[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe is working on a new song.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービーは新しい歌に取り組んでいる。
フィービー: Hey! You guys, I'm writing a holiday song for everyone. Do you want to hear it? (ねぇ、みんな。みんなのためにホリデーソングを書いてるところなの。聞きたい?)
モニカ、レイチェル&ジョーイ: Yes! (うん!)
フィービー: (singing)
Happy Hanukkah, Monica
May your Christmas be snowy, Joey
Happy New Year, Chandler and Ross
Spin the dreidel, Rachel
(♪ハッピー・ハヌカー、モニカ〜
どうかあなたのクリスマスがスノーイー(雪が降る)になりますように、ジョーイ〜
新年おめでとう、チャンドラーとロス
ドレイドル(こま)を回して、レイチェル♪)
レイチェル: Pheebs, that's great! (フィービー、それって最高!)
フィービー: Oh, yay! (えぇ、そうでしょ!)
レイチェル: But y'know umm, Rachel doesn't rhyme with dreidel. (でも、ほら、あの、レイチェル(って言葉)はドレイドル(って言葉)と韻を踏んでないわよ。)
フィービー: I know, but it's so hard. Nothing rhymes with your stupid name! (わかってるわ、でも難しいの。あなたのくだらない名前に韻を踏むものがないのよ!)
Hanukkah は、フレンズ4-6その3 で説明しましたが、「ユダヤ教の8日間の宮清めの祭り」です。
時期的にはキリスト教のクリスマスと重なります。
日本ではこの時期は「クリスマス」というイメージが強いですが、アメリカはキリスト教徒だけではなく、ユダヤ教徒などの他の宗教の人もたくさんいます。
ですから、クリスマスシーズンの挨拶も、"Merry Christmas!" ではなく、"Happy Holidays!" と言う方が望ましいとのこと。
相手の宗教に関係なく使える中立的な挨拶だということですね。
このフィービーの歌も、日本語で言うと「クリスマスソング」的なものですが、ハヌカーというユダヤ教の祭りも含まれているので、a holiday song と言っているわけです。
英語の歌ではよく韻を踏みますが、今回のフィービーの歌も韻を踏んでいます。
ハヌカーとモニカは -nukkah, -nica の部分が似ています。
nu や ni の部分の発音はアクセントがないので「あいまい母音」となり、同じような発音に聞こえます。
snowy と Joey も、最後の -owy と -oey が「オウイ(ー)」という発音になりますね。
チャンドラーとロスの部分は適当に流されてしまった感じですが…(笑)。
最後のフレーズの dreidel、これはハヌカーの時に遊ぶ「こま」のこと。
発音は [dreidl] 「ドレイドル」という感じです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dreidel [noun] [countable]: a TOP (=toy that you spin) with a Hebrew letter on each of its four sides and a point at the bottom, used in a game played during Hanukkah
つまり、「4面のそれぞれにヘブライ文字が書いてあり、底がとがった先端になっているこま(=top。回して遊ぶ玩具)。ハヌカの期間に遊ぶゲームで使われる」。
Wikipedia 日本語版: ハヌカー の「ハヌカーの遊び」という項目に「ドレイドル」という「木製の独楽(こま)」の説明があります。その横には写真も載っていますね。
「こま」なので、spin という動詞が使われているのですね。
Wikipedia 英語版: Dreidel にはさらに詳しい説明があり、In popular culture の下から4行目には、今回の フレンズ4-10 でセリフに登場した話も書いてあります。
その歌は素敵と褒めるものの、「Rachel が dreidel と韻を踏んでいない」とレイチェルは言います。
音的には韻を踏んでいる感じに聞こえるのですが、厳密に言うとこれは「完全に韻を踏んでいるわけではない」ということのようです。
私も押韻についてはよくわからない部分も多いので、えらそうなことは言えませんが、次回の記事(フレンズ4-10その4)で、押韻について私なりにわかったことを書いてみたいと思います。
フィービーは「そんなことわかってるけど、Rachel と韻を踏む言葉がなくて難しいのよ」みたいに言っていますね。
歌を作る人間にとっては、韻の踏みにくい名前は「悪い名前」ということになるのでしょうが、人の名前を your stupid name とまで言い切るフィービーに笑えますね。
(Rach からのお願い)
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2009年10月22日
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