2009年10月10日

アクセプトかイクセプトか フレンズ4-9その4

アレサンドロ: Well, you said that we accept the Discover Card, which we do not! (それに、君は記事の中で、うちの店はディスカバー・カードを使えるって書いてたけど、そのカードはうちでは使えないんだよ!)
モニカ: All right, that I'll retract. But I stand by my review, I know food, and that wasn't it. Your marinara sauce tasted like tomato juice. You should serve it with vodka and a piece of celery. (わかったわ、その件は撤回しましょう。でも私は自分の批評記事を支持するわ。私は料理[食べ物]のことを知っているもの、そして、あんなのは料理じゃないわ。あなたの店のマリナラソースはトマトジュースみたいな味だった。あのソースは、ウォッカとセロリと一緒に出すべきよ。)
アレサンドロ: Hey! I'm proud of that sauce. It's delicious. (おい! 私はあのソースが自慢なんだ。おいしいんだぞ。)
モニカ: Oh my God! You own an Italian restaurant, and you think that tastes good? Where are you even from? (なんてこと! イタリアンレストランを持っているのに、あれがおいしいですって? 一体どこの出身なのよ?)
アレサンドロ: (shyly) Lebanon. ([恥ずかしそうに] レバノン。)

Well, you said that we accept the Discover Card, which we do not! について。
このセリフ、DVD英語字幕では accept になっていますが、ネットスクリプトでは、except と書いてありました。
フレンズ2-14その13 でも、accept that を except that に聞き間違えるというやり取りがあったくらいで、間違いやすい単語のようですね。
この2つの言葉は発音もよく似ていて、実際、アレサンドロの発音は、except と言っているように聞こえるのですが、DVD英語字幕の通り、accept と言っている方と解釈した方が、セリフとしては面白いものになると思います。
以下、accept と except でどう意味が変わるか、ということを考えてみたいと思います。

accept は「受け取る、受け入れる」で、支払いなどに関しては「(その方法での支払いを)引き受ける、(その支払い方法を)使える」ということになります。
except は「…を除いて、…以外に」という意味でよく使われますが、これが他動詞になると「(例外として)…を除く、除外する」という意味になります。

ですから、accept the Discover Card なら、「店の支払いにディスカバー・カードが使える」、except the Discover Card なら「ディスカバー・カードを除外する」、つまり「店の支払いでディスカバー・カードは使えない」というニュアンスになりそうですね。

正反対の意味になってしまうわけですが、どちらの意味かを判断するのに、次のモニカのセリフ、All right, that I'll retract. がヒントになるように思います。
モニカの性格を考えると、自分が自信と責任を持って書いた記事を、そう簡単に撤回するとは思えません。
こんなにあっさり撤回する、と言ったのは、「その店では本当はそのカードが使えないのに、使えると書いてしまった」からでしょう。
アレサンドロは、「自分の店ではディスカバー・カードが使えない」という店の側としては不利な条件を示してまで、モニカの記事の間違いを指摘したかったのですね。
よくお店のデータに、利用可能なカードの名前が書いてありますが、そこにディスカバー・カードが入っているのは間違いだ、と言っているわけです。
「いいわよ、撤回しましょう」というのは、「あなたの店にとっては、より不利な条件を提示することになってしまうけど、あなたがそう言うのなら、その部分はいくらでも本当のことを書いてあげるわ」という感じなのだと思います。

これが、except ならどうでしょう。
「モニカの記事では、ディスカバー・カードは使えない、って書いてあるが、実際は使えるんだ。使えるものを使えないって書くなんて店に対する嫌がらせだ。うちの不利になるような嘘を書いたんだから、撤回して謝罪しろ!」と言われてしまいそうです。

モニカがあっさり撤回を認めたことからも、アレサンドロは何とか撤回させたいあまり、店としてはマイナスになる情報をわざわざ言っている、使えるカードの種類が1種類減ったことで、まずくてサービスが悪い上に、使えるカードにまで制限がある(ディスカバーカードは使えない)ということがわかって、やっぱり最低の店なんじゃん、ということになってしまう面白さ、なんだろうと思います。

カードの件は撤回するとしても、料理はダメダメだった、という意見は変えないモニカ。
マリナラソースは、フレンズ2-13その13 にも出てきました。
ソースなので本当はもっとこってりしているものなのに、水っぽくてまるでトマトジュースみたいだったとモニカは言っています。
トマトジュースみたいだから、ウォッカと一片のセロリと一緒に出したら?と言っているのは、有名なカクテル、ブラッディー・マリー(Bloody Mary)にして出したら?ということですね。

Wikipedia 日本語版: ブラッディ・マリー の説明にも、「ウォッカベースのカクテルで、トマト・ジュースを用いる」という記述があり、また、「セロリをはじめとした野菜スティック等を添えたり」という説明もあり、「野菜スティックなどを添えたブラッディ・マリー」の写真も載っています。

あのソースが自慢だと頑張るアレサンドロに、あんなまずいものをおいしいと思うなんて、イタリアンレストランを経営する資格なんてないわ、みたいなことをモニカは言っています。
出身地を聞かれて、ちょっとひるんだ後、恥ずかしそうに「レバノン…」と言っているのが面白いです。
イタリア系ではあるのでしょうが、イタリアで生まれ育ったわけではない、ということがバレてしまったわけですね。


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posted by Rach at 07:12| Comment(2) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、。
海外ドラマの解説ですね。
ちゃんと正しい日本語訳
も書いてあって
面白そうだなと思いました。
私もフレンズって海外ドラマ見てみようかな
また来ますね
Posted by 陽子@英会話勉強中 at 2009年10月11日 13:26
陽子@英会話勉強中さんへ
面白そうと言っていただけて光栄です。ありがとうございます。
Posted by Rach at 2009年10月12日 07:56
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