2010年07月05日

シーズン5に突入! フレンズ5-1その1

今日からシーズン5に入ります。
皆様の応援、励ましのお陰で、無事シーズン5を始めることができます。本当にありがとうございます!
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シーズン5 第1話
The One After Ross Says "Rachel" (ロスの結婚式、その後…)
原題は「ロスが”レイチェル”と言う後の話」


シーズン4最終話 フレンズ4-24 で、誓いの言葉を述べる時、ロスはエミリーと言うべきところをレイチェルと言ってしまいます。
気まずい空気が流れる中、もう一度誓いの言葉をやり直し、とりあえず結婚式を終えたロスですが、エミリーの怒りは収まらず、彼女は化粧室に入ったまま出てきません。

(Mrs. Waltham's phone rings and she answers it.)
ウォルサム夫人(エミリーの継母)の電話が鳴り、彼女はそれに出る。
ウォルサム夫人: Yes, Waltham Interiors. (はい、ウォルサム・インテリアーズです。)
フィービー: (On the phone, in New York) Uh, hello, this is Ross Geller's personal physician, Dr. Philange. ([NYにいて、電話で] あぁ、こんにちは。こちらはロス・ゲラーの主治医のドクター・フィランジーです。)
ウォルサム夫人: Who? (誰?)
フィービー: Yeah, I discovered that Ross forgot to take his brain medicine. Uh, now without it, uh, in the brain of Ross, uh women's names are interchangeable. Through, through no fault of his own. (ええ、私はロスが脳の薬を飲むのを忘れたことに気づいたんです。えー、今、薬がないと、その、ロスの脳の中では、あの、女性の名前が取替え可能になってしまうんです。彼のせいではないのに。)
ウォルサム夫人: Oh, my God! Phoebe. (まぁなんてこと。フィービーね。)
フィービー: No, not Phoebe. Dr. Philange. Oh, no! You have it too! (いいえ、フィービーじゃありません。ドクター・フィランジーよ。まぁ、なんてこと! あなたも同じ症状なのね!)
(Mrs. Waltham hangs up on her.)
ウォルサム夫人は一方的に電話を切る。
フィービー: Hello? (もしもし?)

エミリーのママは、電話に出る時に、「ウォルサム・インテリアーズです」と答えています。
interior は形容詞では「内部の、室内の」、名詞では「内部」ですね。
このセリフでの interior(s) は、日本語の「インテリア」のイメージと同じでしょうね。
interior design, interior decoration で「室内装飾」という意味になりますが、そういうものを請け負う業者か店の名前だと思います。
このママは、最初に登場した時から、しょっちゅう携帯で電話ばかりしているのですが、どうやらそういうインテリア関係の仕事をしているために、片時も電話を離せない、ということのようです。

physician は「内科医、医師」で、personal physician は「かかりつけの医者」。
フィービーは偽名を使って、Dr. Philange と名乗っています。
(この名前については、後に詳しく触れます)

フィービーは、ロスの担当医のふりをして話を続けます。
フィービーは、discover という動詞を使って、「ロスが(飲むべき)脳の薬を飲んでいないことに気づいた」と言っているようです。
かかりつけの医師である私が処方して渡すべきだったのに、それを渡し忘れたことに気づいた、という感じでしょう。
薬がない状態、薬を飲んでいない状態だと、ロスの脳の中では、女性の名前が interchangeable であると言っています。
interchange と言えば、「インターチェンジ」、つまり「高速道路の立体交差」を思い浮かべますが、この場合は「置き換える、入れ替える」という意味ですね。
女性の名前が入れ替え可能になる、というのは、エミリーの名前をレイチェルと言い間違えることを指しています。

through no fault of one's own は決まり文句で、「…の責任ではないのに」。
through no fault of his own を強引に直訳すると、「彼自身の”無”過失を通して、通じて」みたいなことですから、「彼自身の過失を通じてではなく」→「彼に過失、落ち度はないのに」という意味になるのですね。
つまりフィービーは、ロスが名前を間違えたのは病気のせいなんです、と言いたいわけです。

