クイズ合戦はまだ続いています。
掛け金をつり上げるのがエスカレートしてきて、モニカとレイチェルが勝ったら、男性陣は2匹のペットを手放す、ジョーイとチャンドラーが勝ったら、二人はモニカたちの部屋(男性陣の部屋よりも広い)をもらえる、ということになりました。
ロス: "Joey had an imaginary childhood friend. His name was..." (「ジョーイは子供の頃、イマジナリィ・フレンド(想像上の友達)を持っていました。彼の名前は…」)
モニカ: Maurice! (モーリス!)
ロス: Correct. "His profession was...?" (正解。「彼の職業は…?」)
レイチェル: Space cowboy! (スペースカウボーイ!)
ロス: Correct! "What is Chandler Bing's job?" (正解! 「チャンドラー・ビングの仕事は何?」)
(The girls are stumped)
女性陣は言葉に詰まる。
レイチェル: Oh gosh, it has something to do with numbers! (あぁ、なんてこと。数字に関係することなのよ!)
モニカ: And processing! (それにプロセシング[処理]にも関係してる!)
レイチェル: He carries a briefcase. (チャンドラーはブリーフケースを持ってるわ。)
ロス: Ten seconds. You need this or you lose the game. ((あと)10秒。この問題を正解しないと、ゲームに負けるぞ。)
モニカ: It's umm, it has something to do with transponding. (あの、トランスポンディング[中継]に関係してる。)
レイチェル: Oh-oh-oh, he's a transponce—transponster! (あぁ、あぁ、彼はトランスポンス…トランスポンスター[中継者]よ!)
モニカ: That's not even a word! I can get this! I can get this! (そんなの言葉ですらないわ[そんな言葉存在しないわ]! 私はわかるのよ! 私はわかるのよ!)
(Ross stops the clock, signifying the end of the lightning round.)
ロスは時計を止める、ライトニング・ラウンドの終了を示しながら。
モニカ: NOOOOOOOOO!!!!! (ノーーーー!!)
レイチェル: Oh, my God. (なんてこと。)
チャンドラー&ジョーイ: YEAH!!! YES!!! (イェーイ! やった!)
imaginary friend は「想像上の友達」のことで、実在する友達ではなくて、子供が想像力を働かせて自分の心の中に作る架空の友達のことですね。
その友達には名前も職業もあるという話ですが、ただ何となく名前と職業を出したのではなく、出典がありそうな気がしたので、Maurice space-cowboy でぐぐってみますと、以下のウィキペディアがヒットしました。
Wikipedia 英語版: The Joker (song)
Steve Miller Band の The Joker という歌があるようです。
ウィキペディアの説明に、
The song is sometimes misidentified by the title "Space Cowboy" because of the first line of the lyrics....
とあります。
つまり、「この The Joker という曲は、1行目の歌詞のせいで、Space Cowboy というタイトルとして間違って認識されることがある」ということですから、歌詞に Space Cowboy という言葉が出てくることがわかります。
実際にこの曲の歌詞(lyrics)を調べてみると、歌詞の最初の部分は以下のようになっています。
Some people call me the space cowboy, yeah
Some call me the gangster of love
Some people call me Maurice
Cause I speak of the pompitus of love
「俺をスペースカウボーイと呼ぶやつらがいる」
「俺をモーリスと呼ぶやつらがいる」
という感じですね。
この歌のキャラクターから、ジョーイのイマジナリィ・フレンドは、「スペースカウボーイのモーリス」になったようです。
今回のフレンズでこの歌詞に関するジョークが出てきたことは、ウィキペディアの Appearances in other media, etc. にも書いてあります。
余談ですが、私はスペースカウボーイと言うと、私の大好きなアニメ「カウボーイビバップ」(菅野よう子さんの音楽が超かっこいい!)の各エピソードの終わりに、See you Space Cowboy... というテロップがよく出ていたので、そっちを思い出してしまうのですが…。
この「カウボーイビバップ」というアニメはアメリカでも大変人気があり、同じく Appearances in other media, etc. に、Cowboy Bebop のことも書いてあります。
カウボーイビバップは、キアヌ・リーブス主演でハリウッドで実写映画化されるという噂ですが、Wikipedia 英語版: Cowboy Bebop によると、2011年公開予定のようですね。
(アニメ話の脱線、すみません。)
次の問題は「チャンドラーの仕事は何?」というものでした。
長年付き合っている友達なのですから、こんな超簡単な質問…と思うところですが、どういうわけか女性陣はここで絶句してしまいます。
チャンドラーが何の仕事をしている人か?、彼の職業は何か?というのを、実はフレンズたちは知らないのです(笑)。
超高層ビルにある大企業で、パソコンに数字を入力したりデータ処理したりする仕事だ、というのはみんなも知っているのですが、いざ「彼の職業は?」と聞かれると、はっきりした職業名を言えないんですねぇ。
過去記事、それでもお前は会計士か? フレンズ4-2その2 でも、
ジョーイ: それでもお前は会計士か?
チャンドラー: 俺は会計士じゃないよ。
ジョーイ: …じゃあ、お前の仕事は何?
という会話が交わされていました。
その時も、フレンズたちが口々に「私も知らない」と言っていて、結局そのエピソードでもチャンドラーの仕事が何か?について、はっきりした答えは得られませんでした。
「チャンドラーの仕事は何か、フレンズたちは誰も知らない」という設定が面白かったのでしょうね、それがついにエピソードクイズとして今回使われることになったのです。
かなりトリビアなクイズにも順調に答えていたにもかかわらず、こんなストレートすぎる問題で二人が悩むというギャップが面白いわけですね。
numbers, processing, briefcase とイメージだけはいろいろ出てくるのですが、肝心の職業名が出てきません。
transponding という単語は辞書に見当たらないのですが、英辞郎には、
transponder=【名】トランスポンダ、中継器◆【略】XPDR
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
transponder: [noun] [countable] (technical) a piece of radio or RADAR equipment that sends out a particular signal when it receives a signal telling it to do this.
つまり、「ラジオやレーダー装置の部品で、指示を受けると、ある信号を送る」
どこからか信号を受けるとそれを別のところに送る、ということで、「信号を中継する機器」のようですね。
モニカたちのイメージは、どこからか数字を集めてきて、それを集約して別の部署へ送る、というようなものなのでしょう。
職業名がわからないレイチェルは、transpond(ing) する人だから、transponster だと勝手に造語を作っています。
「勝手に職業名を作らないでよ、私にはわかるのよ!」と必死に名前を思い出そうとするモニカですが、あえなく時間切れ。
負けたということは、この広い部屋を男性陣にあけ渡すことになるわけで、女性陣の絶望の表情と男性陣の歓喜の表情が対照的ですね。
(Rach からのお願い)
このブログを応援して下さる方は、下のランキングサイトをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
2009年11月26日
この記事へのコメント
コメントを書く