2010年02月19日

スピン・ザ・ボトル フレンズ4-16その3

自分の顧客であるジョシュアに一目惚れしてしまったレイチェルですが、離婚したばかりのジョシュアは、今は誰とも付き合う気持ちになれないと言います。
ジョシュアとの仲を進展させたいレイチェルは、もうすぐイギリスに帰る予定のエミリーのためと称して、にせのパーティーを開き、そこにジョシュアを招待します。
ジョシュアのことが好き、ということを知られずに、彼にキスする方法はないかしら?と、レイチェルはフレンズたちに相談しています。
モニカ: Or if you want to kiss him, umm, you could use mistletoe. ((ジョーイが言った方法以外に)彼にキスしたいなら、ヤドリギが使えるんじゃない?[ヤドリギがあればいいんじゃない?])
レイチェル: It's not Christmas. (クリスマスじゃないのよ。)
モニカ: Or spin the bottle. (もしくは、ボトルを回すとか。)
レイチェル: He's not 11. (彼は11歳じゃないのよ。)
エミリー: (with her coat on, she's leaving with Ross) Thank you so much for this. It was really so thoughtful of you. ([コートを着て、ロスと一緒に出ようとしている] 今回のことはほんとにどうもありがとう。(こんなことをしてくれて)あなたは本当にとっても思いやりのある人だわ。)
レイチェル: What? You're leaving? (何? 行っちゃうの?)
ロス: Yes, we have something we have to get to. (そうだよ。僕らには行かなきゃいけないところがあるんでね。)
ジョシュア: Uhh, yeah, I think I'm going to take off too. (あぁ、そうだね、僕もおいとますることにするよ。)
レイチェル: No! You guys can't leave yet. You have to stay. We-we got the whole big thing planned. (だめよ! あなたたちはまだ出て行っちゃだめ。ここにいなくちゃ。私たちは、私たちは、重大なこと[ビッグイベント]をすっかり計画していたのよ。)
ロス: What big thing? (どんな重大なこと?[重大なことって何?])
[Cut to later, the whole group is seated on the floor and Rachel is explaining the rules of Spin the Bottle.]
後のシーンに切り替わる。グループ全員が床に座って、レイチェルは「スピン・ザ・ボトル」のルールを説明している。
レイチェル: (spinning the bottle) So, Spin-The-Bottle works like this: I spin the bottle. Lands on Gunther, so I would have to kiss Gunther. (She crawls over to where Gunther is sitting and sees the look of anticipation on Gunther's face and decides not to kiss him.) All right. Who wants to go first? ([ボトルを回しながら] それで、スピン・ザ・ボトルはこんな風に行われるの。私がそのボトルを回す。ガンターに到着する。そうすると私はガンターにキスしないといけないことになるの。[ガンターが座っているところまで這って進み、ガンターの顔に浮かぶ期待の表情を見て、彼にキスしないことにする] いいかしら。誰が最初にやりたい?)

misletoe は「ヤドリギ」。
クリスマスにはヤドリギの下にいる相手にキスをしても良いという習慣があるんですよね。
フレンズ2-9その14 でも書きましたが、フレンズ以外に、アリー my Love でもそういうシーンを見たことあります。
ですが、今はクリスマスではないので、そんな手は使えないわ、とレイチェルは却下します。
次にモニカは、「じゃあ、ボトルをスピンしなさいよ」みたいに言っていますが、Spin-The-Bottle というゲームがあるのですね。
そのゲームについて詳しいことは後述しますが、キスをすることになるゲームであることは、話の流れからわかります。

レイチェルは、ジョシュアは11歳じゃないのよ、と言っていますね。
フレンズでは「子供」であることの例えとして、eight 「8歳」という数字がよく登場することを、
何故8歳なのか? フレンズ1-1その8 という記事に書きました。
今回はフレンズでよく使われる8歳ではなくて、11歳ですが、それは恐らく「小学校低学年」というイメージではなくて、思春期の入り口でちょっとエッチなことに興味を持ち始める年齢として、小学校高学年、中学校手前の年齢を挙げたという感覚でしょう。
「そんなのは思春期の少年少女がするようなゲームで、大の大人のジョシュアがそんなゲームするわけないでしょ」と言いたいのです。

そんな風に名案も浮かばないうちに、ロスとエミリーはパーティーを去ろうとします。
It was really so thoughtful of you. について。
thoughtful は「思いやりがあって、親切で」という形容詞で、It was thoughtful of you to do... 「…してくれるなんて、あなたは思いやりのある人だ」という形でよく使われます。
ここでは、to do... 以下の部分が省略されていますが、その前に、Thank you so much for this. と言っていることからもわかるように、こんなパーティーを私のために開いてくれるなんて、あなたはとっても親切だったわ、ありがとう、ということです。
このように of が使われる形には、It is kind of you to do... などもありますね。

エミリーたちと一緒に、ジョシュアも帰ると言い出します。
何とか引きとめようとするレイチェルは、the (whole) big thing を計画していたのよ、と言うのですが…それが何かというと、さっき「子供じゃあるまいし」と却下したはずの「スピン・ザ・ボトル」!(笑)。
いかにもありがちな展開ですが、パッと画面が切り替わって、スピン・ザ・ボトルのルールを一生懸命説明しているレイチェルの姿を見ると、やはり笑ってしまいます。背に腹は変えられないというところですね。

スピン・ザ・ボトルの説明はレイチェルの言う通りです。
パーティーに必ずあるボトルを使い、それをくるくる回した人は、ボトルの口が指した相手とキスしなければならない、というゲーム。
確かに思春期のグループだと盛り上がりそうなゲームです。
フレンズ2-19その14 でも、このゲームの話が話題に出てきました。
モニカ: Danny Arshack, ninth grade. You know the bottle was pointing at me. (ダニー・アルシャック、9年生の。あのボトルは私を指していたのに。)
レイチェル: Only because you took up half the circle! (それは、あなたが円の半分を占めていたからよ。)
子供の頃のモニカは太っていたので、人より当たる確率が高かっただけ、というなんとも辛辣なセリフです(笑)。

land on は「上陸する」または「(船などが)…に着く」というニュアンス。
ボトルの先がガンターを指して止まることを、「ガンターに着く」と表現しているようですね。
レイチェルのことを密かに好きなガンターは、口をタコみたいにして、レイチェルのキスを待っているのですが、レイチェルは今のはただの説明よ、とばかり、最初にやりたい人はだあれ?と尋ねているのが面白いですね。


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posted by Rach at 13:03| Comment(0) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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