その話を聞いた後、エミリーのママが、「まぁなんだ、あなたフィービーね」と見破ってしまうのも面白いですね。
4-24 で携帯でやり取りをしたことがあったので、フィービーのことを覚えていたようですが、あんまり他人のことには興味のなさそうなママがちゃんと名前まで覚えているのに笑えます。

私はフィービーじゃなくて、ドクター・フィランジーよ、とまだ頑張るフィービー。
have it というのは漠然とした言い方ですが、「あなたもロスと同じような、人[あるいはもっと限定して女性]の名前を入れ替えてしまうという病気・症状を持っている」という意味でしょう。
そのセリフを言いながら、片手でサムアップをして(親指を立てて)、「私、うまいこと返してやったわ!」みたいに勝ち誇った表情を浮かべるフィービーも楽しいです。
やった!と思ったフィービーですが、エミリーのママにあっさり電話を切られてしまうのも、さらに笑えますね。

さて、フィービーが使った偽名について。
DVDでは Filangie、ネットスクリプトでは Philange、そして、Wikipedia では Phalange と綴りが統一されていませんが、この名前は、今回のフレンズ5-1 以降、フィービーの偽名として何度も登場します。

ネタバレを避けたい方は読まない方が良いですが、Wikipedia 英語版: Phoebe Buffay にも、"Regina Phalange"という項目があります。

今回は苗字のフィランジーだけですが、今後は「レジーナ・フィランジー(or ファランジー)」というフルネームでよく登場することになります。
私が調べたところ、今回のフレンズ5-1 の後は、5-24 7-20, 8-4, 8-21, 10-13, 10-18 に登場します。
フレンズ10-18 は、フレンズファイナルシーズン(シーズン10)の最終話で、フレンズの「ほんとにほんとの最終回」なのですが、そこにも Philange という言葉が登場するのですね。
その際には、フィービーの偽名としてではなくて、何かを指す言葉として使われたのですが、それはまた、最終回の時に説明します。(約6年後?…笑)

記念すべき最終話にも登場したくらいですから、それだけフレンズファンには印象深い名前だということですね。
サブカルネタというのとはちょっと違いますが、フィービーがいつも使う偽名という「フレンズファンのお約束」みたいなものなので、参考までに触れておきました。


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posted by Rach at 12:24| Comment(16) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シーズン5突入おめでとうございます!(^^)
僕は今2周目のシーズン3-13です。
字幕無しで日本語と同じ感覚で見られるまで見続けますよっ!
Posted by しゅぺ at 2010年07月05日 13:54
through no fault of one's own の決まり文句って初めて聞いたんですが、Rachさんはどうやってこれが決まり文句だと気付いた(覚えた)んですか?
辞書経由でしょうか、またはイディオム集で見かけたということなんでしょうか
Posted by yuskay at 2010年07月05日 21:20
シーズン5突入おめでとうございます。
私は今シーズン3−3を勉強中です。

とはいっても、シーズン3から勉強しているので、全然進んでないんですけどもw。
正直シーズン1−1話から見ると「皆が絶賛するほど面白いかなぁ?」なんて思うんですが、シーズンが進むにつれて「面白い!!」と感じるようになって、それで勉強しています。

決まり文句もそうなんですが、Rachさんの固有名詞の解説がとっても参考になっています。Little Bo Peep とかWho's The BossというTVドラマにTony Danzaが出てるとか。
しかもwikiリンク付きで!こういう固有名詞というか、アメリカ人なら誰でも知っていることを日本人の私は分からないので、本当に助かります。
ありがとうございます。

シーズン5まで追いつけるように頑張りますっ!
お礼の意味も込めてなるべくランキングアイコンをクリックするようにしています。

無理のないペースで更新してくださいね。では。


Posted by chacha at 2010年07月05日 23:41
Rach さん、シーズン5突入おめでとうございます。

この Phoebe のセリフですが、やはり彼女なりの ドクターっぽい喋り方を意識したものなのでしょうね。discover とか、in the brain of Ross あと women's 〜 interchangeable や through 〜 の部分がそのように感じられます。

