われては大変と、レイチェルは「そんなつまらない仕事だけじゃなくて、もっと責任を与えられています」と言うのですが、また口を挟んだジョアンナは、「そうそう、ベーグルだけじゃなくて、コーヒーも買ってきてくれるわよね」と言います。

carry two things at once は抽象的な意味で「一度に・同時に2つの仕事をこなす」みたいな意味かなぁ?とも思ったのですが、ここでは文字通りに「一度に2つのものを持つ、運ぶ」という意味なのかもしれません。
レイチェルはすごいんですよ、ベーグルとコーヒーを同時に運んでくるんです、みたいなニュアンスかな、と。
2つのものを同時に持てる!と賞賛されたら、まるで「おサルさんのおつかい」みたいです。
あまりにつまらない仕事を「こんなことができるなんてすごい、素晴らしい」と褒めれば褒めるほど、レイチェルがそのくらいのことしかできない無能な人間であることをアピールすることになってしまうわけです。

この一連のシーンでは、レイチェルは上司を立てるなど、きちんと面接の受け答えにふさわしいことを言っているのに、その自分を援護してくれるはずのジョアンナが「レイチェルは全然大した仕事をしていません」ということを次々に言っている、という面白さを楽しんでもらえれば、と思います。


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posted by Rach at 06:04| Comment(0) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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