シーズン4 第23話
The One With Ross' Wedding - Part I (ロスの結婚式 ― Part 1)
原題は「ロスの結婚式の話 パート1」
ロスとエミリーの結婚式はイギリスのロンドンで行われます。
妊婦のフィービーと、ロスの元カノのレイチェルは欠席。他の3人はロスの式に出席するため、ロンドンへ旅立つ準備をしています。
[Scene: Chandler and Joey's, Joey and Chandler are getting ready for the flight to London and Monica comes running in.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイとチャンドラーはロンドンへのフライトの準備をしている。すると、モニカが走って入ってくる。
モニカ: You guys, hurry up! The flight leaves in four hours! It could take time to get a taxi! There could be traffic! The plane could leave early! When we get to London, there could be a line at customs! Come on! (She runs back to her apartment.) (ねえ、みんな! 急いで! フライトは4時間で出発よ! タクシーをつかまえるのに時間がかかるかもしれないし! 渋滞するかもしれないし! その飛行機が早く出ちゃうかもしれないし! ロンドンに着いたら、税関に行列ができてるかもしれないし! 早く! [モニカは自分の部屋に走って戻る])
チャンドラー: Six-hour trip to London. That's a lot of Monica. (ロンドンまで6時間の旅。それって、モニカがいっぱい…だな。)
モニカは、どどど…と男子の部屋に駆け込んできて、早口で一気に叫んだ後、また自分の部屋へ戻っていきます。
早口で有名なモニカですが、そのキャラ全開、という感じのオープニングですね。
急いで!と言った後、あんなことやこんなことがあるといけないから、と、時間に遅れる可能性を次々に挙げています。
その文章では全て could が使われていますね。「そういう可能性があるかもしれない、そういうこともありうる」というニュアンスです。
custom は「習慣」ですが、このように複数形 customs だと「税関」の意味になりますね。
言いたいことだけ言って、嵐のように去っていたモニカを見て、チャンドラーはあきれたように、「ロンドンまで6時間。モニカがいっぱいだな」と言っています。
兄の結婚式でロンドンに行く、というこの状況では、モニカの興奮は収まりそうにない。ロンドンに着くまでの6時間、ずっとあの調子で、「モニカ」っぽいあれやこれやにつき合わされないといけないんだな…とちょっとげんなりしているのですね。
チャンドラーとジョーイの部屋。
ジョーイ: It's all London, baby! Here we go. (He takes a picture of a less than enthused Chandler and starts towards the girls' apartment.) (すっかりロンドンだぜ、ベイビー! 行くぞ。 [ジョーイはそれほど熱狂していない[あまり乗り気でない]チャンドラーの写真を撮り、女性陣の部屋に向かおうとする])
チャンドラー: You got your passport? (パスポートはあるか?)
ジョーイ: Yeah, in my third drawer of my dresser. You don't want to lose that! (ああ、ドレッサーの3番目の引き出しの中だよ。それ(そんな大事なもの)をなくしたくないだろ!)
(Chandler glares at him. At first Joey doesn't know why, it takes him a little bit to figure it out.)
チャンドラーはジョーイをにらむ。最初はジョーイはなぜ(チャンドラーがそんな顔をしているの)かわからず、それに気づくのに少し時間がかかる。
ジョーイ: Ohh!! (Runs to his room.) (おおー! [自分の寝室に走る])
チャンドラー: There it is. (ほら、そうだろ。)
ジョーイは「ロンドンだ、ベイビー!」と大はしゃぎ。
チャンドラーも、かなり前にロンドンへの航空券を買ったと言っていましたので、ロンドン行きそのものは喜んでいるはずですが、あまりにジョーイがはしゃぎ過ぎるので、ちょっとヒイている感じです。
部屋にいる間から、ジョーイがフラッシュを焚いて写真を撮ったりするので、チャンドラーは憮然とした顔をしています。
はりきって出かけようとするジョーイにチャンドラーは、「パスポートはあるか?パスポートは持ったか?」と尋ねます。
それに対する返事、「ああ、パスポートは引き出しにあるよ。大事なものだから、失いたくないだろ?」がいかにもジョーイらしいですね。
You don't want to...? は、I don't want to... 「俺はパスポートをなくしたくない(から大事にしまっておいた)」と言いたいわけですが、自分のことを語る場合に、主語を You にすることで相手の共感を得る、という話し方です。
ほら、お前もそうだし、俺を含めてみんなそうだと思うけど、大切なものをなくしたくはないだろ? なくしちゃったら困るもんな?みたいなニュアンスです。
パスポートは何のためにあるのかわかってないのか?みたいな顔でジョーイをじーっと見つめるチャンドラー。ジョーイが大事なことに気づくよう、促しているような顔です。
しばらく経ってから、またいつものように、あっ!という顔をして、やっと自分の間違いに気付いたジョーイは、慌ててパスポートを取りに戻ります。
トンチンカンなことをして、さらにはその間違いに気づくのも人より少し遅い、というのもジョーイらしい部分で、イギリスに行く、という特殊な状況においても、モニカもジョーイもみんないつもと変わらない様子なのが何だか微笑ましいですね。
(Rach からのお願い)
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はじめましてのご挨拶の前に、さきほど、フレンズ1-1その6に質問させていただきました。
お時間のあるときに、レスしていただけるとうれしいです。
私は3歳の男の子のママで、専業主婦をしています。
育児以外の、なにか夢中になれるものが欲しい、そんな気持ちをずっと抱えていたんですが、たった一人の子供に振り回されて、私自身も時間の使い方が上手じゃなくて、モヤモヤしつつも、日々の生活に流されてきてしまいました。
そんな日々を送っていたのですが、ある転機があって、英語を勉強しよう!と決心しました。
もともと、Wowowでフレンズの日本語版が大好きでずっと見ていたので、フレンズを英語版で楽しみたい、という野望もあります。
時間は有り余っているのではなくて、自分で作り出すものですよね?