また medicine 以下は、Now women's names are interchangeable in the brain of Ross without it through no fault of his own. の様になるのでしょうか。 この through 以下はきっちりおぼえたいものですね。勉強になりました。有り難うございます、Rach さん。
Posted by FDJ at 2010年07月06日 01:22
シーズン5ですね!おめでとうございます^^
ここまでに来るのに、どれだけ時間をかけて苦労しながらやってこられたのか、私もフレンズ学習を始めてみてようやく肌で感じるようになりました。Rachさんはほんとにスゴイです!!
ついついストーリーが気になって、最新の解説を読んでしまったり、You-tubeのチラ見をしてしまいます・・・早くちょっとオデブになったジョーイとチャンドラーが見たいです(笑)。

FRIENDSに関係ないのですが、一つ質問させて頂いてもよろしいでしょうか?会話でよく使われるパターンらしいので、フレンズにもでてきたことがあるかも?

A save B. saveを-ing形にして、A saving B.「AがBを助けるなんて。」この文は、日常会話でよく使われる感嘆を表現する文と学んだのですが、調べてみてもこのsavingがよくわかりません^^;解説いただけると嬉しいです。 
Posted by Kikka at 2010年07月06日 18:55
しゅぺさんへ
お祝いコメント、ありがとうございます! もう2周目なんですよね。何回も見ていると、頭の中で日本語に訳さないで理解できる部分が増えてきますよね。
フレンズ学習を続けていて下さって嬉しいです。これからもよろしくお願いします。


yuskayさんへ
イディオム集のようなものは、私はほとんど持っていないんですよね。

このフレーズは、まず英辞郎に載っていました。

それから、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) の fault [noun] の項目にも、
He lost his job through no fault of his own.
という例文が載っていました。そのフレーズの意味は説明されていませんでしたが、through no fault of ... own の部分が太字だったので、それがお決まりのフレーズなんだな、と思ったのです。

マクミラン(Macmillan Dictionary) の fault [noun] にも、
through no fault of your own: He seems to have lost the job through no fault of his own.
と出ていました。

ロングマンもマクミランも、どちらも「仕事を失う」という例文なのが興味深いですね。「彼のせいではないのに」感がよく出るということでしょうか。
ということで、英英辞典に載っていたので「決まり文句」と判断したということです。実はLAADの例文を載せようと思っていたのですが、書くのを忘れてしまったようです。ここでそれを追加で説明できて良かったです。ありがとうございます。


chachaさんへ
お祝いコメント、ありがとうございます。
シーズン3は、ファンの間でも人気が高いですね。いろんな意味でキャストが「ノッている」感じがします。
私も、1-1 を見た時に、「これが全米視聴率ナンバーワンのドラマ〜?」と思いました。でも見続けているうちに、1-8 までで完全にハマってしまい、現在に至る、という感じです。

固有名詞の解説をお褒めいただけると嬉しいです。あれは調べるのに結構時間がかかっていて(笑)、あれがこのブログの「命」なんですよね。
「そんなの知っても知らなくてもどうでもいいじゃん」と言われてしまうと、もうこのブログの存在意義がなくなってしまうのです。辞書に、それも特に英辞郎などのような多くの日本人学習者が使っているような辞書に載っているようなことなら、わざわざ私がここで説明する必要もないと思っています。
皆さんが調べる手間を少しでも省いてもらえたら、そしてセリフの面白さを愉しんでもらえたら…という気持ちでいつも調べ物をしています。それが私の使命なのよ、と勝手に思いこんでいるふしもありますし(笑)。

ランキングの応援もありがとうございます。とても励みになります。今はいろんなことがふっきれて、すがすがしい気持ちで毎回記事が書けています。応援してくれる読者の皆様のお陰です。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


FDJさんへ
シーズン1からのお付き合いであるFDJさんにそう言っていただけると感無量です。ありがとうございます。

「ドクターっぽい喋り方を意識したもの」というのは、まさにそうでしょうね。わざと沈着冷静な口調でしゃべろうとしている感じがあります。使われている単語も、普段のフィービーの使うものよりも「お堅い」感じがしますよね。

