2009年12月07日

必死な感じがそそられる フレンズ4-13その4

レイチェルが仕事から帰ってきます。
レイチェル: So I was with Joshua for an hour today, and he has not asked me out. It's just so frustrating. (それで、今日、私はジョシュアと1時間も一緒にいたの。そして彼は私を(デートに)誘わなかったわ。ほんとにイライラする。)
フィービー: Why don't you ask him out? (あなたが彼を誘ったらどうなの?)
ジョーイ: Oh, yeah, totally. That's such a turn-on. (あぁ、そうだよ、全くだ。それってすっごくそそられる[燃える]んだぜ。)
レイチェル: Really? It doesn't seem desperate? (本当? 必死になってるように見えない?)
ジョーイ: Oh-ooh, that's the turn-on. (おぉー、それが(まさに)そそられるんだよ。)
フィービー: He just got a divorce, right? (彼は離婚したばかりなのよね?)
レイチェル: Hmm-mmm. (えぇ。)
フィービー: So he's probably really nervous around women, y'know? Maybe, you just make the first move. (それなら、彼は多分、女性の近くではとってもナーバスになってると思うわ、でしょ? 多分、あなたが最初の行動を起こすべきよ[起こしなさいよ]。)

自分のお客であるジュシュアに一目惚れしたレイチェル。
1時間も一緒にいたのに、彼は私を誘ってくれない、とボヤいています。
誘ってくれない、とボヤくぐらいなら、自分から誘えばいいじゃん、とフィービーとジョーイは言っていますね。
as HIM out と目的語の him が強く発音されていて、「彼が誘わない」なら「あなたが”彼を”誘いなさい」という感覚です。

turn-on は名詞で「(性的に)興奮・刺激させるもの、そそられるもの」という意味です。
動詞の turn on に「性的に刺激する、その気にさせる」という意味があるんですよね。
その気にさせるturn on フレンズ3-12その35 で、turn on について詳しく説明しています。

自分から誘うなんて、自分がデスパレート、必死な感じに見えそう、とレイチェルが言うと、ジョーイは、それが the turn-on だと言っています。
上の会話のやり取りで、最初に turn-on という名詞が出てきた時は、ジョーイは、a turn-on と不定冠詞の a を使っています。
「そそられるものがいろいろある中でその中の一つ」という感じですね。
そして、seem desperate と言った後は、the turn-on と定冠詞 the を使っています。
必死な感じに見えない?と心配するレイチェルに、「その desperate なのが、まさにそそられるんじゃないか! それがまさに俺の言ってる the turn-on(その turn-on)なんだよ」という感覚ですね。
レイチェルにしてみれば、自分から誘うなんて、まるで「お願い、抱いて」みたいに飢えてる感じがしそう、と思っているようですが、ジョーイに言わせると、迫られたら余計に燃える、ということみたいですね。

ちなみに、ジョシュア役のテイト・ドノヴァン(Tate Donovan)は、レイチェル役ジェニファー・アニストンの恋人だった時期があるようです。
Wikipedia 日本語版 : テイト・ドノヴァン にも、「プライベートではサンドラ・ブロック、ジェニファー・アニストンとの交際歴がある」という記述がありますね。

IMDb: Biography for Tate Donovan の Mini Biography にも以下の記述があります。
he had a recurring role as a love interest opposite his then-girlfriend Jennifer Aniston in NBC's "Friends"
つまり、「NBCの「フレンズ」で、当時の恋人であるジェニファー・アニストンの恋愛相手(恋愛対象の相手役)として、何度も登場する役柄を得ていた(持っていた)」。
then-girlfriend とありますので、フレンズで共演していた時に二人は付き合っていた、ということでしょう。

英語版ウィキペディアも見てみると、
Wikipedia 英語版: Tate Donovan の Personal life では、
Donovan was formerly engaged to Sandra Bullock (1994) and to Jennifer Aniston.
つまり、「ドノヴァンはかつて、サンドラ・ブロックと、そして、ジェニファー・アニストンと婚約していた」

Wikipedia 英語版: Jennifer Aniston の Personal life では、
From 1995 to 1998, she was romantically involved with actor Tate Donovan and the couple were reportedly engaged.
つまり、「1995年から1998年の間、ジェニファーは俳優のテイト・ドノヴァンと恋愛関係にあった。そして、伝えられるところによれば[報道によれば]二人は婚約していたとのことだった」

