レイチェルはジュシュアの気をひくため、チアリーダーの衣装に着替えたり、袖からブラを出してセクシーさを強調しようとしたりしますが、どれも失敗ばかり。
レイチェル: God! Forget it! (Sits down heavily on the bed.) This is, this is not how this is supposed to happen. (ああもう! 忘れて! [ベッドの上にどかっと座る] これは、これはこんな風になるはずじゃなかったのよ。)
ジョシュア: Well, what was supposed to happen? (じゃあ、どういうことになるはずだったの?)
レイチェル: Can you not look at me when I say this? (He turns around) I thought that if I could get you here, I could seduce you. (今からこれを言う時に、私を見ないでくれる? [ジョシュアは顔をそむける] 私はもしあなたをここに連れて来ることができれば、あなたを誘惑できると思っていたのよ。)
ジョシュア: Huh. Oh, oh. (Sits down next to her.) Uhh, I-I don't wear suits to work. And I bought six of them from you. (あぁ、そうなのか。 [彼女の隣に座って] あの、僕は仕事ではスーツを着ないんだ。そして(それなのに)僕は君からスーツを6着も買ったんだよ。)
レイチェル: Well, I'm sorry. I thought you needed them. (あぁ、それは申し訳なかったわ。あなたにはスーツが必要なんだと思ったから。)
ジョシュア: No, no-no, no-no, my point is, I kept coming back because I wanted to see you. (違う。違う違う違う違う。僕が言いたいのは、僕が何度も(買い物をしに店に)戻ってきたのは、君に会いたかったからだよ。)
レイチェル: Why? (どうして?)
ジョシュア: Because I-I like you. (それは、僕は、僕は君が好きだから。)
レイチェル: You like me? (あなたが私を好き?)
ジョシュア: Yeah! I mean, you're-you're beautiful and smart and sophisticated. A lot of this isn't based on tonight. (そうだよ! ほら、君は、君はきれいだし、賢いし、洗練されてるし。今言ったことの多くは、今夜のことに基づいてはいないけどね[今夜の様子を見てそう思ったんじゃないけどね]。)
be supposed to はフレンズに何度も出てきましたが、「…することになっている、…するはずである」。
This is not how this is supposed to happen. を直訳すると、「これ(今の状態)は、これがそうなるはずだった状態・様子ではない」という感じで、「計画ではうまく行くはずだったのに、それが思い通りに進まずにこんな結果になってしまった」ということですね。
それでジョシュアは、What was supposed to happen? という質問で、「じゃあ、元々はどうなるはずだったの? 当初の予定ではどうなることになっていたの?」と、レイチェルの一連の行動の目的を尋ねます。
レイチェルはそれを説明するのが恥ずかしいからでしょう、私の方を見ないで聞いてて、と言って、自分の考えを話し始めます。
seduce は「(性的に)誘惑する」。
店員と客としてではなく、店以外で男女としてゆっくり話す機会があれば、あなたを落とせるはずだと思っていた、ということです。
そう思っていたけど実際は、こんな風に私一人が道化を演じちゃったけどね、という感じです。
I don't wear suits to work. について。
don't wear suits という現在形は「習慣」を表しています。
to work は多分、「仕事をするために」だろうと思います。
「仕事では、仕事場ではスーツを着ない」だと、I don't wear suits at work. のように at work を使うことになると思います。
今回の to work は、仕事をするためにはスーツを着ない、仕事をする時にはスーツを着ることはない、というニュアンスでしょう。
スーツを着ないわけではないけれど、仕事で必要なものではないんだ、という感覚でしょうね。
それなのに君から6着ものスーツを買ったんだ、と言っています。
それを聞いてレイチェルは、I'm sorry. と謝っています。
仕事ではスーツを着ないのに君が勧めるから6着も買わされちゃったよ、とボヤいているように聞こえたのでしょう。
「それは悪うございましたね。あなたにはスーツが必要なのかと思っていたのよ、私は」という感じのレイチェルの返事です。
ですが、ジョシュアはそういう意味で言ったのではありませんでした。
My point is... は「僕の言いたいことは」。
必要のないスーツを6着も買ったのは、君に会いたかったから、だと。
それを聞いた後のレイチェルの Why? は何だか可愛らしい言い方ですね。
風向きが良い方向に変わったのを感じ取った様子です。
ジョシュアははっきりと like という言葉を使って、レイチェルが好きだから、と説明します。
その後にレイチェルの魅力を語るのに、beautiful, smart, sophisticated という褒め言葉を使っています。言われたレイチェルには非常に嬉しい言葉だったでしょう。
ただ今夜のレイチェルは、ジュシュアを誘惑しようとあれやこれやと妙なことをやってそれが完全に空回りしていたので、「今言ったこと(beautiful, smart, sophisticated)の多くは、今夜に基づいていない(isn't based on tonight)」と付け足すのも忘れないのが、ジョシュアのユーモアですね。
今日の様子を見て、君のそういう魅力に気づいたわけじゃないけど、今日の君は今の褒め言葉のどれも当てはまらないようなとんでもないものだったけどね、と言いたいのですね。
(Rach からのお願い)
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be supposed to 〜はよく使いますよね!僕も口癖でよく使ってました。
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
また英語についてもお褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。これからもっと精進したいと思います。
be supposed to は便利ですよね。「フレンズ」ではびっくりするくらいよく出てきます。was supposed to のように過去形にすると、「…することになっていたのに(実際はそうはならなかった)」というニュアンスが出て、いろいろな場面で使えますよね。