後半は、お堅いことを言おうとしながらも、uh が何度も挿入されたり、through を2回繰り返したりと、すっと言葉が出てこない、考え考えしゃべっている様子が伺えますね。本当のドクターだったら、まさにFDJさんが書かれたように症状を的確に一気に説明できてしまうのでしょうが、それが「にわかドクター」のフィービーにはできなかった、という描写なのかもしれませんね。

through 以下の表現は面白いですね。「no+名詞」はすごく英語っぽくていいなぁ、と思います。こちらこそ、これからも勉強させてくださいね、FDJさん。


Kikkaさんへ
お祝いコメントにお褒めのお言葉、ありがとうございます。「スゴイ」なんてことはないですが、ただ、私なりに時間をかけてやってきたことが自分自身の英語力アップに役立ったと思うし、それがまたどなたかのお役に立てていたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。ブログ初期からお付き合いさせていただいている Kikkaさんがフレンズ学習を始めて下さったことも、私にとってはとても嬉しいニュースでした。続けていて良かったなと本当に思いました。

先のストーリー、気になっちゃいますよね?(笑) そういう気持ちが、今見ているのを集中して見て、早く次のエピソードに行きたい、という「次へ、次へ」という意欲に繋がるんですよね。フレンズのようなシリーズものの利点は、「違うエピソードで何度も何度も登場する表現が、よく使われる会話表現である」ことがわかる、ということです。少しずつ違った場面で登場することで、その言葉のニュアンスがしっかり特定されてくる感覚ですね。

ご質問の、A saving B.「AがBを助けるなんて。」ですが、私の記憶にはありませんでした。別に save という単語に限らず、A doing B. でそのような「感嘆を表現する文」になる、ということなんですよねぇ?
見たところ、分詞構文の一種で分詞構文が単独の文で独立した形、か、あるいは…「動名詞」なのかもしれません。

「AがBを助けるということ!」みたいな動名詞だったら、そういう「感嘆」のニュアンスが出るのかもしれないなぁ、と思ったりします。日本語でも「体言止め」のように、文章の中で名詞だけが出てくると、そこに何らかの感情の動きが感じられますよね。「AがBを助ける、助けた」という完全な文章の形ではなくて、saving B という動名詞(Aは saving という動名詞の意味上の主語)と表現することで、「助けること、助けるという事実」に対しての感嘆の気持ちが出るのかなぁ?と。

そのフレーズが登場する前後の文脈の中で読めば、どういう感じかニュアンスがわかるかもしれません。どういう感じでそのフレーズが使われるのか、差し支えない程度に示していただければありがたいです。
Posted by Rach at 2010年07月07日 13:59
質問の解説ありがとうございます!
A doing Bの形はチャロにでてきた文なのです。文法的な詳しい解説はありませんでした。この文脈は、But really A saving B...と突然話が変わって、「それにしてもAがBを助けるなんてねぇ・・・」(Bには昔ひどいことをされたのに)って感じになっています。この文の前と後の文は別の話です。
例題として、A and B becoming best friend !? That's impossible. Spending the last dollar for C...C was sure big-hearted. こういう文がでていました。やはりどれも感嘆のニュアンスですよね。ing形は動きのある形なので、感情の動きに繋がり、感嘆のニュアンスを表すのかなぁ??初めは分詞構文かなと思っていましたが、考えれば考えるほどわからなくなってきます(笑)。このようなing形の使い方が一般的なのであれば使ってみたいなと思うのですが、すっきりしないうちは使えなくって^^;;
Posted by kikka at 2010年07月07日 22:50
kikkaさんへ
お返事ありがとうございます。
そうかぁ、「チャロ」でしたか。教えていただいた文、例題も含めて、確かに「感嘆のニュアンス」が感じられますよねぇ。
見た目は分詞構文を彷彿とさせるのですが、やはり分詞構文は、メインの文章の前後におまけのように付く形で、その文章をより詳しく説明するニュアンスがあると思うのですね。だから、私には、何となくしか言えませんが、動名詞のような気がするのです。

動名詞かどうか?については、後で考察しますが、一番大切なことは「このようなing形の使い方が一般的なのであれば使ってみたいな」という部分ですよね。フレンズのセリフでよく聞くパターンであればいいのですが、出てきたのかもしれないけれど、残念ながら思い出せないんですよ。ブログ内で検索しようにもどういうキーワードで検索したらいいかよくわからないですしねぇ(笑)。

