2010年06月24日

モンティ・ホール問題 フレンズ4-24その3

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チャンドラー: (Continuing his toast.) And I'm sure we're all very excited that Ross and Emily are getting married at Montgomery Hall. I mean, to think, my friend getting married in Monty Hall. (No reaction from the people.) Ohh, come on, Monty Hall! Let's Make a Deal. Come on, you people! All right, forget it. Congratulations, Ross and Emily. (He sits down.) ([乾杯(の挨拶)を続けている] そして、ロスとエミリーがモントゴメリー・ホール[モンゴメリー・ホール]で結婚しようとしていることに我々全員がわくわくしていることを、僕は確信しています。つまり、考えれば、僕の友人はモンティ・ホールで結婚するのですから。[人々からの反応はない] ああ、おい、モンティ・ホールだよ! 「レッツ・メイク・ア・ディール」だよ。おい、みんな! いいよ、もう忘れて。おめでとう、ロスとエミリー。[チャンドラーは座る])

チャンドラーは、ロスたちがモントゴメリー[モンゴメリー]・ホールで結婚することに皆さんもわくわくしているでしょう?みたいなことを言っています。
結婚式場がそういう名前だということですね。
その後、追加説明のように I mean を付け足して、モントゴメリー・ホールはつまり(or 略して)モンティ・ホールですからね、みたいに言っています。
ジョークのつもりで言ったのに、また誰も笑わずシーンとしているので、そのあまりの反応のなさにチャンがキレています。

「モンティ・ホールっていうのは、Let's Make a Deal で有名なあの人のことだよ! どうして反応がないの?」みたいに叫びますが、やはりリアクションがないので、もういいや、とあきらめて、カップルに適当におめでとうを言って座ってしまいます。

Let's Make a Deal はDVD字幕でイタリック表示になっていますが、これはアメリカのクイズ番組(game show)のタイトル。
モンティ・ホールはその司会者の名前です。
Wikipedia 英語版: Monty Hall
Wikipedia 英語版: Let's Make a Deal

私はこの番組を見たことないのですが、この番組に由来する「モンティ・ホール問題」(The Monty Hall Problem)という確率の問題が有名なようです。
司会者の「モンティ・ホール」や、番組名の「レッツ・メイク・ア・ディール」はウィキペディアの日本語版が存在しないのに、「モンティ・ホール問題」については、日本語版で詳しい説明が載っていました。
Wikipedia 日本語版: モンティ・ホール問題

ウィキペディアの説明を引用させていただくと、
モンティ・ホール問題は、モンティ・ホール (Monty Hall、Maurice "Monty Hall" Halperin) がホストを務めるアメリカのゲームショー番組「Let's make a deal」の中で行われたあるゲームに由来する、次のような確率の問題である。この問題は「直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答が異なる問題」の適例とされる。

上のウィキペディアではさらに詳しく説明されていますので、興味のある方は是非お読み下さい。

そんな風に、確率の問題の名前として使われるくらいの有名な人気番組なわけですが、モンティ・ホールはアメリカのクイズ番組の司会者の名前ですから、イギリスではそれほど有名ではないのかもしれない…それでみんなにウケなかった、ということでしょうか?
または、イギリスでもその名前は知られているかもしれないけれど、まるで「おやじギャグのようなダジャレ」ですから、チャンドラーのジョークとしてはイマイチな感じもしますので、またまたジョークがスベってしまった、ということかもしれません。

次から次へと繰り出すジョークをことごとく外し、最後はどうでもいいや、みたいにだらしない発音で、適当に祝いの言葉を述べて座ってしまうチャンドラーに笑えますね。


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posted by Rach at 10:05| Comment(5) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rach さん、またも寒いチャンドラーのジョークなのですが、私はここでいくつかの点に注目しました。
まず、
we're all very excited that Ross and Emily are getting married at Montgomery Hall.
での、
we're excited that 〜 と、that 節で繋いでいることと、are getting married のように進行形になっていることですね。別に普通の用法なのですけど、excited about なんかを使うともっとややこしい事になってしまいそうですし、are getting married の方が get married と言うよりいきいき感がありますよね。

何より、married at Montgomery Hall と married in Monty Hall での at と in ですね。いろいろ学べます。
Posted by FDJ at 2010年06月25日 01:52
FDJさんへ
コメントありがとうございます。

