2010年03月01日

異国の人と出会い恋に落ちる フレンズ4-17その1

シーズン4 第17話
The One with the Free Porn (ロス、イギリスへ行く!!)
原題は「無料ポルノの話」


ロスと2週間だけ付き合っていたイギリス人女性エミリーは、イギリスに帰るため、空港に行ってしまいました。
「また会うつもりなんでしょ?」としつこく尋ねる妹のモニカに、
ロス: And why do you care so much? (それに、どうしてモニカはそんなに(エミリーと僕とのことを)気にかけるんだよ?)
モニカ: Because! You could get to live out my fantasy. (なぜって! ロスが私の夢[空想]を実現させることができるかもしれないからよ。)
ロス: You had fantasies about Emily? (モニカは、エミリーについて(あれこれ)空想をめぐらせてるの[エミリーに対して憧れがあるの]?)
モニカ: No! Y'know, the fantasy. Meet someone from a strange land, fall madly in love and spend the rest of your lives together. (違うわ。ほら、そういう夢があるでしょ。見知らぬ土地から来た人と出会って、狂おしいほど恋に落ちて、残りの人生をその人と一緒に過ごす、っていう夢よ。)
ロス: Is that why in junior high you were the only one that hung out with that Ukrainian kid? (だから、中学の時、モニカだけが、あのウクライナの子と一緒に遊んでたのか?)
モニカ: Yeah that, plus his mom used to put sour cream on everything. (そうね。それと、彼のママが何にでもサワークリームを乗せてくれてたから。)


care は「気にかける、心配する」。
実の兄のこととは言え、当事者でもないモニカが、どうしてそこまで僕とエミリーの仲をあれこれ気にしてるんだよ、とロスは尋ねています。
fantasy は「空想、幻想」ですが、この場合は「夢」のような感覚が近いでしょうか。
live out a fantasy は「空想(の世界)を(現実に)体験する」、live out a dream だと「夢を実現させる」という意味になります。
out が、空想や夢が現実の世界に引き出された・現れた感じを出しているように思います。

could は、can を婉曲に表現した形で、「うまく行けばそういうことが可能かもしれない」というようなニュアンス。
get to は「…になる」ですから、You could get to live out my fantasy. を前から意味を取っていくと、could 「…になる可能性がある」、get to 「…という状態になる」、live out my fantasy 「ロスが私の空想の世界を実現させる」なので、「ロスが私の空想を実現させるという状態になる可能性がある」ということになります。

have fantasies about を直訳すると、「…について空想を持つ」ですから、「…について、(あれこれ)空想をめぐらせる」というニュアンスになります。
ロスがエミリーとうまく行けば、私の幻想・夢が実現したことになる、とモニカが言うので、モニカはエミリーに対して憧れの気持ち・好きだという気持ちがあって、その夢をモニカの代わりに僕に実現して欲しいと思ってるわけ?みたいなことですね。

モニカは、fantasy の意味を説明します。
エミリーに対して何かの気持ちを抱いているのではなくて、異国イギリスの人エミリーとの恋愛が成就することがモニカの憧れである、と言っています。
異国の人と恋に落ちて残りの人生を共に過ごすのがモニカのファンタジーだそうですが、いかにも女の子が夢見そうな感じのロマンチックな幻想です。
自分が映画のヒロインになったかのような気持ちになる、ということでしょう。

その話を聞いて、ロスは、モニカが昔、ウクライナ人の子と仲良くしていたことを思い出します。
Is that why...? は「なぜ…したかの理由はそれか?」ということで、「そういうわけで、…したのか?」というニュアンス。
それを肯定文にした、That's why... は「そんなわけで…なのだ、それが…の理由だ」という意味でよく使われますね。
hang out with はフレンズによく登場するフレーズで、「…と一緒に時間を過ごす、付き合う」という意味。友達として一緒に遊ぶ、というニュアンスです。
in junior high you were the only one that.. 「中学時代、モニカは(ウクライナ人の子供と遊んでいた)唯一の人間だった」と言っていることから、そのウクライナ人の子供は他の子供とは遊んでいなくて、モニカだけがその子と遊んでいた、ということがわかります。
他の子は、よその国から来た子供だということで(差別というほどではないかもしれませんが)あまり親しい付き合いをしていなかったのに、その中でモニカだけが彼と積極的に遊んでいた、ということですね。
ロスは今のモニカの話で、モニカが異国の人と恋に落ちて結ばれるという夢を持っていたことを知り、そういう夢があるから、異国の同級生と熱心に遊んでいたってわけか?と尋ねているのです。

モニカは、そうよ、と認めながらも、もう一つ別の理由があったことを説明します。
彼のおうちに遊びに行くと、あらゆる食べ物に、サワークリームを乗せて[入れて]くれたから、だと言っています。
サワークリームは、生クリームに乳酸を加えて発酵させたもので、料理などに使われますね。
小さい頃太っていて、食欲も旺盛だったモニカは、いろんなものにサワークリームをかけてくれることにも魅力を感じていて、そのことも彼と遊ぶ要因の1つだったのよ、と言っているのです。

Wikipedia 日本語版: サワークリーム にも、サワークリームを使ったいろんな料理の写真が載っています。
その「用途」のところに、ウクライナとサワークリームとの関係が載っていました。
引用させていただくと、
ウクライナ料理 (Ukrainian cuisine) およびロシア料理では、サワークリームはボルシチや他のスープに添えられ、ピエロギの調味料であり、ビーフストロガノフなどの料理に用いられる。
とのことです。
ですから、ウクライナ人の家庭では、サワークリームがふんだんに使われていた、というセリフもなるほどと思えるわけですね。
ちなみに、ウィキペディアによると、来週 3月8日は、日本における「サワークリームの日」だそうですよ。


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posted by Rach at 10:41| Comment(2) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
careを気にかけるって訳すんですね。
すごい勉強になりました。
またきますね、。
Posted by 英語を0から学ぶ at 2010年03月01日 11:56
英語を0から学ぶさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。

ここでの care はやはり「気にかける」が妥当かなと思いました。
Posted by Rach at 2010年03月03日 07:36
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