挙げていただいた例文を見ると、感嘆のニュアンスは伝わるので、こういう形は多分「使える」と思います。ただ、私の中ではあまりこういう表現になじみがないので(出会ったのに気づいてないだけかもしれないですが)、今の私には使えないかもしれません。これからは、いつも頭のどこかにこのことを意識しながら、セリフを見ていこうと思っています。見つけたら、kikkaさんとこのコメント欄でお知らせしますね。

以下はおまけになります。
実際には、動名詞か現在分詞かという文法上の違いを突き詰めることにはそれほど意味はないのかもしれませんが、ちょっと思いついたことを書いてみます。かなりの「思いつき」なので、軽く読み流して下されば結構です。

動名詞は「…すること」と訳されますが、to 不定詞が「これからすること」という未来をイメージしているのに対して、動名詞は「それまでにしたこと」という過去の言及を表すことが多いですよね。
forget to do は「…するのを忘れる」(つまり、実際にそれをしていない)、で forget doing は「…したことを忘れる」(つまり、実際にはそれをした)という違いですね。
ですから、A doing B. のように、動名詞の形にすることで、「実際にAがBにある行動をしたということ、したという事実」が、信じられないとか、驚きであるとか、そういう感嘆のニュアンスになるのかなぁ?と思える気もするのです。

例えば、A and B becoming best friends!? That's impossible. だったら、話者の気持ちとしては、I can't believe the fact that A and B actually became best friends. 「AとBが本当に・実際に親友になったなんて[なったという事実が]信じられない[あり得ない]」みたいな感じでしょうか。それを動名詞で表現すると、A and B becoming best friends is impossible. みたいな感じになって、その驚きはもう言葉としては言わずに、その起こった事実だけを動名詞で述べることで、「感嘆のニュアンス」が出るのかなぁ?と思ったりもします。
私ももう少し考えてみますね。また新しいことを思いついたらコメントします。
Posted by Rach at 2010年07月09日 10:37
なるほど。。。動名詞で起こった事実を述べていると考えるとしっくりいきますね。A do (did) B. ではなく、doingにしているところがポイントですから、ある行動をした事実にスポットがあてられていて、驚きなどの感情のニュアンスが表されているのでしょうか。省略形と考えると会話で使うという部分も頷けますが、一般的な表現ではないのでしょうかねぇ。
色々考えて下さってありがとうございます!フレンズをやってみると、チャロで覚えた表現とか感覚とかがあって、ベースにチャロがある方がとっつきやすいなぁと思ったんです。それで今月は仕事も忙しいので、ざっとチャロを復習して来月からフレンズをやることにしました。それで今回の文にひっかかったんですが、見逃してるところが結構あるんですね^^;
Posted by kikka at 2010年07月09日 19:16
Rach さん、よこから割り込んで申し訳ないのですが、Rachさんの不定詞と現在分詞の説明をヒントに、私も思い付きで書いてみます。

まず状況が全くわからないのであくまで推測ですが、これは、
it was A saving B.
のようなものではないでしょうか? 例えば Cさんが A saved B. と言うことを Dさんに伝えたときの Dさんのリアクションだとすると、そんな感じになるのではないかと思います。信じられないようなことなら、
Was it really A saving B?
のような感じになるのでしょうか。
ただ、Dさんがあくまで感嘆として自分に対して発した言葉なら、it was は省略されることもあると思います。極端なはなし、
". . . A, B, saving, . . , really?"
とかの、可能性もあると思います。頭のなかのイメージを口にしているだけですから。まぁ、あくまで推測なのですが。
Posted by FDJ at 2010年07月10日 01:06
FDJさん ありがとうございます^^
質問はいつもRachさんとFDJさんのお二人にご回答頂けると嬉しいなぁと思いまして、FDJさんにもお願いしました。Rachさんのブログでフレンズ関係(たまに関係ない質問も^^;)の質問をこのように公開で書くことで、他のブログ訪問者の方のご参考にもなればいいなと思っています。(よろしいでしょうか?Rachさん)私はこう思うというご意見を、他の方からも頂けたりしたらもっと嬉しいなぁ^^(すいません・・・Rachさんのブログで厚かましくも 汗)

