ロスとエミリーの結婚に焦ったレイチェルは、ジョシュアに対して「私たち、結婚するっていうのはどうかしら?」と言ってしまい、ジョシュアをビビらせてしまいます。
落ち込んだ時に元気を出すのはこれよ!ということで、女性陣3人がしたことは、ウェディングドレスを着ること!でした。
今回のエピソードでは、まずはモニカが、エミリーの代わりに受け取ったドレスを部屋で試しに着てみて、それを見たフィービーが妊婦用のレンタルドレスを借りてきて、最後のこのシーンで、レイチェルもがドレスを着ることになるのですね。
ドレスを着た状態で、いつものようにソファに座り、ポップコーンを食べながらテレビを見ている女性陣3人の姿に笑えます。
レイチェルのドレスは、フレンズ1-1 (パイロット版)で着ていたドレスのようですね。
クローゼットにしまってあったものを引っ張り出してきた、というところでしょう。
レイチェル: Y'know, I gotta tell ya, this really does put me in a better mood. (ねぇ、ちょっと言わせて。これ(こんな風にウェディングドレスを着ること)は、本当に気分が良くなるわ。)
モニカ: Oh, I wish there was a job where I could wear this all the time. (Pause) Maybe someday there will be. (あぁ、これをずっと着ることができるような仕事があればいいのに。[間があって] 多分、いつの日か、そういう仕事が存在することになるわ。)
(There's a knock on the door.)
ドアにノックの音。
モニカ: Oh God! That's Chanlder. He's gonna come by and borrow some candles for his big date. (まあ大変! あれはチャンドラーよ。彼が来て、大切なデートのためのキャンドルを借りることになってるの。)
レイチェル: Oh, okay! (She goes to answer the door.) (ああ、いいわ! [レイチェルは応対しようとドアへ行く])
モニカ: No-no, Rachel, don't get it! He'll see us! (だめだめ、レイチェル。出ちゃだめよ! チャンドラーが私たちの姿を見ちゃうわ!)
フィービー: No, yeah! The groom cannot see the bride. (だめ。そうよ! 花婿は花嫁を見ちゃいけないのよ。)
レイチェル: I'm not gonna marry Chandler! (私はチャンドラーと結婚するわけじゃないわ。)
フィービー: Not after this! (これを見た後は、結婚することにはならないわね。)
this really does put me in a better mood を直訳すると、「これ(ドレスを着ること)は、私を、本当に、より良い気分に置く」というような感じですね。
これを着たら、ずっと気分が良くなるわ、嫌なことや落ち込んだことを忘れちゃうわ、ということです。
I wish there was a job where I could wear this all the time. は、I wish の後に仮定法過去(過去形 was)が使われていて、「現在の事実に反する願望」が述べられています。
a job where I could wear this all the time の where は関係副詞で、「仕事(の中)で、このドレスをずっと着ることができる」ような、そういう仕事が(1つ)あればいいのに!という願いですね。
その後、there was という仮定法過去が、there will be という未来形に変化し、「いつか、そういう仕事が存在する時代が来るわ、いつかそういう仕事が存在するようになるわ」と言っています。
未来には、こんなきれいなドレスを着ながらできる仕事もきっとあるはずよ、と自分に言い聞かせている感じですね。
3人がドレス姿でくつろいでいる時に、ノックの音がします。
チャンドラーがキャンドルを借りに来る予定だったことを思い出したモニカ。
構わず応対しようとするレイチェルに、「今のこの状態で、応対しちゃだめよ、ドアを開けたら、チャンドラーが私たちのこのドレス姿を見ちゃうでしょ!」とモニカは注意しています。
それは当然、3人が揃ってドレスを着ているところを他人に見られたら恥ずかしいでしょ!ということですね。
「君ら、そんな格好で何やってんの?」と笑われたり、ジョークのネタにされたり、他のフレンズたちに言いふらされたりしかねないので、それを心配して、「そんな姿のままで出ちゃだめよ」と言っているわけです。
ですが、「彼が私たちの姿を見ることになる」というセリフを、フィービーは別の意味に理解したようですね。
「モニカの言う通りよ、だって花婿は花嫁のドレス姿を見ちゃいけないもの」とフィービーは言っています。
日本では特にそういう風習(?)はないように思いますが、アメリカでは、結婚式当日まで、花婿は花嫁のドレス姿を見てはいけない、という決まりのようなものがある…のでしょうか?