Rachさんは、育児と勉強を両立するのに、なにか心がけていることはありますか?睡眠時間を削って勉強に充てるとか・・・
はじめまして。コメントありがとうございます。
「育児以外の、なにか夢中になれるものが欲しい」というお気持ち、よくわかります。私も子育てに追われる中、子供が1歳になった頃、「私はこのままでいいんだろうか?」と思い始めて、何かやろうと始めたのが「英語」だったんですね。
子供ができると、どうしても子供中心の生活になってしまいますね。気がついたら今日は一日何をしていたんだろう?と思うこともしばしば。専業主婦というのは、「子供と一緒にいて時間を過ごすのが一番大きな役割だ」みたいなところがありますから、何かの用事を済ませばそれで育児が終わるわけではない、というエンドレスな部分があって、「自分の時間」を見つけ出すのは非常に難しいです。
やはり英語学習というものは、ある程度の時間をかけないとできないことなので、私の場合は子供が寝ている時、をその時間に当てていました。子供が起きている時間では、集中して何かをする、ということはほとんど無理ですものね。子供をほったらかして何かに熱中する、というのだと、私が専業主婦を選んだ意味がなくなってしまいますし。
我が家の場合は、二人ともよく昼寝をしてくれるタイプだったので、一緒に昼寝をして少し早く起きた時間に勉強するとか、昼寝をした分、夜の睡眠時間はその分短く済ませて早起きするとか、そんな感じで時間を捻出していました。子供が生まれる前は、こまぎれの睡眠では寝た気がしなかったのですが、授乳で3時間おきに起きる生活を続けるうちに、こまぎれ睡眠でもトータルである程度の時間眠れていたらオッケー、というように体が変わってきたようです。
また、「自分の時間を確保するのが難しい」という意識が強くなったため、少しの隙間時間でも、ぱっと勉強に取り掛かれるようにもなりました。30分でも1時間でも、じっくり英語を学ぶ時間が持てたら、それで満足できた、みたいな感じでしたね。
私はとにかく、「フレンズ」などをDVDで見て、英文をじっくり見つめる、という学習法をとっていたので、いつもやる作業は同じになります。ですから、「今日は何をしよう?」と迷っている時間は必要なく、時間ができればやることは決まっていました。それも時間を無駄にしないコツの一つだったかな、と思います。少しでも時間ができたらこれをやる!ということを、あらかじめ決めておくことが大事だ、ということですね。フレンズの英文を解釈する際、調べ物などにいくら時間がかかってもそれは無駄だとは思いませんでした。英語を学ぶ中での悩みや迷いそのものが勉強だと思うからです。でも、「今日は何をしよう?」と、あっちやこっちに目が行って、結局何も手につかずに終わってしまった、という時間はやはり無駄だと思うのですね。そういう時間を極力なくすように務めた、ということです。
もちろん、私も最初から、時間の使い方に無駄がなかったわけではありません。自分なりの学習法が確立するまでは試行錯誤の連続でした。でも、自分のパターンが出来てしまえば、後は時間が許す限り、楽しく学んでいけばいいだけだ、と思えるようになりました。
3歳の男の子だと行動も活発で、なかなか目が離せない時期ですよね。お子さんが幼稚園に行かれたりすると、また時間もできてきます。今から少しずつ、「貴重な時間を上手く使う」自分なりの方法を見つけていかれてはどうかな?と思います。幼稚園に行くようになってからでも、やはりボーっとしていると、あっという間にお迎えの時間になったりしますので(笑)、時間を上手く使う訓練を今少しずつしているのだというつもりで、あまり無理をされずに、少しずつご自分の時間を見つけて下さいね。
「あっちこっちに目が行って、結局何も手付かずで一日が終わる」
まさにその通りです!
家事の進め方、自由時間の使い方、優先順位を確立させて、迷わず行動できるようになりたいです。
上手に時間をやりくりして、自分のやりたいこと(英語)が出来ると、心のモヤモヤも晴れてきました。
また、遊びにきますね
これからもいろいろ教えてください。
お返事ありがとうございます。
「上手に時間をやりくりする」のは、本当に難しいですよね。でもそういうことを常に意識していると、少しずつ時間も作れるようになる気がします。
また遊びに来て下さいね。こちらこそよろしくお願いします。