動名詞説、しっくりくるなぁと思ったので色々調べていました。文法だけみると、Aがdoingの意味上の主語と考えた時、普通は所有格が来る点、動名詞のその他の用法を見ると同じ形がなかった点が気になっていました。過去進行形説だと、文法的にもIt wasの省略という点も問題なしでスッキリですよね。私の分詞構文説は論外で(笑)。

-ing形だけみても上記の色んなパターンがあるわけで、あらゆる角度からじっくり考えてみることが大事ですね。自分で考えていく過程(考え方、どういう道具を使うかなど)も、学ばせて頂きます。ありがとうございました!

P.S
>". . . A, B, saving, . . , really?"とかの、可能性もあると思います。

これを読んで、やっぱり私の学習は日本語が介入しすぎていると感じました。少ない学習時間の中でもっと英語に触れる工夫をしたいと思います。うーん、さすがFDJさん。
Posted by kikka at 2010年07月10日 18:15
Rach さん、たびたびすみません。 ネットでこの部分のスクリプトを確認してみてわかったのですが、私の先のコメントは間違いです。 この部分、"But really 'D' saving 'C'" と言うのは、過去の以外な出来事の一つとしてを挙げられてるようで、例えば、この訳ではないのですが、「D はCをたすけるし、〜と〜は親友になるし、ほんとにおかしな事ばかり、、、」みたいな感じで使われているように思いました。

ですから、私の予想は大ハズレで、これはやはり、D's saving C の様に動名詞と解釈された Rach 説が正しいと思います! 感嘆と言うか、過去の出来事の「見出し」の様なものだと思います。丁度、ニュースの見出しみたいな感じではないでしょうか。
Posted by FDJ at 2010年07月11日 13:29
Rachさん、FDJさん

前後のスクリプトや内容を詳しく説明していませんでしたので、色々困惑させてしまってすみませんでした。この部分を正確に「リトル・チャロ」から引用させて頂きます。(『』が引用部分)

『Margherita:But really...Dread saving Catherine...Things work in a very strange way.
 
 Charo:What do you mean ?』

となっています。これ以外の前後は、引用してもあまり関係ない話になっているのでここだけ抜粋します。
ストーリーの概要は、ドレッドは昔、キャサリンに警棒で打たれ片目の視力を失ったのですが、そのキャサリンが事故にあいそうになった時、ドレッドはキャサリンを助けたのです。その事実に驚いて、マルゲリータが上記のセリフをチャロに向かっていいます。ドレッドとキャサリンの経緯を知らないチャロに、この後、マルゲリータが過去の出来事を説明するわけです。

Things work in a very strange way. 「世の中わからないもんよねぇ。」というこのセリフを載せていませんでしたが、これは必要だったんですね。ごめんなさい^^;


再度質問です。動名詞と考えた場合、例えば I was surprised at Dread's saving Catherine. (まずこの文が正しいかどうか自信がありません^^;)の I was surprised at が省略されたものとか、そういう形ですか?それだとDread's saving Catherineになると思うのですが、Dreadなんですよねぇ。。。何かが省略されてD saving Cになっていると思うのですが、どういう文が完全な文章だと思われますか?確かに内容は動名詞の解釈でしっくりいくのですが、文の形がよくわかりません^^;ご説明いただけると嬉しいです。
Posted by Kikka at 2010年07月11日 15:43
Kikkaさん、FDJさんへ
お返事遅くなってすみません。


まず、FDJさんへ。
「Rach 説が正しいと思います!」とのコメント、ありがとうございます。FDJさんにそのように言っていただけて大変光栄です。
私自身、(単に気づかずにスルーしているだけかもしれませんが)あまりドラマのセリフなどでお目にかかったことのない表現なので、私もあくまで感覚的なイメージと推測に過ぎないのですが、、、。

