[SCENE: Later, in Monica's apartment. Monica, Rachel and Phoebe are sitting on the couch. Phoebe is holding the dog and is humming "Rock a Bye Babie."]
前のシーンの続き(その後)。モニカのアパート。モニカ、レイチェル、フィービーはカウチに座っている。フィービーは犬を抱っこしていて、Rock-a-bye Baby という子守歌を歌っている。
チャンドラー: [enters] Hi. Why's Phoebe singing to Karl Malden? (はーい。どうしてフィービーは、カール・マルデンに(子守歌を)歌ってあげてるの?)
フィービー: Oh, you know what? I think it's time for puppy to go out again. Come on, let's go to the balcony. [gets up with puppy] (あぁ、ねぇ。子犬がまたお外に行く時間だわ。いらっしゃい。バルコニーに行きましょ。)
モニカ: What? (何ですって?)
フィービー: Uh, the street. Come on, let's go to the street. [to everyone] Oh, listen, don't go on the balcony until after I get back. [leaves] (あぁ、ストリートよ。いらっしゃい、ストリートに行きましょ。[みんなに] ねぇ、私が戻ってくるまで、バルコニーには出ないでね。[部屋を出て行く])
モニカ: [to Chandler] So, did you do it? ([チャンドラーに] それで、(エッチを)したの?)
チャンドラー: [dejectedly] Yes, yes, we had the sex. ([しょげた様子で] はい、はい、俺たちはエッチしたよ。)
モニカ: Uh-oh, it was bad? (あらまぁ。ひどかったの?)
チャンドラー: It was fine, you know, but she didn't agree with me as strongly as she agreed with Joey. She was more like, uh, "Oh, I see your point. I'm all right with it." (良かったよ、ほら、でも、キャシーはジョーイに同意するような強さでは俺に同意しなかったんだ。むしろ彼女はこんな感じだったね、「あぁ、あなたのポイントはわかったわ。それで私はオッケーよ。」)
モニカ: Well, it was the first time. You know, there's not always a lot of agreement the first time. (そうねぇ、初めてだもんね。ほら、最初はいつもたくさん同意されるわけじゃないからね。)
レイチェル: Yeah. Not for girls, anyway. Guys agree [snaps her fingers] like that. (そうよ。とにかく女にとってはね(いつも同意ばかりじゃないわ)。男はそんな風に[指をパチンと鳴らす](簡単に)同意するけど。)
フィービーの生みのママは、代理母になって赤ちゃんを手放す寂しさをフィービーに実感させるために、フィービーに子犬を数日間預けます。
フィービーはその子犬を赤ちゃんのように抱いて子守歌を歌っていますね。
ト書きには、Rock a Bye Babie と書いてありますが、通常は Rock-a-bye Baby と表記されることが多い、英語の有名な子守歌(lullaby)ですね。
歌詞などの詳しい情報は、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Rock-a-bye Baby
チャンドラーはその様子を見て、「どうしてフィービーはカール・マルデンに歌を歌ってるの?」と尋ねています。
カール・マルデンというのは、アメリカの俳優さんですね。
Wikipedia 日本語版: カール・マルデン
Wikipedia 英語版: Karl Malden
チャンドラーのセリフを文字通りに解釈すると、フィービーの抱いている犬のことを、カール・マルデンだと言っていることになりますね。
何となくウィキペディアの写真を見ていると、カールさんの鼻が丸くて、ちょっと犬顔っぽいような気がしたので(私だけ?)、「その犬、カール・マルデンみたいな顔してるね」と言った、そしてそのように言うことで「カール・マルデンって犬に似てると思わない?」とチャンドラーは言いたかったのかな?と思いました。
吉本新喜劇風に言うと、「なんでそこにカール・マルデンがいるんだ?…あぁ、それは犬か!」みたいなボケなのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう??
フィービーは、子犬がお外に行く時間だと言います。
それはつまり用を足す、ということのようですね。
バルコニーに出ようと言ったのをモニカが聞いて、What? 「今、バルコニーって言った?」と強い口調で問い返したので、フィービーは慌ててバルコニーからストリートに場所を変更します。
ストリートの散歩から戻ってくるまではバルコニーに出ないで、というのは、その前にすでにバルコニーで用を足してしまったので、その後始末は戻ったら私がするから、それまではバルコニーがどうなってるか見ないで、ということでしょうね。
見たらきれい好きのモニカが大激怒するからでしょう。
結局、フレンズたちに励まされて、キャシーと初エッチできたらしいチャンドラーですが、いかにもがっかりした感じでそれを報告しています。
それを聞いて、bad だったの?とモニカは尋ねています。
チャンドラーは、bad ってほどではなくて、fine だったと言っています。
この fine は「素晴らしい」と言うよりも「けっこうな」みたいなニュアンスですね。
まぁ悪くなかったけど、まぁ良かったよ、という程度で、It was great. 「最高だった」とまでは言い切れない感じがします。
bad じゃないけれど、agree の程度で言うと、ジョーイに対する時ほど agree の程度は強くなかった、と説明しています。
ここで、agree という言葉を使っているのは、同意するのが好き フレンズ4-11その4 で出てきたセリフ、
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)
を再び持ち出しているようです。
agree という言葉を使うことで、「agree する=エッチに満足する」という意味を示唆しているのですね。
ジョーイとの時には、キャシーはやたらと agree していたけど、俺との時はそれほどでもなかった、「いいわ!」「そうよ、それよ!」という激しい同意ではなくて、「あなたのポイント(言いたいこと、意図していること)はわかるわ。私はそれにオッケーよ」という程度の、「私はそれに反対はしないわ、それでまぁいいと思うわ」という程度の同意しか得られなかったという感じ。
全面的に同意しているようなジョーイとの場合と違い、まぁ受け入れられるレベルで悪くないものだわ、とキャシーは受け止めていたようだ、ということです。
それを聞いて、「女は最初っからそんなにホイホイと完全に同意したり納得したりはしないものよ」と女性陣は言っています。
女を完全に満足させるのは難しいんだから気にすることないわよ、最初は誰でもそんなものよ、という感じですね。
レイチェルに至っては、「女はなかなか納得しないけど、男はこんな感じで簡単に agree するものね」と指をパチンと鳴らしています。
男の人はエッチした!という事実で簡単に満足しちゃうけどね、と言いたいようですね。
(Rach からのお願い)
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2009年11月11日
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