まず、excited that は、確かに「excited about なんかを使うともっとややこしい事になってしまいそうです」ねぇ? about だと後に名詞(この場合は動名詞)が来ることになりますが、その動名詞の主語である所有格は、Ross and Emily という複数だから、excited about Ross and Emily's getting married... みたいになるでしょうか? 動名詞の主語が複数だとちょっと重たすぎて「もっちゃり」(?)した感じに聞こえてしまうかなぁ?

are getting married は、get married よりも「いきいき感」ありますよね。get married だと「結婚するという事実」に対してわくわくしている感じになるけど、現在進行形だと「これから間もなく結婚する、結婚しようとしているなんてわくわくする」ってニュアンスが出そうですよね?

最後に、「何より」の、at と in の違いですが、、、。at と in のように前置詞が異なっていること、完全にスルーしていました(笑)。全然気づかなかったです。

Montgomery Hall は「場所」、Monty Hall は人名であるから「もの」。そういう違いでしょうか? 前置詞に in を使っていることで、後ろの言葉(Monty Hall)が「場所」ではないこと、人名であることを示している、ということでしょうか? 無理やり前置詞を訳すと、モンティ・ホール氏の体内で、みたいな感じのニュアンスになるんでしょうかねぇ?

「いろいろ学べます」とのことですが、記事を書いている本人(Rach)が全然学べてないのでは?(笑)。、、、頑張ります!
Posted by Rach at 2010年06月26日 08:34
こんにちは Rach さん

いゃぁ、物凄く学ばれていらっしゃると思います、Rach さんは。

この at と in ですが、両方使われますよね。例えば、married at/in City Hall で検索すると、共にたくさん Hit します。ただ、getting married at Japan とは言わず、その場合は in ですよね。 感覚でしか言えないのですが、そとから眺めている感じがやはり at になるのでしょうか。あと、今回の場合、架空の Monty Hall という会場としてのチャンドラーのジョークだとすると、より広い意味での in の方が無難なのかも知れませんね。

これからも、頑張ってください。いつも応援しています。
Posted by FDJ at 2010年06月27日 10:45
詳しい解説ですね。勉強になります。
応援クリックしておきました。頑張って下さいね!
Posted by 家庭教師 at 2010年06月27日 14:54
FDJさんへ
「いえ、私なんかまだまだ、、、」と謙遜すべきなのでしょうが、FDJさんにそのようにお褒めいただけると、とっても嬉しいので、ここは素直に「ありがとうございます」と言わせて下さい。

at と in の話、FDJさんのご説明を読んで、だんだんわかってきた気がします。at は「場所、位置、地点」などの「一点」のイメージですよね。「一点」ということはつまり、大きな地図のような全体像があって初めて、多くの地点の中の「一点」を示せるわけですから、「そとから眺めている感じが at 」というご説明、感覚的にわかるなぁ、と思えます。
そして、in の方は「一点」ではなく、まさに in Japan のように、もっと広いイメージがありますよね。in の場合は、「そとから眺めている」 at とは違って、「主語がその広がりの中に入っている」イメージで語っている気がしますね。at なら頭の中に大きな地図上のホールのイメージがあって、in ならそのホールの中でまさに結婚式をあげようとしている姿(ホールの中しか見えていない)が浮かんでいる感じでしょうか。

チャンドラーのセリフでは、Monty Hall は有名な司会者の名前であると当時に、「いかにも存在しそうな会場・場所としてのホールの名前」でもありますから、ダブルミーニングですよね。その前の Montgomery Hall と同様に at を使ってしまうと、「地図上の一点としてのホール」=「会場としてのホールの名前」であると意味が限定されてしまうから、「ほんとは人名なんだけどね」というニュアンスを出すために、場所だと限定されにくい「より広い意味での in の方が無難」だということなのでしょうね。

応援して下さっているとのこと、ありがとうございます。「感覚でしか言えない」とおっしゃるFDJさんの「感覚」に、少しでも近づけたらな、と思っています。これからもよろしくお願いします。


家庭教師さんへ
解説をお褒めいただき、また応援クリックもありがとうございます。
これからも頑張ります。
Posted by Rach at 2010年06月28日 11:41
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