FDJさんの「過去の出来事の「見出し」の様なもの」という感覚、よくわかる気がします。私もFDJさんのコメントを読みながら考えてみたのですが、「ドレッドがキャサリンを助けた」という事実を、過去形の文章で直接的に事実を語るのではなくて、それを動名詞にすることで、抽象的な概念である名詞に昇華させている、みたいな感じが私にはするのですね。

「感嘆」と言っても、「ドレッドがキャサリンを助けたなんて!!!」という感じではなくて、「ドレッドがキャサリンを助けるなんてことが、、、」(そんなことがあっていいの? そんなの信じられない、、、)みたいな、そういう「てんてんてん」みたいな余韻の感じられる「感嘆」のニュアンスがあるように思うのですね。セリフの中にそういう、完全な文章の形になっていないフレーズが挿入されるのは、「日常会話でよく使われる」感覚なんだろうなぁ、とは思います。


そして、Kikkaさんへ。
詳しいスクリプトと内容の説明ありがとうございます。
基本的に私は、「フレンズ」とは直接関係のないことであっても、英語の表現について考えることは英語学習者として勉強になることなので、そういうご質問をいただけることは嬉しいです。そしてそれについて、FDJさんにも一緒に考えていただけるということも、私にとっては大きな刺激になるのでとても嬉しいです。

ただ、今回の「チャロ」のように、私があまり詳しい状況などを知らない中でのセリフとなると、その言葉の一部のフレーズだけを文字のみの情報だけで解釈するのは、間違った方向に進んでしまう危険が伴うのかな?という気はしました。そのフレーズが、フレンズにもよく登場するようなものであれば、「フレンズにも似たようなセリフがありました」ということで、私も説明しやすいのですが、今回のフレーズはなじみのないものでしたので、やはり推測の域を出ないのですね。前後の文脈や、根底に流れる大きな設定とか、そのキャラの性格とかがわからないままに解釈するのは難しい部分があるんだな、と今回改めて思いました。ですから、上に書いたような私の意見も「そういう意見もある」くらいに聞いておいていただければと思います。上にも書きましたが、本当に頻出する日常表現であるのなら、私も今後どこかでそれに出会うはずで、その時にまた、本当のニュアンスが掴めるようになるのかな、と思っています。

最後にいただいたご質問について。
普通は、「I was surprised that 文」のような形になるでしょうが、あえて動名詞で表現するなら、I was surprised at Dread's saving Catherine. ということになるでしょうね。それが Dread's という所有格ではなくて、Dread という形になっているのは、「会話などの口語では、動名詞の主語は目的格を使うことが多い」からです。上のコメントで「Aがdoingの意味上の主語と考えた時、普通は所有格が来る」と書かれていましたが、それは書き言葉に強い傾向で、口語のような話し言葉では、「断然」と言ってもいいほど、目的格が多いんですよ。

例えば、(今、シーズン1に取り組んでいる Kikkaさんにとって、ネタバレになるのであれば読むのは避けていただいた方がいいですが)
フレンズ4-18その1
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471579.html
では、
It's just that us getting along is difficult for him, because he doesn't like me. (ただ、私たちが仲良くなることが彼にとってはつらいだけよ。だって彼は私のことが好きじゃないから。)
というセリフが出てきます。us getting along の us という目的格が、getting という動名詞の主語に当たるわけですね。学校英語で習ったイメージだとここは our になりそうだけれど、ドラマの会話では us getting みたいになることが(私の感覚では)「圧倒的に」多いのです。

私も学校英語、受験英語では、「動名詞の主語は所有格」と習った記憶があります。ですから、フレンズで「動名詞の主語が目的格」のセリフに出会った時は非常にびっくりしました。でも、文法書にも書いてあったりするんですよね。

例えば、私が使っている、数研出版「基礎と完成 新英文法」の p.404 には、

動名詞の意味上の主語は、<文章体>では(代)名詞の所有格(John's, his)を用い、<口語体>では、名詞は -'s のつかない形(John)、代名詞は目的格(him)が好まれる。

と書いてあるのです。この参考書は私が受験時代に使っていた典型的な「受験参考書」ですが、ちゃんと書いてあったんですよねぇ。30歳を過ぎて英語をやり直すまで、「動名詞の主語が目的格もアリ」だなんて全然知りませんでした(笑)。多分、「動名詞の主語は所有格なんだ!」という思い込みが激しすぎたんでしょうね。