今回のエピソードの最初の方で、「エミリーはロンドンでウェディングドレスを見つけた。でも、サイズが合わなくて、彼女のサイズに合うものがアメリカの店にあることがわかった」とロスが説明した後、
ロス: But I'm the groom, I'm not supposed to see the dress-- (でも、僕は花婿だろ。僕はそのドレスを見ちゃいけないことになってるから…)
モニカ: I'll pick it up for you. (私がロスのために[ロスの代わりに]そのドレスを受け取りに行くわ。)
というやり取りもありました。
ロスが結婚式当日の感動をとっておくために、「僕は花嫁のドレス姿を(式の前に)見たくないんだ」という個人的な希望を述べるのであれば、I don't wanna see the dress-- のようなセリフになるだろうと思います。
ですが、上のセリフでは、「花婿は花嫁のドレスを見てはいけないことになっている」と be not supposed to が使われていることと、そのロスのセリフが自然に受け止められていることからも、それがアメリカでの一般的な感覚だと考えられると思います。
フィービーが「だって花婿は花嫁のドレスを見ちゃいけないもの!」というのを聞いてレイチェルは、「私は別にチャンドラーと結婚するわけじゃない」と言っています。
チャンドラーが花婿じゃないから、花婿と花嫁の話はここでは関係ないでしょ、というところですね。
それを聞いたフィービーは、Not after this! と言っています。
これは省略されている部分を補うとすると、You're not gonna marry Chandler after this! になるでしょう。
after this というのは、「3人が揃ってドレスを着ているこんな姿を見た後」ということでしょうね。
「私はチャンドラーと結婚しないわ」というレイチェルのセリフを受けて、「ええ、そうでしょうね。例え、結婚する予定だったとしても、この3人の姿を見た後では、結婚することにはならないわ」と言っているのだと思います。
私たちのこの姿を見たら、唖然として、あきれてしまって、ドン引きして、相手はとても結婚する気にはなれないでしょうね、ということでしょう。
Not after this! は「(そりゃあ)この後では(結婚)しない」というニュアンスになるでしょう。
「姿を見せちゃだめ」→「そうよ、花婿は花嫁のドレスを見ちゃいけない」→「チャンドラーは私と結婚しない」→「そりゃこの姿を見たら、(チャンドラーとあなたは)結婚しないでしょうね」という、トンチンカンながらも「ああ言えばこう言う」的フィービーの返しの面白さを感じていただけたら、と思います。
(Rach からのお願い)
このブログを応援して下さる方は、下のランキングサイトをクリックしていただけると嬉しいです。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
アメリカに留学中のHiroと申します!
去年から英語の勉強の為に、フレンズとこのブログをずっと拝見させてもらっています。
シーズン1の初めから、やっとここまで辿り着いたので初コメントさせてもらいます!
いつもブログから良い刺激をもらっています!
TOEICにも挑戦しているので、レイチさんのように高得点がとれるように頑張ります!!
いつもブログを書いて頂きありがとうございます♪
今後も期待しているでお互い頑張りましょう★
初めまして。コメントありがとうございます。
「フレンズ」に合わせて、拙ブログを読んで下さっているとのこと、光栄で嬉しいです。ありがとうございます。
アメリカで TOEIC を受験するには試験会場が少ない、など、いろいろ大変なことも多いかと思いますが、頑張って下さいね。
ブログ拝見させていただきました。夢に向かって日々頑張っておられるご様子、その夢が一日も早く叶うことをお祈りしております。
お互い、頑張りましょうね。
Why can't the groom see the dress before the wedding?
http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20071116221034AAX6eVi
に対するbest answerとその次の回答あたりがもっともらしい説明ではないでしょうか。
教えていただいたサイト、拝見させていただきました。
確かにもっともらしい説明だと思いました。結婚などのような祝い事や儀式では、さまざまな迷信や縁起かつぎがあるのはどこの国でも同じようですね。
情報ありがとうございました。