今回のエピソード、フレンズ4-13 が放映されたのは、1998年1月29日ですから、恋愛関係にあった期間と一致します。
ドノヴァンと別れた後(1998年)、あのブラッド・ピットとお付き合いを始め、2000年に二人は結婚することになるのですね。

テイト・ドノヴァンは、アリー My Love(Ally McBeal)の 1-2, 1-3, 1-4 にもゲスト出演していましたが、そこでも色男の役でした。

reportedly(伝えられるところによれば)という記述もありますが、映画「スピード」でも有名なサンドラ・ブロックやジェニファーと婚約していた(was engaged to)ようなので、役柄でもプライベートでもモテモテな男性のようですね。

テイト・ドノヴァンの話が長くなってしまいましたが、今回のエピソードでは「プライベートで恋愛関係にあるものは、舞台の上では情熱が感じられない」というジョーイの見解が出てきましたよね。
そういうセリフが出てきた時に、プライベートでも恋人同士である二人が、恋愛関係がらみで出演しているのが、偶然なのか故意なのか面白いなぁ、と思ったので、ちょっとネットでいろいろと調べてみたくなった、ということです。
一種の楽屋落ちみたいなものでしょうかねぇ??


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posted by Rach at 12:12| Comment(5) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
始めまして。

本ブログの最初の記事から読み始めて、やっと最新の記事に追いつきました。
何度か本編を見てから(字幕なし→字幕あり)こちらで分からないところなど補完させていただいてます。
本編を見るとき最初は字幕なし英語音声で見ているのですが、笑える箇所が増えたような気がします。

きっと自分のようにコメントせずとも後を追いかけている人もたくさんいることでしょう。わずかながらでもモチベアップにならないか・・な?と

このブログに出会えてよかったです。
今後とも無理せず末永くがんばってください。
Posted by nasu at 2009年12月08日 16:43
はじめましてブログを拝見させて頂きました。

とてもいいブログの内容ですね。 

アメリカの代表的なsit-comのフレンズは私も昔いつも見ていました。
sit-comが見られるようになれば、アメリカで生活してもコメディーに関しては困らないですよね(^−^)

私も、sit-comを見て笑うことが出来るようになるトピックでブログを書いています。

よろしければ一度見にきてみて下さい。

http://privateteacher.seesaa.net/?1260281261

今後もブログを楽しみにしています。




Posted by ひろ at 2009年12月08日 23:21
nasuさんへ
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
最初の記事から最新の記事まで読んで下さったのですね。とても光栄で、嬉しいです。
おっしゃるように、最初に「字幕なし英語音声」で見る習慣をつけていると、エピソードが進むにつれて、「笑える箇所が増えた」ことに気づくことができますよね。そういう自分の中の少しずつの進歩を実感できるようになると、迷いがなくなり、より楽しく学べるようになるのだと思っています。

nasuさんの温かいお言葉、非常にモチベーションアップに繋がります! ありがとうございます。自分の中ではこの学習法が一番自分に合っている!という確信があるので続けていられるということもあるのですが、やはりどなたかがこのブログ読んで下さっていると思えることで、もっとじっくり詳しく調べてみよう!という意欲が湧くのですね。私もできることならば、ファイナルまで行きたいと思っています。マイペースで頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。


ひろさんへ
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
内容をお褒めいただき、ありがとうございます。
sit-com で笑えるようになると、アメリカのテレビも普通に楽しめる気がしますね。

お互い、ブログ、頑張りましょう。これからもよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2009年12月09日 11:31
Rachさん、こんばんは

Oh, yeah, totally. That's such a turn-on.

名詞の修飾は形容詞、名詞句「a turn-on」
の修飾「such」は副詞ですよね・・・
Posted by Tamashiro-OB at 2020年05月08日 21:15
Tamashiro-OBさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。

such は<such a+名詞>という形を取りますが、品詞としては形容詞に当たると思います。「それほどの、そんなにすごい(名詞)」という感覚ですね。
Posted by Rach at 2020年05月09日 18:37
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