学校英語、そして一般的な文法書は、どうしても「書き言葉」中心で綴られているので、なかなかそういう「口語特有の文法」というのをまとめたものは少ない気がします。書いてあっても、口語は「おまけ」みたいに書かれていることが多いので、見逃してしまう、ということもあるでしょうか。

これから、フレンズを進んで行かれて、私の過去記事を読んでいただくと、そういう「動名詞の主語が目的格の例」がいくつも登場しますので、そういう例にどんどん触れていくことで、だんだん違和感もなくなってくると思います。

文法から学ぼうとすると、どうしてもまず「カタチ」に目が行ってしまうんですよね。「カタチ」でカテゴライズして覚えることは効率的なやり方ですし、私も文法事項の基本を学ぶ場合はそういう学び方をしてきましたが、全てのものがその「カタチ」に当てはまるわけでもないのですね。「フレンズ」でも「チャロ」でも、生きた英語から学ぼうとする場合は、その英語の「そのままの姿を素直に受け止める」という姿勢が大切なんだろうと思います。「文法的におかしいんじゃないか?」と疑問を抱くのではなくて、「自然な英語ではこういう言い方もアリなのね」みたいな感じでそっくりそのまま受け入れるというか。そういうのに何度も出会っていくうちに、だんだん身体になじんできて、そのうち自分でも自然に使えるようになる、という感覚なのかな、と思っています。

上に書いたことで何かわかりにくい部分があれば、ご遠慮なくおっしゃって下さいね。
Posted by Rach at 2010年07月12日 10:56
Rachさん

詳しい解説ありがとうございました!文の形に疑問が残っていましたが、その点もスッキリ理解できました。くだけた口語表現にはこれまでもあまり触れてこなかったので、そういう形があると今回勉強になりました。

このような形はリトルチャロのレベルからみると難しいものですし、(It was) Dread saving Catherine. という形も自然なセリフではないかなと考えていましたが、

>「ドレッドがキャサリンを助けた」という事実を、過去形の文章で直接的に事実を語るのではなくて、それを動名詞にすることで、抽象的な概念である名詞に昇華させている、みたいな感じが私にはするのですね。

Rachさんがこうおっしゃったように、単に過去の事実を語るのではなく、「ドレッドがキャサリンを助けた」という驚くべき事実を切り取って見せているような(ここが見出しのような感覚なのかなと思うのですが)効果が動名詞にはあり、それがここでは使われているということ、と理解しました。

ほとんど解説がついていなかったのも、チャロの講座レベルでは、こういう口語表現は、文法からのアプローチより、こういうシチュエーションではこういう言い方もする、とそのまま覚えた方がよい表現だからなのかもしれません。

今後フレンズで、省略形や口語表現にたくさん触れる機会があるでしょうし、少しずつ感覚をつかめるように頑張ってみます。ありがとうございました^^
Posted by Kikka at 2010年07月12日 12:42
Kikkaさんへ
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。

「驚くべき事実を切り取って見せているような」感覚が「見出し」の感覚に通じる、というのはよくわかる気がします。

おっしゃるように、文法的解説がついていなかったのは、そういう理由だったのかもしれませんね。あまり文法的な側面からばかりアプローチすると、「カタチ」にこだわりすぎて、例えば「動名詞だからこういう意味になるんだ」的な覚え方をしてしまう恐れがあります。本来、口語表現とは、何度も同じような言い回しを聞いているうちに、それが自然な感覚として受け止められるようになるような覚え方をすべきもの、なのでしょう。日本語の造語や、はやり言葉でも、「感覚的によくわかる」言葉しか結局残っていきませんものね。

フレンズではさまざまな口語表現が出てきます。それが例え文法書や辞書に載っていなくても、「フレンズではこう言っていた」ということが、「実際に使われる生きた英語である」ことの証になります。そうしてだんだん「ナチュラルな英語とは何か?」を掴んでいける気がするのですね。これからもお互いに頑張っていきましょう!
Posted by Rach at 2010年07月14日 11:50
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