2010年02月11日

石で洗車してパパを泣かせた フレンズ4-15その6

エミリーの元彼たちとのラグビーの試合は、エミリーが彼らの弱点をロスに教えてくれたため、ロスの勝利に終わったようです。
ロス: I made a man twice my size cry! I mean, I haven't done that since I was four and I washed my dad's Porsche with rocks. (僕は、僕の2倍のサイズの男を泣かせたんだ! そんなことはあの時以来だ。僕が4歳で、パパのポルシェを石で洗った時以来だよ。)
エミリー: You really enjoyed yourself, didn't you? (あなたは本当に楽しんでいたわよね?)
ロス: Please! Are you kidding? I-I hurt three huge men. I gave a guy a bloody nose! I mean I-I'm not proud of it, but, I really am! And it's all because of you. Yeah, wonderful, amazing you. (よしてよ! 冗談だろ? 僕は3人のでっかい男どもにケガをさせたんだぞ。一人のやつには、鼻血を出させた! 僕はそのことを誇りに思ってはいないけど、でも、本当に僕は誇りに思うよ! そして、すべては君のお陰だ。そうだよ、素敵で素晴らしい君のね。)
エミリー: I think you've got a concussion. (あなたは脳しんとうを起こしたようね。)
ロス: No, no, I'm serious. Thank you. (違う違う、僕は真剣だよ。ありがとう。)
エミリー: You're welcome. (She hugs him tightly and he winces.) I'm sorry. Did that hurt you? (どういたしまして。[エミリーがロスをきつくハグすると、ロスは(痛みで)顔をしかめる] ごめんなさい。今のは痛かった?)
ロス: It's worth the pain. (She goes to hug him again.) Y'know what, you know what? It's not. (その痛みを受けるだけの価値があるよ。[エミリーは再びロスをハグしようとする] ねぇ、わかる? (やっぱり)(その痛みを受けるだけの)価値はないよ。)

twice は「2倍に、2倍で」という意味なので、twice my size は「僕のサイズの2倍の(大きさの)」。
twice my size が、前の a man という名詞を後ろから修飾している形(後置修飾)です。

ロスはサイズが2倍の男を泣かせた!と喜んでいます。そして、こんなことはあの時以来だと言って、前にもそんなことがあったことを語っていますね。
サイズが2倍の男を泣かせたという過去の経験では、自分は4歳で、パパのポルシェを石で洗ったと言っています。

washed ... with rocks というのがポイントですね。
4歳で小さかった頃、パパがスポンジなどで車を洗っているのを見て、ロスは見よう見まねで、地面に落ちていた石を拾って、パパと同じように車を「洗った」のでしょう。
ロスは洗っているつもりでも、こすりつけているのが石なので、パパの大切なポルシェは傷だらけ。
でも小さなロスは、パパを困らせるために傷つけたのではなく、パパの洗車の真似をしただけ。
そのことをわかっているパパは、いたずらをしたわけでもなく良かれと思ってやったロスに対して、怒ることもできず、ただ泣くしかなかった。
つまり、4歳のロスにとっては2倍ほどの大きさのパパを、石で洗車することで泣かした、ということなのですね。
wash という言葉が使われていることで、小さなロスは「洗った」つもりだった、だからパパは怒るに怒れず泣くしかなかったんだよ、ということがわかる仕組みです。

enjoy oneself は「自分自身を楽しませる」ですから、「楽しんでいる、楽しく過ごす」という意味。
「あなたは本当に楽しんでいたわよねぇ」というエミリーに、Please! Are you kidding? と返しているのは、「楽しんでいた、なんて甘っちょろいもんじゃない。超興奮状態だったよ」という感覚でしょう。
bloody nose は「鼻血」。
I-I'm not proud of it, but, I really am! は、相手をこてんぱんにやっつけたことを、そんな誇らしげに自慢そうにいうつもりはないけど、でも…やっぱり自慢かな? みたいに、正直な気持ちを言い直している感覚でしょうね。

concussion は「脳しんとう」。
wonderful で、amazing な君のお陰だよ、とクサいほどのセリフを言っているので、「そんなこと言うなんて、どこかに頭をぶつけて脳しんとうでも起こしてるんじゃないの? 頭がちょっとヘンになっちゃってるんじゃないの?」と、照れ隠しでキツい言葉を言っているのですね。
日本語でもあまりキザなことを言い過ぎると、「どっか頭でも打った?」などとへそ曲がりな返しをしてしまうことがありますが、そういう感覚と同じですね。

It's worth the pain. は「その痛みの価値がある」。
そんな痛い思いをしても構わないと思えるほど、エミリーのハグは意味がある。君がそうやって感謝の気持ちでハグしてくれるのは、その痛さを我慢できるほどの価値があるよ、と言っているのですね。
それを聞いてまたハグしようとするエミリーですが、「やっぱり、この痛みはそんなきれいごとでは耐えられないや」とばかりに、「やっぱり、そんな痛みを受けるだけの価値はない、やっぱり痛いからハグするのはやめて」と言っているのですね。
恋人にかっこいいところを見せようと、キザなことを言ってみたのですが、やはりその激痛には耐えられないので、いいかっこをするのをやめた、ということです。


(Rach からのお願い)
このブログを応援して下さる方は、下のランキングサイトをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
posted by Rach at 06:43| Comment(0) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。